2004年06月26日

扇風機

 どうも最近あついですね。
 あついだけでなく湿度が高いので、不快指数は限りなくマックスまで近づいています。これ以上脱ぐ物と云ったらパンツしかありません。しかしパンツを脱ぐとなんというか……とても無防備な気がしてなりません。迫り来る危険に対処できないとか。今地震が起きたら素っ裸で外に逃げなきゃいけないのか、と考えるとなかなか最後の手段に踏み出せません。しかし健康を考えると、あるいはそうするしかないのだろうか。と、悩んでしまうのです。
 なぜパンツを脱ぐか脱がないか、それが問題だ。と、どうでもいいことを悩んでいたかというと、睡眠不足を打倒するための手段の探求をしていたからなのです。最近昼ばかりでなく夜も暑くじめじめとして、まさしく熱帯夜の貫禄十分であり、寝苦しさもマックスを超えて、どこまでも果てしなくつづいていく地獄のロード、つまりはヘルロードの様相を呈している感を禁じ得ないのです。
 寝苦しさによる睡眠不足は今週初めの月曜日から始まりました。今週の火曜日に提出の電気機器のレポートがありまして、まあこれがなんというかさっぱりわからないと云うか何というか、理論が全くわからなくてもレポートって書けるし考察だってできちゃうんだなあ、ということを証明するために私は今頑張っているのだ。という気持ちのもと、全力で手を抜いたレポートを書くのに午前一時半頃までかかってしまったのです。そして出来た美しいレポート(見た目だけ)に我ながら自己の評価を改めなければならないなと達成感に浸りながら、さて寝るかと就寝すべくベッドに潜り込んだのですが……さあ、寝られない!
 まず、暑い。暑いなんてもんじゃない。羽毛布団をかけて寝ているのが我ながら全く理解できない暑さです。でもタオルケットはなんかまるでタオルだしなあ、やっぱり布団といったら重厚でどっしりとして、冬の寒さにも、夏の暑さにも負けぬ丈夫な体を持たなければ布団とは言えないよな、と頑張っていたのですが、状況がじっとしていても汗が浮かんでくる事態にまで及ぶと、頑固で有名な私も考えを改めざるを得なくなったのです。
 羽毛布団で寝るには冷房を入れるしかない。
 午前二時半ごろのことでした。実は私は冷房を入れるのが嫌いなのです。なぜなら私は、人類の未来のために地球温暖化を促進するクーラーという恐るべき悪魔の産物を動かすことに抵抗を感じる、善良な市民だからです。クーラーのリモコンに手を伸ばすと先月の電気代が頭に浮かんでしまう、記憶力と学習能力に優れた、善良な市民なのです。
 だがしかし、睡眠不足という恐怖に耐えられる人間がいるでしょうか。睡眠不足は思考力を低下させ、やる気を低下させ、体力を低下させ、授業中の寝付きの良さを改善する、人類の恐るべき悪徳の現れといっても過言ではありません。たとえ善良な市民の私とは云っても、睡眠不足をおそれる気持ちは変わりません。たとえ一日に睡眠のために地球温暖化が促進されるとしても、誰が私を責められるでしょうか。否、責められはしないでしょう。
 だから私はふるえる手を押さえつつリモコンに指を近づけ、電源を入れてしまったのです! もちろん善良な市民である私はタイマーを設定して、三時半に切れるようにするのを忘れませんでした。いくらなんでも1時間あれば寝付けるだろう、そう考えたからです。だがしかし、私はその考えの甘さを思い知ることになるのです……1時間後に。
 クーラーをつけた私は、ひんやりとした空気が部屋中に溢れ出すのを感じながら、また布団の中に潜り込みました。きっと人類の英知の結晶である冷房は私を眠りにつかせてくれるだろうと。そう思いながら、いろいろどうでもいいことを考えていたのですが、一時快適になったかに思えた部屋は、しかし気がつけばまた元の通り寝苦しい、正しく真夏のような部屋へと戻ってしまったのです。おどろいた私が見てみると、なんとクーラーはすでに止まっていたのです。なんたることか、もう1時間も経ってしまったのか。予定どおりに寝られなかった私は、愕然としながら、再びクーラーに電源を入れてせせこましく、ではなく環境とか考えながら、タイマーを1時間後にセットしました。そしてまた布団にはいり――
 寝ました。
 あっけないのですが、眠りにつくというのはそのようなものであることは、全人類の中で眠りを必要としない人がいないことから、あえて説明の必要はないでしょう。起きる瞬間は知覚できても、寝る瞬間は知覚できないものです。少なくとも私は。
 だがしかし、これで終わりになったわけではないのです。熱帯夜の恐怖はただ一日の睡眠不足ですむような、そんな生暖かい、ではなく生やさしいモノではないのです。奴らは知らぬ間に私たちに近づき、気がつけば睡眠不足地獄に突き落とす、睡眠をこよなく愛する私のような者たちにとって悪魔といっても過言ではない代物なのです。
 そう、その日一限から出ざるを得なかった私は結局四時間しか寝られませんでした。それでもレポートを出して、残りの正式レポートが一つしかないという喜びと、前日睡眠不足で睡眠負債がたまっているのだから、今日はぐっすりと眠れるに違いないと考えた私は、なんと夜更かしをしてしったのです。
 家に帰って二時間ほど睡眠をとったのは事実です。しかし一日七時間は寝ないと本調子が出ないと云う私の体質を鑑みると、その二時間は単に前日の睡眠不足の補填にすぎないことがわかります。しかし前述のことでちょっと浮かれていた私はネットサーフィン等、不毛としか云いようのないことをだらりだらりとしながら、結局二時頃まで起きてしまいました。で、明日も一限からだしさすがに遅いな、と思いようやく寝ようとしました。もちろん前日の教訓を覚えていて、過去の反省を生かす善良な市民である私は、1時間半と少し余裕を持って冷房をつけました。そう、1時間半もあれば寝られるに違いないと。その考えが甘く、実は前日の経験をまったく生かしていないことに気がついたのは1時間半してからでした。昨日と全く同様に、いつの間にか部屋が寝苦しい状態に戻っていることに気がついた私は、さらに1時間半セットして再び床につきました。きっとこれなら昨日と同様に寝られるだろうと。
 寝られない。全く寝られない。眠いのに夢の世界に旅立てる気が全くしません。まるで睡魔を探してベッドの中の三千里をさまよう私の前に、大きな塗り壁が立ちふさがっているようなものです。
 さらに1時間半経って全く寝られないことに業を煮やした私は、よし今日はもう寝るのは諦めよう、と思いパソコンをつけました。学習能力に優れた私は、経験上寝るのを諦めたら意外と寝られたりするんだよなあ、と考えていたので、その実寝るのを諦めたわけではなかったような気がします。そんなこんなで再びネットサーフィンなど不毛な活動をしつつ、もう寝るのを諦めたんだから、そろそろ寝られるだろうかと幾度かベッドにトライしてみたのですが、全く寝られないというのを繰り返しながら、朝を迎えました。考えてみると、実は私は寝るのを諦めていなかったということは、ベッドに見抜かれていたような気がします。普段ぼーっとしているように見えながら、なかなかやり手です。ああ、そういえば関係ないけどあまり涼しくならなかったのは、窓が開けっ放しだったからかもしれません。電気代もったいないなあ。
 そんなわけで結局徹夜をしてしまいました。おかげで久々に一限遅刻せずに受けられたのですが、ほとんど寝てしまったので、あまり意味がなかったような気がします。やはり睡眠不足は恐るべき学生の大敵です。あるいは学生のカルマといったところでしょうか。
 二日連続で十分な睡眠をとれなかった私は、睡眠不足を打倒すべくある強力な味方を手に入れることにしました。やつは単純なくせに、冷房と同じぐらい、いや時にはそれ以上に役に立つのです。
 この日、つまり今週の水曜日は午後工場見学であり、はるばる地の果ての果て神奈川県の横須賀までNTTの研究所にいくはめに陥りました。睡眠不足の身には、プリントに○をつけて提出したあの日の自分が非常に恨めしかったです。まあしかし見学させて頂いたものは非常に興味深く、おもしろかったです。金がない今の時期に往復二千五百円近くもはらって行くべきだったかはともかくとして。
 そして、へろへろになりながらも帰りがけ、新宿のヨドバシによって、ついに念願のアイツを手に入れたのです。そう、二年間、東京の夏を過ごしながらも手に入れられなかったアイツを!
 扇風機を!!
 扇風機。カタカナで書けばセンプウキ。英語で言うとelectric fan。すみませんね! ちょっと思わず教養を見せつけてしまいましたよ!!
 で、扇風機。それは羽をモーターでぐるぐる回すだけの単純構造ながら、部屋の不快指数を劇的に減らす優れもの。羽の前でアーといえばア゛ーっと返ってくる優れもの。宇宙人の真似には欠かせません。
 休むことなく首を左右に振りながら涼風を部屋全体にまき散らしす働き者です。強度は三段階に変えられ、リズム機能で弱風から強風まで自動で変化して飽きさせない芸人です。しかも、タイマー機能付きで、環境にも配慮した正しく私にお誂えの代物です。おまけにリモコン付きでいすを離れずとも操作可能と怠け者の私のために設計したかのようです。
 ああ、もう! かっこよすぎるよ扇風機。その漢らしい働きっぷりに思わず惚れてしまいそうです。
 明らかに不自然な音を発生させたり、リズム機能を使ってなくても風速が安定してなかったりと不愉快なところも、ヤツの魅力に比べれば些細なことです。まあ、このメーカーのは二度と買わないと思いますが。
 そして扇風機を導入した夜。就寝の役には立たない冷房は入れず、扇風機、扇風機一本でベッドとの就寝勝負に挑みました。そしたらねえ、寝られるんですよ! 瞬く間です。瞬間睡眠。のび太もびっくりな高性能。素晴らしい、扇風機。役に立つ扇風機。扇風機に清き一票を。冷房よりも格好いい扇風機です。地球温暖化にも、ヒートアイランド現象にもあまり貢献しません。そして寝付きを劇的に改善する扇風機。睡眠時には是非、是非とも扇風機のご利用を!
 そして睡眠不足をそれなりに解消した私は、もしかしたら単に睡眠負債がたまりまくっていたせいで寝付きが良かっただけではないのか。同じようにしても今日は寝られないのかもしれない。そんな疑問と不安にとりつかれました。
 しかし扇風機はその程度のものではなかった! もう、ほんと瞬間。前の日と同じぐらい瞬間睡眠。それどころか朝起きてから扇風機をつけなおしてベッドに入ったら寝過ごして授業に遅刻するぐらいの快眠っぷりです。決定的です。もうべた惚れです。扇風機を手放せません。オレにはヤツが必要なんです。そう、扇風機が!
 こうして快眠を取り戻した私なのですが、ここでまた一つ問題が出てきました。いくら熱帯夜とはいえ、大して服も着ないで冷房なり扇風機なりをつけて寝ていると、論理的に当然の帰結ではありますが、お腹が非常に冷えてしまいます。普通の方々なら大して問題も無いのかもしれませんが、私のとても繊細なガラスの下腹部は、ちょっと体温を奪われただけでも粉々に砕け散りかねないのです。だからといって厚着をしたりすれば、睡眠不足の魔の手に捕まりかねません。
 下腹部か、睡眠か、どちらをとるのか。
 もちろん長期的な観点に立てばどちらもとる方法を見つけるしかありません。この精妙な二律背反を解決するにはどうすればいいのだろう。悩みに悩んだわたしは、ふとある漫画の一場面を思い返して気がつきました。
 そうだ、腹巻きだ。
 腹巻きは全身の涼しさを保ちつつも、下腹部を冷えから守るというニーズを全て満たした優れもののはず。扇風機と腹巻きがあれば、涼しさと暖かさの絶妙なコラボレーションを達成でき、もはや私におそれるべきものはないのだ、ないはずだ! 
 だがしかし完全な解を見つけたはずの私に、またしても大きな難問が立ちふさがったのです。
 腹巻きは、いったいどこに売っているのだろう。
 いつかその答えが見つかる日まで、私はさすらい続けるのです。

2004年06月19日

昨日

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 学科の女子に二次元の人呼ばわりされました。
 かなしい。
 くそう、何もない私からさらに厚みまで奪おうというのですか。二次元だなんて、そんなに薄っぺらい人間に見えるのですか!
こうみえたって私にも奥行きがあるんですよ! XYだけじゃない。ちゃんとZのある人間なんです。
 だのに二次元なんて、ひどすぎる。

2004年06月16日

今日のテスト

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鉄アレイ型は勘弁してください。
そんな積分は出来ません。

虚かず

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足なんて……
まあいいや。見てないしなー。

本当はこんな落書きをアップしている場合ではなく、明日(というか今日)の腐糞関数論のテストの勉強をしなければなりません。ちょっとなめて今まで勉強全くしていなかったので割と困った感じです。
そもそも虚数なんてものが存在するのが間違っているのです。もし方程式の解が全て実数の範囲内で求まるなら腐糞関数論なんて生まれなかったに違いない。もしそうだったら、今明日のテストどうしようなどと悩みながら漫画を読んでいる私もいないわけで、とてもハッピーになれるのです。
いや、そんな大それた事を考えなくてもiとかjとかがないだけでもいいのかもしれない。さあがんばってこれから世の中のiとかjとか消していこう。

2004年06月12日

デュオデック魂

 部屋が汚いんですよ。
 机の上など本とかプリントとかその他色々なものが積み重なって、勉強する隙間もありません。部屋の主の心が反映されているとしか思えません。
 私の深層心理が勉強をいやがって、勉強が出来ない環境を作っているに違いない。つまり部屋をきれいにするためには深層心理が勉強を好きにならなければならないわけで、しかし怪しげな洗脳でもしなかぎりそんな事態にならないようなきがするので、誰か洗脳して勉強好きにしてください。
 もし私が勉強好きになったら溢れ出す勉強力と中途半端な記憶力を駆使して院の推薦とかゲットしたい。そしてわき出てくる勉強への欲求を駆使して勉強をするためのスペースを確保するという名目のもと、部屋をきれいにしたいのです。汚い部屋はいろんなやる気を減衰させて、やる気がなくなると部屋が汚くなっていくのです。この闇のフィードバックループの陰謀を打ち砕くために制御工学と統計力学を用いて確率とかを変動させなければなりません。
 部屋にある物が同じで部屋が汚くなる確率が減れば、片づけなくても部屋があまり汚くならないはずです。なぜなら読み散らかした漫画を放り投げたら、ちょうどそこがしまう場所だったという確率が増えればあまり部屋が汚くならないからです。
 しかしこの確率を変動させるには素晴らしい脳みそがひつようなので、結局天才にならなければ部屋はきれいになりません。しかし誰かが私を洗脳して勉強好きな天才に変身させてくれるという可能性は、まああまり高くはないよなという結論に達してしまったので、結局部屋がきれいになる確率は低いと云わざるを得ません。つまり卵も鶏もいないんだけど卵も鶏も欲しいという状況では鶏が卵を産むのが先か卵から鶏が生まれるのが先かという議論において卵が先なら目玉焼きを食べればいいし、鶏が先ならチキンカレーが食べたいなあということです。
 という議論の末に勉強好きになることも部屋がきれいになることも諦めてしまったので、とりあえずちゃんと生活するためには何らかの作戦で汚れていく部屋の中でも捜し物が見つかるアルゴリズムを生み出さねばならないという欲求に駆られました。なんと適切なデータ構造を用いれば探索の時間は劇的に減らせるらしいのです。そこでとりあえず部屋を大まかに区切って、それぞれの領域にだいたい何を置くかを決めました。この辺には服をおいて、この辺には教科書をおいて、この辺には本を置いてといった具合です。ただし漫画だけはきちんとしまいます。折れたりしたら嫌ですからね! これにより片付けるときは二平方メートルの領域にしまう物を放り投げればいいので手間が減るし、探すときも部屋全体を探さなくて良くなったので私は幸せになれました。この手法を使うことで、部屋の中でなくなった鍵を見つけるのに、たった十五分ですみました。
この実験により私は闇の研究機関に脳みそを改造してもらわなくても、また何もしなくても部屋がきれいな状態が保たれる確率を上げるために物理法則を操作しなくても、まあそれなりの手間で暮らしていけるという事を確信しました。
 それはとても素晴らしいことです。人間が頭を使えば、世界の法則にも打ち勝つことが出来るのです。
あまりにも感激したので目をつぶりながら号泣する私のまぶたの裏で山吹色の光の波が押し寄せ、心の中に人間賛歌を歌う声が巻き起こりました。
 人間万歳。

そうか

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ひげだ。
ひげが足りないんだ。

2004年06月11日

高電圧

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もんすたあとか練習。

放電実験をしていたら、電気を流している放電管をさわって感電した愉快な人に裏拳を喰らいメガネがひん曲がりました。電気を流している放電管をさわるのは危険なようです。

2004年06月07日

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実験データをまとめるの忘れてた。
まあいいか。

2004年06月05日

小休止

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山のようにあったレポートもとりあえず越え、再来週まで提出するものはありません。
一休みです。
再来週からまたいっぱいあるようですが。