2008年08月28日

ひなみっ……

d080828.png

コミティア
行って売ってきた。
片道4時間は出不精の僕には挫けそうな遠さだった。

新しいの描いたけど、4ページ。なんか、こう、凄い久しぶりに漫画を描いた気分。ちゃんと長いの描きたいなあと思うし、描きたいのもあるけど、手に付かない。ダラダラと落書きはしているけど。
でもまあ下らないネタでも描けて良かった。読み返して知能指数の低さにビックリしたけど、描きたかった最後のコマはそこそこ良く描けてよかった。
しかしやっぱり際物ねらいなオリジナル漫画4ページで金取るのは無理があった。自分が買う側なら買わないだろうなあと思う。一コイン売りは無理。心が死ぬ。
知人には悪いなあ。

思ったこと。
ペン入れは多少マシになった気がする。でも始点と終点が雑。トーン描くと特に。入り抜きが全然出来ていない。集中線は相変わらず。小さい顔が破綻しがち。特に向かって右向きの俯瞰の時の輪郭と生え際は危険地帯。顔のバリエーション少ない。漫符とか効果を使えるようになりたい気がする。大分前から。トーンwww。背景ちゃんと描くようになりたい。
印刷。普通紙にインクジェット→コンビニコピーは酷い。線太りすぎ。にじみまくり。
近くにキンコーズもないし、コンビニでやるのは気分的にしんどい。A3モノクロはずいぶんと安くなっているみたいだし、印刷の質とあわせてレーザプリンターが欲しい、なと思った。
でも買っても殆ど使わないんだよなあ。今のインクジェットだって大概だけれども。ああでも三万程度で買えるなら、別に良いかあ。
……程度?

前作って激しく余っているまとめ本を9冊持って行ったら肩が抜けそうになった。どんだけ重いんだよ。今度行くときはキャリーで行こう。

まあ、適当にやろう。頑張らないぞ!!

2008年08月24日

コミティア85

d080823.png

一応新刊用意しました。4ページだけど。
↑は表紙。
スペースは「や17a」です。

2008年08月17日

小学校と同じぐらい。

今更ですが、ああ、サイト作ってもう六年になります。
OCNで二年弱。XREAにうつってからでも四年。最初に作ったサイトも今でも残ってます。一回デザインしなおして以後の内容だけですが。
日記を付ける前のイラストサイトのつもりだったことのは残っていないです。WayBackMachineを見れば一応見られるけど、見る意味はない。

六年前のネットというと一人暮らしを初めてADSLの速さに感動していたなあとか、テキストサイトとか、FLASHのMADとか、なんとかを思い出す。あれ、六年より前だっけ。
動画MADはそうだよなあ。既知街2を修学旅行で買ってやって世界窓協会の幾つかのネタが分かって嬉しかった覚えがある。時系列が逆かも知れないけど。北斗のメモリアルとか飽きるほど見たなあ。
YouTUBEやらニコニコやら想像もしなかったのに、でた瞬間慣れるのだから人間良くできている。

改めて、よくもまあこんなモノを続けているなあと、あまり感慨は湧かないけど、不思議な気分になる。良く見るブログ論とかだと読む人のことを考えてとか、更新は頻繁にとか、話題の分野は絞ってとか、トラックバックをしろとか、コメントしろとか、コメント返せとか、目を引くタイトルを付けろとか云々あるけど、何もやってないしね。
まったくやっていないというか、もし読む人がいるとすれば、個人的にはバカにするつもりで書きたいと気分になっているぐらい。なんというか、読む人の時間泥棒になればいいと思う。一人一人が読む時間が僕が文章を書く時間の二十分の一でも。二十人が読めば、同じだけの時間をどぶに捨てられる。
いや、その、二十人読んでないですけどね、多分。

より実際には基本的にネガティブな意味でしか読む人を意識することはない。というかそういう風にしたいと思ってた。理想は壁にむかってブツブツつぶやいているような感じ。じゃあ壁につぶやけよという話もあるけど、僕には具体的な対象がなければつぶやくのも難しい、。もうちょっと脳内世界が充実して、ぐるり完結した人間になれれば良いんだけれども。
だからアップロードするつもりで下書ファイルに書き込むだけ書き込んで、結局そのままのも結構というかかなりある。ココを知っている(と僕が知っている)人への愚痴愚痴しいのとかは特に。あれやらこれやら。勢い余って出すときもあるけど、良いことではない。そこまで悪いこともないけどね。

ブログ論とかを守って読者をきちんと意識して楽しませるためにかくようなブログは個人的には良くやるなあと思う。プロの文筆業の人は直接反応が返ってくるのが面白いというのは分かるが、アマチュアの人間がそうまでアクセス、レスポンスを求めるというのは不思議だ。疲れないのかな。
まあ、疲れるからか、アクセス増えて消えていくサイトも多いのだろうけど。

お金にならない限り、あまり利他が強いと続かないと思う。
僕も最初の頃はもうちょっと読む人を考えなければいけないのかとか、アクセスやらレスポンスを増やすように試みた方が良いのかと思ったけれども、結局掲示板やらコメントやらにレスポンスがある方が面倒くさいし、アクセス数なんて見るのも馬鹿馬鹿しいと云うことに気が付いてから、ネットひきこもりが確定した。
リンクも消したし。
ココを見ている人はリアル知人でない限り、僕に連絡を取ることすら出来ない。ハハハハハ。いや、なんか問題があったとき用に電子メールアドレスぐらいは載せた方が良いんだろうけど。

文章を書くことでストレス解消なりなんなりなる人には、ブログというのは有用なモノだなと思う。ただ普通のブログサービスでは知らない人にアクセスさせるための仕掛けが多すぎる気がする。一方でSNSは閉鎖的すぎる。
もうちょっといい加減なサービスがあっても良いのにな。


脇にそれるが、ネットゲームでパーティ組んではまって引きこもるような人は、ひきこもり気質ではないと思う。というかネットで人と交流できる人間がひきこもり気質なわけがないよな。もしそういう人が面と向かって交流できないなら、それは単に技術的な問題だろうし。
昔のひきこもりはネットなんて無かったんだよな。
まあ、ちょっと。ネットでひきこもりとか言いながら2ちゃんねるに書き込むような人は、もうちょっと僕のような人間を見習ってですね、本当のひきこもり気質というのを学んで欲しい。


御多分に漏れず、ブログをやっていて凹むこともある。内容に対して嫌みを言われてやな気分になることもあるし。それは多分その人が僕の書いたモノで嫌な気分になったからだろうが。ざまあみろだ。
個人的にはやっぱり見られていると想定していなかった人から見られていたのはきつかった。具体的に云うと学科と研究室ですが。前は今より分かりやすく愚痴愚痴しい事を書いていたので、自分が誰かしらに悪感情を抱いているのを、その対象本人に読まれるというのは気分の良いものでもない。
相手はもっと良い気分でもないだろうが。ざまあみろだ。

まあ、ほかにも、いろいろ、あるん、ですが。
……

でまあこういうサイトだし、陰で読まれて笑いものになっていたらしいと云うことを、学科については二年後ぐらいに教えられて、ちょっと悲しかった。ただ学部三四年の頃は色々凹むことへの耐性が大分低くなっていたので、その頃には知らされなくて良かったとは思った。
実際の所、彼らに笑われて何か困ることがあるかといえば、別に認められて利益のあるわけでもなし、多少(あるいはかなり)凹むことを除けば何もないので、どうだって良いと云えばどうだって良いけど、どうしたって良い気分ではない。
ただ笑うなら、リアルで笑いものにされているのを耳にするのは、もっと良い気分でもないので、せいぜい僕の耳の聞こえないところで笑ってくれと思った。今も思う。
おかげで色々、考えることも多かったので、今となればありがたいと云えばありがたかったけど。

研究室についてはすぐに教えてもらえてよかったけど、あれですね、自分を知っている人が自分のサイトを知らないと云うことを前提に書くのは危険だと知った。こんなサイトでも。というわけで今ではこのサイトは会社の人にバレても全然平気。メンタル的な意味で。
具体的な悪意をあまり発揮しない限り、見られて平気、平気じゃないというのは気分的なものだし。
あと平気か平気じゃないかは自分の元気のバロメータになるので多少気にかけてはいる。恥の残量のバロメータかも知れないけど。

その辺にからむと過去ログとか。実際昔のを読んでみるとバカだなあとか恥ずかしいなあとか色々思う。特に本の感想とか、ネットで話題になっていることに偉そうに書いていることとか。しかし一度出してしまった時点で恥は取り返しのない形でさらしてしまっているわけですし、それを消すというのも、なんというか、嫌だ。
落ち込んでいるときに書いたモノとかは、もだえたくなるようなのもあるし、消す気持ちもわかるけど。なんかこう、積み上がった砂山を見ると価値が無くても崩すのは忍びない。

等と云いつつもよくないなあ、とか思うのはさりげなく消していますが。

ブログとかサイトとか、色々云われるような大仰な事が無くても結構良いものだと思う。実際このサイトがなければ内面的な意味で僕の六年は全く違ったモノになっていただろうし。良い方か悪い方かは知らないけど。
因みに大分前から思考が、このサイトに書くことを前提にしたモノになっている。このサイトを通じて誰かに語りかけるような感じでモノを考えている事が多い。実際にこのサイトに書くことはそれほど多いわけでもないけど。

というわけで読む人のことを考えないことについては自信のあるサイトではありますが、願わくば読んだ人が時間を無駄にして嫌な気分になるか、あるいは蛙のような声で笑ってくれると喜ばしいなあ。
そして同じような気分でサイトを作ってくれる人が一人でも増えると、世の中の有用につかわれる時間がまた減って、嬉しいなと思います。

2008年08月10日

どっかん。

■「警視の休暇」
イギリスを舞台に、休暇をとっていた警視が殺人事件に巻き込まれるという割とベタベタなサスペンス。全体的に緊迫感がないし、話も散漫だし、落ちも脱力と何とも言えない感じだったけど、キャラクターが割と雰囲気あるのと、イギリスの会員制ホテル(?)みたいな舞台が面白かったのでそこそこ読めました。

■「バッキンガム宮殿の殺人」
バッキンガムって響きが格好いいですよね。「罰金ガム」ってかんじで。カーペットにガムをはき出してはいけません。っていうかんじで(ネタバレ)。
シリーズ名が女王陛下のメイド探偵ジェインということで、メイドオタの人方にはお薦めできそうです。いや、どうだろうか。

カナダからイギリスにやってきたヤングウーマンが何だかんだでバッキンガム宮殿のメイドとして雇われ、ひょんな事から女王陛下の手先となって殺人事件の調査を行うというミステリ小説。
特に強い印象を残すわけでもないが、読後感も悪くない一作。ミステリとしても、異文化訪問的な意味でも楽しめたと思う。作者が英国王室フリークという事もあって宮殿や王室周りの描写はずいぶんとしっかりしてました。キャラクターもみんなそれぞれ魅力的で読んでいて楽しい。

■「Googleを支える技術」
大分昔にGoogleっていう検索エンジン結構良いらしいよと聞かされて、気が付けば気持ち悪いぐらい大きくなっている。犬年を感じます。。
Googleのイメージというとdon't be evil(笑)とかどうやってあんなに儲かっているの? とか広告代理店乙とかグーグル八分とかウェブ2.0とか何とか進化論とか。
だいたいiPhone翼賛会ど同質な感じで称揚されていたりとか、それに対する嫌悪感とか、なんとか言われつつ、しっかりウェブに欠かせないインフラになっていると思わせつつ実のところ日本ではそうでもないとか。最近スタートアップ買収してばっかりで自分でパッとしたサービス作れていないよね、とか。オフィスが頭おかしいとか。あれぐらいスペース欲しいとか。
給料良さそうとか。
そんな感じ。

というイメージとはあんまり関係なく、Googleが素敵な負荷をどういった技術を使って裁いているかと言うことについて、Googleが出している幾つかの論文を元に砕いて説明している本。情報発電所とかそういう意味不明のワードは出てきませんよ−。
検索エンジンの基礎的な知識からはじまって、初期のGoogleのシステム構成と成長に従ってどうやってスケールさせていったか。現在のGoogleの巨大クラスタを支える基礎システムであるGFS、Bigtable。分散データ処理で超有名なMapReduceについて一通り説明した後、データセンタなどハードウェアのコストがどうなっているのかについてという感じで、Googleが技術的な方面で話題に上りやすいことについて一通り以上書いてあり、きちんと読めばそのあたりおおざっぱな知識はつきます。
ちゃんと読んでないけど。

実際の所Googleのクラスタシステムってどの程度汎用性があるんだろう。検索にある程度特化して作っていると思うんだけど、どの程度普通の用途に使えるのか。Hadoopが出てきたり、楽天がRubyで何しようとしているというニュースがでたりGFSとかMapReduceが云々言われるし、使いではあるんだろうけど。
一般的なサービスにどういう処理が必要なのかあんまり分かっていないので全然分からん。

個人的にはデータセンタとかHDDとかのハードウェアの話も結構面白かった。そういえばいろんな企業が寒い地域にデータセンタを作るとか言う話があったけど、どんなもんなんだろう。コンテナ型のデータセンタとかも面白いけど、アメリカンだよなあ。


■「母が重くてたまらない」
足腰が弱ってきているのに精神的ストレスから暴飲暴食を繰り返し、ついには0.1トンの体重を誇りすっかり歩けなくなった母親を背負って働く三十代女性の物語。
そら重いわ。
というのは嘘です。

一見上手くいっているように見える母娘関係の中で潰されそうになる娘のカウンセリングを通して、それがどう云ったモノなのかを考え、解決策を考えていく本。
上手くいっているにせよそうでないにせよ親と子供の関係は特別だよなあと言う当たり前の感想を抱いた。尊敬する人は、両親、みたいなのもよく見るし。

あと多少親子関係から離れるけど、人に何かをしてあげるという行為の押しつけがましさについて考える。それを自覚的にやれば影響力の武器にある返報性の原理にあたるのだと思う。それもどうかと思うが無自覚にやられればそれはそれで手がつけようもないよな。
僕が何もしないのは、単に無精だからですが。


■「百年の孤独」
ずいぶん前から読みたいなあ! とか思っていながら高くて手を出さなかったのですが、桜庭一樹がガルシア=マルケスなど南米文学に影響を受けているという話を読んだせいで、神保町に拠ったついでに思わず買ってしまった。いいよね! せっかく神保町に来たんだし! みたいな感じで。
面白かった。時間を忘れて読んでしまった。あんまり集中して読んでいた上に凄い長いので終盤目はしょぼしょぼするは頭は痛くなるわ、結構厳しいことになったけど、それでも泣きながら一気に読みました!! (ドライアイ的な意味で)

神話と迷信の霞の掛かった街、マコンドの草創から隆盛、そして崩壊に至までを街に結びつけられたブエンティア家を通じて描いた一大歴史絵巻。氷をすら誰も知らずジプシーが魔術を使い、絨毯で空を飛んだ時代から、戦争を経て現代が外の人間の形をとって進入し街は成長し繁栄し拡大し、やがて幾つかの事件を経て、決定的に崩壊する、神代の時代から歴史現代までを百年という短くも長い期間を経て駆け抜けていく。
ページをめくる度に怒濤の如く進んでいく物語のスピードに目眩がする。あっという間に人が死に、生まれ、物語の舞台に上がり、そして突如下りていく。いなくなったと思った人間が再び舞台に現れ決定的な役割を果たす。無数の人間が複雑に人生を交わらせる様にあまり意識したことの無かった群像劇の面白さを強く実感させられた。

家系が話の中心の柱となっているけど、個人的には街こそが主人公に思えた。人が変わり時代が変わると共に、まるで違う様相を見せる街の顔も一つの大きな楽しみに思えた。脳内にシムシティやらAOEやらCivilizationやらの町の発展が浮かんだのは内緒だ!
あと人が同じ名前過ぎて困る。一体何人アウレリャノとアルカディオいるんだよ。気づいたら家族が増えていたとか、子供の扱いとか、その他もろもろ、色々全く違う文化って面白いよねー。

そういえば題名でネタバレというウルトラCをかました「火星夜想曲」の売り文句は火星年代記の感動をよみがえらせる、だったけど(たしか)、百年の孤独の感動をよみがえらせるとかで良かったじゃないかと思う。で、タイトルは「荒涼街道」にする。
でもそれだと自分も手を取らなかっただろうなあと思うと、編集部が間違っていたわけではないんだよなあ。
で、ちょっと見返そうと火星夜想曲を取り出したら傷みまくっていたのでちょっと凹んだ。引っ越しの梱包雑にしすぎたな。


■「これならわかるネットワーク」
通信の基礎からインターネットについてと言うところからはじまってDNS、ルーティング、TCPといった比較的高度な話まで解説している初心者向けのネットワーク本。もう一回基礎的なところからネットワークを理解したいなあと思って、一番簡単且つ嘘のなさそうな入門書をということで買って読んでみました。だいたい想像通り、良い本でした。

インターネットの説明の最初は、もちろんARPAのことが紹介されるんですが、この本ではそれ以前になぜARPAが作られたかという説明として、スプートニクがアメリカの中央集中型アーキテクチャの爆撃機監視システムSAGEの有効性を覆したから、という話がありポンと膝を叩きました。
この本ではこのように、ネットワークに関わる各技術が、なぜそのような形になったのか、そうしなければならなかったのかと言うことについて歴史的な流れを含めて説明しているので非常に納得しやすく、わかりやすいです。
著者自身も書いていますが、トップダウンに今ある技術を説明するのではなくその成立過程を説明することでその意味、とあるいは現在は不合理でない技術が広まっている理由まで分かりやすく解説しているという、入門書としては珠玉の出来ではないかと思います。

ただちょっと、興味があまりない人間が読む入門書としては難しすぎるのかもなあ、と思うところもありましたが。

■「とある魔術の禁書目録1〜6」
なにかこう、ラノベが読みたい! という気持ちになったので、とある科学の超電磁砲から前々から気になりつつもシリーズ長すぎだろJKという気分で買っていなかったインデックスに手を出してみた。超能力を開発することを目的として作られた巨大学園での超能力者と魔術師とそんな彼らの力を全部無効化する主人公が、色々事件に巻き込まれて頑張ってく話。基本バトルモノということで、誰か書いていたけど少年漫画のような雰囲気を漂わせています。
主人公はとにかくぼろぼろになりながらも不屈の精神と幻想殺しの右手で女の子を助けるというのが基本。オカルトチックで知的なキーワードをちりばめて雰囲気を出しつつ、基本マッチョな展開です。
ああ、これは良い中二病だなあというあれな感想を抱いてしまった。全般的に描写がクサいんですが、なかなか上手いことはまっているように思いました。

とりあえず先月の節約のために6巻でひとまず置いたのですが、まだまだ十巻以上あるんだよなあ。どうしようかなあ。

■「とらドラ! 1〜7」「とらドラ・スピンオフ!」
なんかこう、ラノベ(略
というわけでこれは良いラブコメですね。料理や裁縫が得意で超が付くほど綺麗付きで家庭的な男なのに、凶相で不良だと誤解される主人公と、ちっちゃくて人形のように美人なのにハリネズミのような性格のヒロインがひょんな事からお互いの親友を好きであることを知り、世にも奇妙な協力関係を結んでラブコメ珍道中を歩きゆくお話。
主人公の設定からして、エ、エンジェル伝説!? とか思ったのは多分万人がそうであるからしていいんですが、安心なことにこっちは基本常識人です。
そんなわけで、大河カワイイねとかそういう感じと、結構盛り上がるお話づくりでどきどきハラハラしながら楽しめる。八巻買ったので読むのが楽しみ。

そういえばインデックスもとらドラ!もアニメ化するようです。

■「ブラック・ラグーン シェイターネ・パーティ」
虚淵玄がこの漫画をノベライズ! という素敵な&超お似合いの組み合わせで贈られるブラック・ラグーンの小説版。
もとの作品も犯罪都市を舞台にホットパンツのねーちゃんやスーツや銃持ったシスターやらメイドやらが見得を切って暴れ回るケレン味たっぷりの漫画なんですが、小説ではそういった雰囲気を十二分に再現した上に、更に更に癖の強いキャラクターたちが縦横無尽に駆け巡る、原作に挑戦ししっかりと成功しているノベライズとしては理想的な一作。
カリブの海賊やら忍者やらもーなんなの!? という感じだけど違和感ゼロ! すごい! この人のリベリオンの二次創作ゲームも面白かったし、今更ながらFate/Zeroが激しく気になり出しました。

しっかしガガガのノベライズはクオリティ高いなあ! どっかの×××とかも見習って欲しいよ!

■「AURA 〜魔竜院光牙最後の戦い〜」
「邪気眼」を題材にしたボーイミーツガールな青春小説。これは読んでいて心に痛い。最初は5ページぐらい毎に本を置いてしまっていたんですが、途中から引き込まれて南極あたりから聞こえてきそうな奇妙な声で鳴きながら最後まで読みました!
「人類は衰退しました」でしか田中ロミオを読んだことはなかったのですが、こういった方面のも面白いのを書くことが分かったので、CROSS†CHANNELあたりをやってみたいです。

■「宇宙旅行はエレベーターで」
宇宙開発にかかる予算の大部分は、地球の重力圏から脱出するために使われる。それは使われる打ち上げロケットというモノが非常に燃料を食いコストが掛かるモノだからである。脱出速度を稼ぐためだけにお金が掛かりすぎるので、宇宙開発が進まない。かつては月にもたどり着いたのに、今では地球の低軌道を行ったり来たりしているだけ。
もし、バベルの塔のように、非常に高い塔を建てて宇宙まで至れれば、非常に安く地球を脱出することが出来る。しかし勿論、そんな塔などを建てればインテリジェントさんが怒って壊さなくても、物理法則さんが冷たい方程式に基づいて倒壊させてしまう。
そこで出てくるのが宇宙エレベータ。
地球と静止軌道、そしてその先までをケーブルで結び、そのケーブルを使うキャビンによって地球上と宇宙を結ぶエレベータを作るのが、低コストな地球脱出の唯一の手段とこの本は云う。10万キロ!のケーブルで地球と宇宙を結びつける。そのコスト効果は凄い。ロケットで打ち上げるのに比べて、なんと95%も安価になる。
打ち上げのコストがココまで劇的に下がれば、予算の大部分は宇宙にでた後での活動に使うことが出来る。果てのない新しいフロンティアが誕生する。
そして宇宙エレベーターはカーボンナノチューブという新素材の発見により、空想科学の範疇を超え、現実に十二分に可能になった。更に云えば実際に計画は進行中であり、しかもたかだか一兆円で実現することが出来る。

この本ではそんな宇宙エレベータを実際にその計画に携わっている人物があらゆる角度から検証している。宇宙エレベータとは何か、その実現性はどれほどか、素材はどうするのか、何処に作るのか、どうやって作るのか、自然災害やテロに対する安全はどうやって保証するのか、幾ら掛かるのか、何処が作るのか、出来たらどういう事が可能になるのか等々等々宇宙エレベータを軸に話題はかなり多岐にわたる。単純に工学的に可能かと言うだけではなく、経済的、政治的な所まで踏み込んで現実性を論じている。興奮した。
宇宙エレベータを所有するモノは宇宙開発で圧倒的な優位に立つことが出来る。そして実現のめどは付いてきている。後は何処が作るかだが……日本主導ではないんだろうなあ……。

そういえば宇宙エレベータを赤道上に作らなくて良いというのは知らなかった。軌道エレベータSFだとこの本に出ているのに加えて小林泰三の「天体の回転について」表題作を入れときたいな。あれも面白い。

■「倉本」
倉田英之のブレーキの壊れた欲望の発露と快楽とある種の鬼気に満ちた散財物欲エッセー。
正直散財というレベルではない。物欲番長というとスタパ斉藤が思い浮かぶけど、そんなものじゃない。
まず初っぱなから奮っている。夏のボーナス300万円(!)のうち175万円がいかにして一ヶ月以内に消え去ったかというレポートだもの。そのうち100万円弱が本とDVDに消えているという。
エッセーが面白いかと言われれば、興味からずれる部分も多かったのだけど、なんというか行くところまで行った(OR行こうとしている)人がこの世界に入るんだなあと言う感動を覚えました。
自分はこういう人生は歩めないなあと思うんですが、ちょっとあこがれはします。とはいえ、しかし、ココまで切り捨てて行くのは出来ないなあ。

あと倉田英之が会ったという読子そっくりの人というのを見てみたい……。

■「果てしなき流れの果てに」
小松左京の有名な時間物のSF。何で買ったか全然思い出せないけど、なんか家にあった。

そういえば小松左京読んだの初めてだなあ。それなりに面白かったのですが、今の僕は斜めに読んでしまうのでなんとも。高校ぐらいに読んでおけば良かったかなあ。あと文章が結構疲れる……。
内容は永遠のおわりとか世界の中心で愛を叫んだけものとか百億の昼、千億の夜とかタイムシップあたりに雰囲気が似ているように感じた。
いくつかね。

どーでもいいけどGainaxの最終回でよくSFのタイトルが使われるけど、内容とはほんっっと関係ないよな。
「世界の中心で愛を叫んだけもの」は傑作。最初四回ぐらい挫折したけどなー。

2008年08月09日

ため部分、

d080809_2.png

ためがあるから、いいのです。

久々に色を塗ったらやっぱり何も思い出せなくて困った。


「好きな人ができました。」というのは耳をすませばのコピーですが、これは、作中で主人公にとってある人間が、好きというわけではないと言う状況から、好きであると言う状況に変化したということを、意味していると一般的には考えられていると思います。
しかしコレを「美味しいパンができました。」という感じの意味で解釈し直すと、「人ができました」。どんな人ですか? 「好きな人」です。という感じで、人を作る話になり、実にSFになります。しかも「好きな人」です。これが私の好きな人だ!! という感じで脳内理想の人体を作ってしまうわけです。メカでもバイオでも何でも良いですが、公務員住宅の片隅でそんなマッドな実験が行われていると思うと心が温まります。
主人公の脳内空想的な意味で作成するのも有りかなとも思いますが。


寮食を食べていたんですが、食堂のテレビで流れていた番組が芸能人親子がひたすら食べ物を食べているところを延々見せられるだけの内容で、気が遠くなった。別に面白くないだけなら良いんだけど、音を聞くだけで苦痛を感じる番組を作るというのもなかなか芸術的だと思った。
画像と音と平凡に見える内容でココまでキツイ気分になる映像作品を作れる制作者はおそらく芸術のセンスがあるので、地上波なんて通俗的なところから離れて、アートの世界へ旅立った方が良いと思います。
そして二度と戻ってくるな。


全力で話をずらしたつもりが、上手いことずれなかった。そんなに話したい内容だったのか。それより無意識にずらしていた自分にビックリだ。これからはちゃんと自覚的に上手く巧妙に自然にずらせるように自己啓発してスキルアップを試みたいと思います。


就職してからお腹がすっかり弱弱しくなってしまい、以前の健啖な私は一体何処に行ってしまったか、五里霧中です。日本語が大分意味不明です。語学の困難を感じます。
昔は飲み会などで欲望のままに目の前にある飯をむさぼり喰らっても、何ともなかったのですが、最近は、どうも、同じように喰っていると高い確率で腹痛になります。
僕は目の前に喰うモノがあると、考えナシで食い続けてしまう事が結構あり、コレまではそれで何ら問題なく言ったのですが、いまはアレ、腹痛? とか思いつつやっぱり気にせずに食い続けていると、食事終了後に、あ、下痢った! と言うぐらいトイレに対する非常に急を要する欲求に駆られる自分がいることが多いという事実に最近気が付き衝撃を覚えました。
油ものもの元々あまり強くなかったけど、最近は更にダメになっているし。さっぱりしたいモノが食べたくて仕方がない。夏だからかも知れないけど。
ソバ喰いたい。そうめん喰いたい。


ランカの癒し効果の強さに息も止まりそうです。
やっぱり三次元アイドルは最高だよね! 三次元(縦、横、時間)は!
四次元はね! ちょっとね! 次元が高すぎます。
人間は三次元でモノを把握するのです。それを、四次元とはね。
みんなもうちょっと人間の脳について勉強をなされた方が良いのではないかと思いますよ。人について、無知というのにも程がある。
教養がないというのもね、過ぎれば笑えもしないのです。


何もする気がおきないときは、ひたすらはてなブックマークを追い続けるという不毛な作業をすることで時間を埋めているんですが、そうしてみると、盛り上がるネタというのは大体傾向が決まっているように思われる。
端的に言ってしまえば、知識も考えも何もなくても言及できるネタ、という事なんですが。分かりやすいところで言えば、コミュとかモテとか非モテとか、あるいは最近だと学歴だとか、まあ他はファック自己啓発系の鳥肌言説とかね! そんなに自分を啓発したいなら黙って家でしてればいいのにね。
まあ、外で自家発電するのが好きな人もいるでしょうよ。啓蒙? いや、性癖ならともかく馬鹿だというなら、なにも言えることはないですが。

多くの人が少なからず何かしら思っているところに、餌をまくとよくつれるみたいだなあという話。まき方が上手いというのも勿論、あるでしょうが。それにしてもそんな餌にクマーしている人の数にほほえみが隠せない。エロス。

まあ、2ちゃんねるとか見ればいろんなネタに知識も考えもナシで言及しているのは見受けられるわけで、単に敷居の高さどうかという話で。
匿名掲示板よりは恥を感じやすいばでは、ある程度誰でもしゃべれるネタでなければ口に出さないと言うことかなあと、思った。

や、別に知らないことを喋るなと言うわけでもなく、僕も適当なことを放言しますが、それはそんなに偉そうにやることでもないよね、という。あるいはそんな誰でも言えそうなこと偉そうに言うことでもないという。
という自分が天に唾を吐いて。


といったついでに誰も分からないところでクマー。
高学歴なのに使えない言説は、不良が捨てられた猫を拾うのネガのような気がしてちょっとぐったりした。意味のあることを言おうとするなら統計とるしかないと思うけど、ほとんど印象だしな。そのかなりがステロタイプなのには閉口する。学歴は関係ないんじゃなかったのかい。
だいたいみんな肌感覚で語るが、高学歴とやらが一体何万人いるとおもってんだ。
どんな人間だっているさ。