2006年02月20日

今日は眠いは頭痛いわできっつかった。九度の熱が、とかいって休めばよかった。

それはともかくFF7アドベント・チルドレンを見てみた。
なんだこりゃ
前提条件:FF7はちょっとだけやった。でもあまりやっていない。

どうみても電波です。
本当にありがとうございました。

で終わってもいいんだけど、せっかくなので、ぼくはこの赤い扉を選びます。
この作品からは強度の電波を感じます。設定、キャラクタ、ストーリー、演出そのすべてが電波に満ちあふれています。マザーコスモス並に電波です。マザーコスモスほどビジュアル的な電波が無いのと美男美女を列挙してかっこよさげなのでパッと見はそう見えませんが。
僕も電波作品好きの一人としては応援したいところですが、全体的に漂う、格好いいっしょ? 格好いいっしょ? という雰囲気が実にかんに障るというか、反吐が出る。まあ吐き気がするのは映像に酔ったせいですが。
ライフストリームとか、セフィロス因子とか、リユニオンとか、星痕症候群とか、笑い殺すつもりですか。意表を突いた展開(笑)とか。ギャグでやっているとしか思えないぐらい嘘くさい戦闘とか。これ、あれだよね、よくあるうそくせえ中国映画の戦闘シーンを十倍ぐらい酷くした感じ。いやまあたしかに面白いわ、それは認めます。
厨臭いというか、決定的なところがどうしようもなく陳腐なのが、実にどうしようもない感じで萌え萌えです。
母さァァァァァン(ドモン風に)!!!!!
いや、面白かったですよ、ホント。こまめに休憩を取りながら見ると、疲れずに見られますし。

と適当にけなすのはよろしくないのでよかった探し。映像が綺麗風でした。よかった、よかった。あーよかった。ほんとよかったね。

というのは、さておいて。ディズニーとかがCGアニメでリアルな人間をやらない理由がわかります。これかなり気持ち悪いわ。リアルになればなるほど現実との違いが強調されて見えるというのはよく言われることですが、こういう映像作品を見るとほんと実感します。
微妙な顔の違和感とか、物をつかむときの指の仕草とか、体を動かすときの緩急の付け方とか、ちょっとしたことへの違和感がひたすら目について、気持ちが悪い。リアルなだけものすごく気持ち悪い。この辺はCG技術の問題ではなく、何処まで動きを作り込むのかと言う問題なんだろうけど。普通に熟練のアニメーターが動きつけたらこんなのにはならん気もする。
あと気持ち悪いというのは、制作者側のスタンスが僕に合わないというのもあります。人間の造形はリアルよりなのに、全体的には完全にデフォルメというかアニメなんだよなあ。異様に整った顔の人間しか出てこないとか、アニメキャラが着ていた服をそのまま着せるなよとか。コスプレ臭がします。まあ、美男美女が着ている分だけ現実よ(ry  まあ、どう考えてもアニメ以下なんですが。
嘘くさい戦闘とか、剣で刺しても銃で撃たれても血が出ないとか、偏執狂的なまでにリアリティが排除され、なんかキレイっぽい だ け の空間が展開されているのが実におぞましく、かつまた笑えるところでもあり。
けなすなら見るなと言われそうな気もするけど、割と評判になってるっぽいし、どんなものかと思ってみたら、実に吃驚しましたという話です。とはいえ頑張って全部見たんだから誉めてください。
制作者の意図が理解しがたいのですが、売れたみたいだし作品としては成功しているんだから、制作者の意図はしっかり当たっているんですよねー。方向はともあれ、クオリティが高いのは間違えはないと思います。ストーリーにしろ、映像にしろ、僕が良さを理解できてないだけかもしれませんが。
とはいえ、
とはいえ。
という気分にさせるイカした作品です。皆さんも是非どうぞ。