2005年04月28日

行くぜ! 院に!(倒置法)

こんにちは。院試を受けなくても院にいけることになったカッコイイ巽です。
どれだけカッコイイかというと、推薦を取るために、本郷にさようならを告げるぐらいの男らしいかっこよさです。

惚れました?
まあさよなら本郷といっても、柏に行くわけではありません。ほら、なんというか柏って、どちらかというと日本じゃなさそうな雰囲気を醸し出しているじゃないですか。何もないって言うし、地平線が見えると言うし、荒涼とした風が吹き抜けるとか言うし、レイソルとか日本語じゃなさそうだし。テンソルにちょっと似ているし。いや、行ったことがないし知りませんけど。
要約すると、柏は有り得ないと言うことです。
いや、別に柏を差別しているわけではなく、物理的に本郷から一時間半は辛いですよね、という単にそれだけです、よ?

つまりはうちの学科の人間以外ほとんど知らないと思われるキャンパスに配属された、というか配属されるという事です。とはいっても本郷と秋葉原と正三角形が描けるぐらいの距離なので、引っ越す必要もないしどうと言うこともないのですが。

院の推薦とれたというと僕がきわめて優秀な学生のように思ってしまう方もいるかもしれないので一応補足。
普通、院の推薦がもらえる人は非常に少ないものです。工学部でも五人とか十人とか、他の学部になると全然無いのではないでしょうか。
しかしうちの学科は非常に変わっていて、なんと三十人も大学院に推薦をします。百二十人中三十人なので、だいたい四人に一人のひとが推薦をもらえるわけです。すごいですね。そして僕の場合は聞いたところ二十番台後半だったようです。学科に入ってからあまりまじめにテスト勉強していなかったにしては、僕の成績も結構捨てたものでもないとは思いましたが、極めて優秀と言うのはちょっと語弊があります。一桁台だったら僕は超優秀なので推薦がもらえたんだよと自慢の一つもかますところですが、これでは結構優秀だったから推薦がもらえたんだ! という程度です。あ、でも自慢になってる。
あと教養時代の成績も反映されるという噂もあり、実際学科での成績がほとんど変わらない友人が推薦から漏れたことを考えると、教養の成績は結構大きかったのかもしれません。割とまじめにテスト勉強していた昔の自分に感謝。

とまあそれだけだったら真のハッピーエンドなのですが、そうは問屋が卸さない、となるわけで。普通順当に行けば、卒論配属された研究室の推薦をもらうのですが、僕が二十番台後半だったために、既に推薦枠が埋まってしまっていました。ちなみに推薦は各研究室に一人ずつだけしか枠がありません。あとで本人から聞いたのですが、柏の研究室に卒論配属された人が、院で柏に行きたくなかった人が僕の研究室の推薦を希望してしまったようです。で、決まったと。なんかあやまられてしまったので、あやまられても困ってしまうわけですが僕が困ったのは君のせいなのでもっと謝れ、という気分でした。
やはりみんな出来るだけ本郷に居たいようで、僕の行きたい本郷の研究室は全て推薦枠が埋まっていました。
ちなみに以上の情報は院への進学に関する面接の中でで得た情報です。これをふまえて、君はどうしたい、と聞かれるわけです。君の希望している研究室にどうしても行きたいなら、推薦は諦めて試験を受けろ。でもあいている研究室を希望するなら推薦をあげるよ、と。
「今決めるのですか?」
今決めるの
「あとでやっぱやめたとか出来ますか?」
駄目
「そうですか」
そう
「えーと」
面接をしている学科長の前で硬直する僕。ちなみに学科長は人当たりのいい温厚な風味の方なのですが、その実とても怖い方であるというのが学科のみんなの共通意見だったりします。それに関するエピソードはいくつかあるわけですが、割愛。
無言でじっと待つ学科長。とりあえず僕の興味ありそうなことをやってそうな研究室のことを聞きつつ間を持たそうとする僕。誠実に答えてくれる学科長。追いつめられる僕。無言の学科長。感じる視線の圧力(気のせい)。
考えろ自分と自分。
まず問題になるのは院試をどれだけ受けたくないかと言うことだ。
とても受けたくない。
いやでも内部進学だし、受ければ多分受かる。
でも受けたくない。
何故だろうか?
TOEFLが怖い。英語怖い。落ちるのこわい。まんじゅうこわい。
OK。冷静に慣れナイスガイ。院試受けたくないのは分かった。でも院試受けないと今居る研究室には行けないんだぜナイスガイ。
……でもよく考えると今居るところ第一希望じゃなかったし。
でも既にいろいろお世話になっているじゃないか。これからも世話になるだろうしナイスガイ。
……でもよく考えると今居るところ第一希望じゃなかったし。
OK、OK。負けたよヘタレガイ。院試は受けないと?
だってこわいんだもの。だって院試がなければ八月までもバラ色生活だもの。
でもよく考えろ。あとたったの四ヶ月だ。たったの四ヶ月頑張って希望の研究室行くのと、いまへたれて行きたくもない研究室にいって二年間修士生活を送るのか?
……でもよく考えると今居るところ第一希望じゃなかったし、第一希望だったところにもいけなさそうだし。
OK、じゃあどこの研究室を希望するんだ?
まずどのキャンパスにするのか考えなければいけない。考えろ。柏は有り得ない。ちょっと興味ある研究室もあるけど柏は物理的に困難なので、柏は有り得ない。駒場、駒場はまあ悪くないんだが、正直今の家からかようのは難儀だし、そもそも何で引っ越したの? という話になるし、引っ越しは就職するまでいやなので有り得ない。よって駒場もなしという方向で善処していきたいと前向きに考えています。秋葉原。推薦枠がないので論外。あとで聞いた話だと受ければ余裕で受かるらしい。いうの遅いよ勘弁してよ。相模原? どこそこ。
つまり本郷しか残っていない。しかし、本郷のめぼしい研究室はすでに先人たちによって焼き野原にされている。風の吹きすさぶ荒野で、やりたくもない音声認識をやるのはそれはそれで切ないものがある。
なにか見落としていないか。何か。
一ツ橋キャンパス
それだーーーーーー!!
情報検索
これだーーーーーー!!
「ではここの研究室の推薦をいただけないでしょうか」
「いいよー」
面接終了

という次第で僕の進路、また十分で決まっちゃったわけです。
なんか振り返ってみると僕の人生その場その場の脊髄反射で決まっていっているのですが、まあ進路について真剣に考えるというのは僕には不可能なようなので、いいかなとも思います。それでいままで割と納得できる進路を歩んでこれたし。
いい……か
いいのか?
ま、いっか。

で、今日の夜、卒論配属された研究室で歓迎会があったのですが、先生に別の研究室決まったこと言い出せませんでした。いや、どうも、ねえ?

という一日。
まあとりあえず僕は明日からゴールデンウィーーーーク!!!! なので
まあよし、グッドだ! がはは!

2005年04月24日

26 横顔

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新学期に僕は少々疲れています。

2005年04月19日

実際の話

昨日、上野公園でご飯を食べていたのですが、休日だからか、不忍池の横のボート池になんだかやたらとボートが浮かんでいました。家族連れも多少は居ましたが、よく見てみるとほとんどカップル。

こんなちっちゃい池に何十隻も密集してぷかぷか浮いて何が楽しいのかと、お日様の下で密室気分で愛を語らってるんじゃねーよ、と至極まっとうな感想を抱いてしまいました。
彼女という存在は都市伝説である、という定説を支持する僕としては、そもそもカップルがこんなにいっぱい居るという事態自体が間違っていると言わざるをえません。
しかし、カップルがいる、つまり彼女が居る男がボートの数−家族連れの数だけいるということは現実です。いや、まあ夫婦もカップルと考えれば、ボートの数そのものと考えてもいいでしょう。
つまり、僕の支持する定説か現実のどちらかが間違っているという事になります。しかし、僕の21年間の人生を通して、この定説が正しいと言うことはハッキリと確信しています。となると、現実が間違っているということになりますが、現実を否定するというのは科学に従事する人間の候補生の態度としてはちょっとどうかと思います。
そこで僕は鮮やかな解決法を考えつきました。つまり、僕の現実の解釈が間違っていたのです。僕がこのちょっと性能の悪い目を使って認識したのは、ボートの上に、男と、女の形をしたものが一緒に載っていて、どうやら楽しそうにしているように見える、ということです。僕の先入観にまみれた脳みそはそれを、交際している男女が池の上でデートをしている、と解釈したのでが、この解釈が間違っていると考えれば、全てのつじつまが合います。
まず、一つの候補として二人は交際していない、という可能性が考えられます。しかしまあ、恐らくつきあっていない、あるいはつきあいそうな男女で無い限り一緒にボートにのって脳みそにお花畑を育てるなんて事はないような気がします。
そこで次の候補をあげましょう。僕はボート上の男女はつきあってはいるのだろうけど、女に見えるものは、実は人間でないと考えました。つまり、人間より遙かに優れた科学技術を持つエイリアンが、僕を嫌な気分にさせるために作った、とても精巧なロボットなのです。
こう考えれば、全てのつじつまが合います。
僕の支持している定説は、彼女は都市伝説である、という物ですが、これの前提は彼女というのは人間である、ということです。ですので、この池の上にいる無数のカップルの女が人間でないと考えれば、僕の考えている定説は否定されることはありません。また、現実を否定して妄想に逃げる必要もありません。とてもスマートです。
多分エイリアンは才気あふれる僕が、将来地球侵略に際して大きな障壁となることを見越していたのだと思います。だから、世の若者たちはみんな番っているのだという、壮大な嘘を僕に信じさせ、落ち込ませて、僕の精神に多大な重圧をかけようという試みたのだと思います。そのために非常に良くできたロボットを地球上に多数潜入させ、知的レベルの低い男たちを誘惑させてこの国にはいっぱいカップルが居るという状況を作り出したのだと思います。そしてその成果が、上野公園の池の無数のカップルなのです。
しかし、僕は彼らの予想より頭が良かったのと、彼らのちょっとしたミス(普通に考えて、小さな池にあんなに多くのカップルが同時にボートで出るなどと言うことは有り得ない!)により、とても科学的な思考過程を経て、カップルの女は全てエイリアンの作ったロボットであることに気がついてしまいました。いくら科学技術に優れていて、人間の女と区別の付かないようなロボットを作れるとは言っても、所詮僕にかなうほどではないと言うことです。
彼らは僕の精神をモニターしているので、僕が知ってしまったことに気がついてはいると思いますが、どうもまだこの作戦をやめるつもりはないようです。今日も大学や駅で人間の男と女の形をしたロボットが一緒に歩いているのを僕に見せつけていましたが、あれで僕が落ち込むとでも思っているのでしょうか。笑止としか言いようがありません。
恐らく彼らは、僕が自分の考えを妄想だったのではないかと勘違いするのを期待しているのではないでしょうか。つまり、ロボットが人間の女に偽装しているという考えは荒唐無稽だった、と思いこませようとしているはずです。しかし、エイリアンの技術が人間の常識を越えているのはそれこそ常識的なことです。現に今、エイリアンが僕の頭を走査しているちりちりとした感触を感じています。まあ、僕の二重の精神防御の奥までは走査できるはずも無いのですが。もちろん精神操作されることもありません。僕の脳は澄みわたった明快さで、実に厳しい現実を見据えています。
はっきりいってこの地球上に、エイリアンの脅威を認識し、対抗できる人間は僕一人しかいません。エイリアンはもう数十年もしないうちに、この地球に進行してこようとしています。これは間違いありません。そして侵略のさいに、エイリアンのロボットは有りとあらゆる破壊工作を人間に対して行うでしょう。たぶらかされてエイリアン側につく男もいるかもしれません。
間違えなく、これ以上エイリアンのロボットを放置していると、人間の未来に重大な危機が訪れます。
いまはまだ未熟ですが、大学院を出る頃までにはエイリアンの精神を逆走査出来るだけの装置と絶滅兵器を開発し、地球上に無数にはびこっているエイリアンのロボットを全て破壊し尽くそうと思っています。

2005年04月17日

25 アリス(ARIA)

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灯里がひどかったのでアリスはちゃんと描いてみるって、そういえば二次絵二回連続は駄目と自分で決めていた気もするけど気のせいかそうか問題なし。

2005年04月14日

25 水無灯里 (ARIA)

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この漫画割と好きだったりします。

2005年04月12日

24 さくら (ストZERO)

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色分けして適当に影つけたら力尽きました。

日曜日にサークルで花見をしました。花はとても綺麗だったのですが、風が強い上にすぐそばのグラウンドで水まきをしているので、砂は入るは泥水は入るはでさんざんでした。運動部の存在意義のなさについてひとしきり話す。
その帰りに渋谷の札幌ラーメンの店で夕食を取ったのですが、そのラーメンの驚愕のまずさに全米が震撼した。ニューヨークタイムスも大絶賛。 じゃない。
これで600円も取るのは正直詐欺ではないだろうかと悩む。横に座っているカップルが実に沈痛な面持ちでのろのろと喰っているのがとても哀れでざまあみやがれ。
いや、入る前からやばいかなあと思っていたのですよ。そもそも北海道のラーメン好きではないし、店の中の場末感も危険信号を放っていたのですが、センター街のいいところで店をやって居るんだからそんなに不味いことはないだろうと思って反対しませんでした。
あとでそういったら、それなら入る前に言ってくれよと言われました。
僕も後悔したのですよ。
汁が不味いのは覚悟していたのですが、麺もひどかったので救いようも無いというか、なぜに縮れ麺でないのでしょうか。僕は正直縮れ麺以外をラーメンと認めたくありません。縮れ麺でなければ、なんだ、ちょっと太くて歯ごたえのあるラーメン風味のソーメンみたいなものじゃあないですか。文字も一文字違うだけだし。
とはいっても油が思ったより控えめだったこともあり、日頃の自分で作る料理のまずさでついた耐性のおかげで普通に食えました。
なんにせよ二度と行きません。


大学から支給されたノートにVine Linux3.1をつっこんで少しいじっていました。わりと楽しい。

2005年04月10日

23 枝が折れた

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こういうネタに逃げるのもどうかと思うのですが、つい。

社会生活シミュレーションとして注目される『Second Life』
篠房六郎のナツモクモのようなことが行われているという話。

2005年04月09日

22 トクコさん (御緩漫玉日記)

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なんというか。
もうちょっと気力のあるときに描けばよかった。

飛蚊症。
 皆さんご存じでしょうか。おそらく近視の方は一度ならず聞いたことがあると思います。目の中で糸みたいなアメーバみたいな変な物がゆらゆらと動いているのが見えるあの症状です。
 普通飛蚊症というのは三十歳、四十歳と年を取るにつれ出てくる、老化現象の一種だそうです。
 しかし、僕の場合小学生の頃から飛蚊症が出ていたので、老化現象と言われても今一ぴんとこないわけですが。要は近視が強いと若くても飛蚊症は出てしまうようです。
 飛蚊症はほとんどの場合何も問題ないのですが、ときどき網膜裂孔・網膜剥離などが原因となって発症することもあるので、症状の急激な変化があったときは眼科で検査を受けた方が良いそうです。
 で、最近飛蚊症の数が増えているような気がしていたので、今日眼科に行って精密検査をして貰いました。とりあえずショッキングなほど視力が落ちていてショックを受けたことはさておいて、瞳孔をぐわっと開いて調べたところ、特に問題ないそうで。ただやっぱり飛蚊症の数はずいぶん多いですねと言われてがっくり(見えるらしい)。直す方法はありませんか。ありません。そうですか。
 たかが飛蚊症と侮る無かれ。
 本などを読んでいると、目の動きが多いので結構気になって集中できなかったりするのです。関連論文と教科書をどさっと渡されて勉強してきてね(はあと)。といわれたので集中できないのは困るので困ります。
 困りました。
 治らないかなあ。
 でも病気じゃない場合はそのうち気にならなくなるので気にするなと書かれているのですが、気になるから気になるので気になります。
 誰か、治療法知りませんかー。

2005年04月07日

21 待ち人は来ない

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 つい光り物を持たせてしまった。

 授業が始まったけど、一日一こまずつしか開講されていないと言うのは何だろう。そして両方一限というのはいったいどういう事だろう。

2005年04月05日

20 ぐったり

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 明日から講義が始まるという現実が未だに信じられません。ここ一ヶ月ぐらい十時前に起きることなど少なかったというのに、あしたからは毎日一限から、埼玉から来る人の波にもまれて大学まで行かなければなりません。この世の神秘。理解しがたい現実。アンビリーバボー。

 今日は研究室のガイダンスがあり、机とアカウントを頂き、研究内容も与えられました。ジャンケンで決めたのに、珍しく勝ってしまって驚きです。で、僕の部屋は四年生は僕以外居ないし、留学生に囲まれた机だったりします。これがオセロなら僕も留学生になるのですが、なんと日本出身のままです。
 指導して頂く博士の方からは夏までに終わらそうなどという力強いお言葉を頂いたのですが、単に僕の指導をさっさと終わらせたいだけかもしれません。とにかくできるだけ頑張ろうと思います。

というわけでお絵描きまらそんもペースを落として二日に一枚で行こうと思いますが、ティアもあるし更にペースを落とすかもしれません。

2005年04月04日

19 ガラナ

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昔自分が描いたガラナさんを発掘してしまい、憂鬱になったので再挑戦。というか勝手にかいてよかったのかな。
「みんな! 北大R研に入ろう!!」
よし、これでOKだ。

ひさびさにつけペンを使ったら全然力の加減が出来なかったので、デジタルで激しく修正。意味無し。

サークルの花見をしました。しかし見るほど咲いていなかったので、どっちかというと幹見という感じでした。
いつもどおり酒飲んでグダグダになっていましたが、もう慣れてしまったので、醒めたあとに自己嫌悪に落ちることもなくなりました。しかし酒は飲んでも飲まれるなと言うし、もうちょっと控えるべきかなとも思いますが、これ以上控えたらソフトドリンクしか飲めないような気がします。どうしたものか。
酔うのはわりと好きなのですが、周りに迷惑かけるのもなんですし。うーむ。

XREAに金を払うのを忘れてたので、広告が入ってます。鬱陶しい。

2005年04月03日

18 路上で演奏

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ネットで拾った写真を適当に模写。

 パソコンがパワーアップしました。
 安くなっているということでメモリを増設して、1Gにしました。ただ底値のメモリはほとんど売り切れていたせいで+千円ぐらい払うはめになりましたが。さっさと出かけろと言う話ですね。
 メモリ増設に関してどうでも良いけど、とても悲しい事実が発覚しました。
 僕の使っているパソコンは買った当時メモリが256Mしか無かったので、二年ほど前に512M買って増設しました。しかしその際同時に一つしか認識しないという事態に直面し、泣く泣く256M分を諦めたのですが、今日いろいろ試した結果、なんとちゃんと刺さっていなかっただけという驚くべき事実が発覚したのです。僕のパソコンの筐体の中はコードがぐちゃぐちゃで、メモリをさすとき力をかけづらいというのと、どうも奥側のメモリスロットが堅かったようで、最後まで刺さっていなかったようです。
つまり二年間貴重な256M分のメモリを遊ばしていたと言うことがわかり、愕然としていたというわけです。なんか相性の問題化なんかと思って放置していたんですよね……。
ああ、もったいない。

ちょっとこれがほしい……。普通にコンビニでも売ってるのかな。ああでも一個400円のもの集める余裕ないな。

2005年04月02日

17 兄姉

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のつもり。

 小林泰三の奇憶を読みました。
いつものホラーよりの小林泰三作品という感じですが、中編ぐらいの長さで読みやすかったです。
しかしこの人は汚い物の描写がいちいち上手くて良い感じで嫌な気持ちになります。直接的なグロテスクなものもそうなのですが、人の病んだ精神も実に上手く描くので更に嫌な気分にさせられます。素晴らしい。
この作品は大学時代にくじけて引きこもりになり、昔の思い出に浸るだけの生活を続ける主人公が精神を病んでいくという話(多分)です。この主人公の精神が病んでいるのか、世界が歪んできているのかわからないというのは、目を擦る女とも共通する感じがします。
しかし救いのない話です。

 SFマガジン四月号に掲載されていたグレッグ・イーガンのひとりっ子を読みました。SFマガジンは全くチェックしていないのですが、誰が書いているかはちゃんと確認しなければならないですね。
 で、確かに面白かったのですが、量子力学の多世界解釈をネタにしたSFは正直食傷気味なのでちょっと。アイデンティティーの問題と絡めるのもいつもの通りだなという感じでした。
 ただこれまでの作品よりかなり地に足がついている感じは良かったです。量子力学でなんでもできちゃうぜーとか、平行世界間を行き来するとかは全くなく、単に多世界解釈が証明されてしまった世界で強迫観念に襲われた主人公が逃れるためになんか頑張る、というだけの話だし。んで主人公がクァスプにしても、それによってなにか変わったということも何もないですし。少なくとも表面上は。これまで以上に登場人物の内面重視の話だったと思います。
 あと人工人間なアダイ関係の描写は非常に燃えました。いいなーこれ。

 どうでもいい話なのですが、もし人間の精神、あるいは脳とか肉体そのものを古典的なコンピュータでシミュレーション可能であり、そこに意識が現れるとすると、計算時間を度外視すれば、単純な計数機によっても人間の精神はシミュレーションできます。というか十分な量の時間と計算用紙があれば、電卓やそろばんはじいてもシミュレーションの計算はできることになります。そこで行っている計算はコンピュータがやっている計算と同じなので、当然そこにも意識は宿るわけです。じゃあ意識ってなんなんだという気分になります。
 あと、古典的なコンピュータの論理は決定論的なので初期値を与えれば、計算結果は必ず同じになります。つまり初期値と計算式を決めた時点で、既に遙か未来までの思考は確定してしまいます。即ち人間には分からなくても、計算するまでもなく答えは存在することになり、計算結果が決定的に存在する以上そこには意識も存在するのではないかと思います。いやまあ外との情報のやりとりを考えていないのですが、閉じた環境をまるまるシミュレーションすれば問題ないわけです。なんかラプラスの魔という感じになってしまうわけですが、どうなんでしょう。
 という感じのことを小林泰三の短編の「予め決定されている明日」を読んで思いました。というか割とまんまですが。
 いや、考えても無駄なのですが、時々考えてしまいます。初めの仮定が間違っているという可能性も高いのですが。

2005年04月01日

16 エレノア (エマ)

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エマの五巻が発売されたのでエレノアです。にてないですね。
ウィリアムの浮気がばれたとこー。
いや、浮気というか何というか。

そういえば五巻で結構絵が変わっているような気がするのですがどうでしょう。そして一巻と比べると画の密度が大変なことになっているんですが、トーン以外アシスタント無しっていうのはすごいですね。

エマと一緒に「鉄子の旅」という漫画を買ったのですが、これがすごい面白い。漫画家が鉄道マニアのトラベルライターと一緒に旅をするドキュメンタリー漫画なのですが、旅というのが普通の旅ではなく鉄道マニア好みの旅であり、テツ属性の全くない一般人の作者が振り回される、とそういう形が基本となってます。テツのライターの飛ばしっぷりとか、作者のひたすらいやがる様が非常に笑える。あと同行している編集も。
テツ属性は全くない、というか旅行自体嫌いな僕でもとても面白く読めたので、きっとテツ属性のあるかたには抱腹絶倒ものなのではないかと思います。
というわけでイシカワさんにお勧めしておきます。