2006年05月29日

おやじ

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五月祭で、一年ぶりに似顔絵を描きました。といっても六、七枚程度ですが。途中で嫌になって人に押しつけてしまった。
似顔絵は絵を描いて人に喜んでもらえるというか褒めてもらえるという、まず滅多にない状況であり、それなりに嬉しかったんですが、今回描きつつそれというか褒め言葉とかは単にお客さんの優しさ以上でも以下でもないということに五年目でようやく気がつき、まあ、なんというか、きつくなったわけです。
いや、目の前で爆笑される事もあることを考えると、精神衛生上良いというか非常にありがたいんですが、それ甘えてまともに練習せず稚拙な絵から上達していなかった自分は阿呆だと思います。
駒祭ではどうにかリベンジしたい。

発狂した宇宙読了。やはりフレドリック・ブラウンは長編の方がずっと面白い。ユーモア小説としても平行宇宙ものとしても最高。
ショートショートは正直そんなに好きになれないんだけど、どうも短編集の方が多いというか、評価が高いような気がするのは何でだろう。気のせいかもしれないけど。

最終巻を買ったらエマが終わっていた。良かった良かった大満足。
この人の漫画を読んでいると、絵にしろ漫画にしろ大事なのは対象への愛だなあと思います。残念ながら僕の中には全く存在しません。どうにかしないとなあ。
そういえばげんしけんも終わったようで、非常に嬉しいです。好きな漫画はさっさと終わってほしいと思います。

すむらひろしのアタゴオルが映画化されるらしいです。しかもフル3D。きっとピクサーが作ったようなハイクオリティ映画になるに違いない。と、思うことにします。

かみちゅのドラマCDがDVD8巻のコメンタリーでの宣言通り発売されるようです。後はムックで終わりかなあ。ムックは本当に出るのか心配ではありますが。

エルリック2巻購入。読んでないけど。挿絵ないのは寂しいけど、表紙は良い感じ。

2006年05月23日

あ、

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僕がいやがらせキャラと認識されているという衝撃の事実を告げられるも、最近の行動を鑑みるにそう思われるのも当然というか、ある程度建設的な方向を志向しているつもりの僕のハートフルなフィーリングをソウルで感じてほしいと思います。茶々というか水をかけるというか、全身全霊で拒否されている雰囲気を感じたのでやめます。そのうち。

というわけでというか、どういう訳でというか、ようやくエンディミオンの覚醒を読み終わった。いやもう、読んだ人みんな思うんだろうけど圧倒的。90年代最高のSFと言われただけのことはあります。設定も話も登場人物もどれも圧巻です。まあ、詰め込みすぎだろうというのも思うけど、そこはその良さがあるわけです。メタSF? 最終小説? 何でも良いけど。あと長さも圧倒的だった。エンディミオンとエンディミオンの覚醒文庫版全四巻を並べたら厚さが十センチにもなった。面白いからグイグイ引かれるように読んじゃうけど、一冊読むのにこんなに時間がかかったのは久しぶり。ハイペリオン、ハイペリオンの没落も読み返したいなあ。大分というかほとんど忘れちゃっていたし。
あとSFは絵だという有名な言葉にも頷かざるを得ない描写とか、発想とかも非常に良かった。主人公たちがテテュス川を下りながら訪れる惑星とか天山ももちろん良いけど、個人的には木を織り上げて作ったダイソン球である天界樹が最高だった。実に好みがわかりやすい。やっぱりリングワールドの衝撃を今でも引きずっているんだよなあ。タイム・シップ、サムライレンズマン、時計の中のレンズ、リングワールド、太陽の簒奪者んーなんかもっとあるような気もするけど、ダイソン球なりリングなりが出てくるだけでワクワクしてしまう自分がいる。まあ、思ったより作品数が少ないのは出した瞬間設定が大味になるというか、でかすぎるからなあ。純粋にエネルギー源としてのみ使うならともかく、それを一つの世界とした時点で、表面積の馬鹿馬鹿しいまでの大きさをどうにかしなければならないのが大変なんじゃないかと思う。

そういえばハルヒで長門有希がハイペリオンの没落を読んでいるので、昨今のハルヒブームを見るとこのシリーズの読者も多少は増えるのかなあと思ったけど、増えないだろうな。ファンは有希の百冊を全部読む(あるいはすでに読んでいる)のかなあと思ったけど、別にそんなこともないだろうな。絶版本普通に入っているしね。つーかこれどう考えても有希の百冊じゃなくて谷川流の百冊だろうと思ったのは僕だけではないでしょう。
僕に関して言えば海外SFはほぼ読んでいるけどほかは全然という読書の趣味の偏食っぷりがそのまま出ていやな気分になった。全部読んでみようかと思ったが、どう考えても興味の範疇外にある本を読むほどやる気があるわけではないのでやめたけど、面白い本ぐらいは読んでみよう。

で、ハルヒの情報統合思念体にはエンディミオンのテクノコアの影響をビンビンと感じるので、エンディミオンと涼宮ハルヒを合体させて同人誌のネタが作れそうだなあと思ったわけですよ。何でかというとVIPとか朝目新聞見ていると二つのネタを無理矢理くっつけるといういうネタはそれなりに面白いから。
で、エンディミオンとハルヒのキャラクターを無理矢理結びつけると幸せになれるかなと。
とりあえずエンディミオンはキョン。これは間違えない。アイネイアーを誰にするかが問題で普通に考えるとハルヒがそう何だが、コアとの関わりで言うと長門、時間云々だと朝比奈さんになってしまうという難しい難問が問われています。ちなみに古泉はAベティック。
ハルヒがヒロインであることが大事だと思う僕にとって、朝比奈さんは個人的にあり得ないのでまあ、レイチェルあたりにして(正直どうでも良い)、長門はなんだろうか、やっぱり長門がA・ベティックか。役柄をよく考えたら長門の設定ってそのまんまA・ベティックのような気がする。あとちょっとシュライクっぽい。ああ、だと古泉は、うーん、古泉はサイリーナスあたりで。意外と良いような気がする。というわけで順当にハルヒがアイネイアー。まあ、根本的なところだけど、アイネイアーは知っていて、ハルヒはまるで知らないという点はいかんともしがたいんですが、その辺ギャップが面白いんじゃないかと思う。愛の物理学的側面について語るハルヒ。いや、いいね。そうか?
あ、忘れてたけど朝倉涼子はラダマンス・ネメス。これはガチ。つーかあまりにそのまんま過ぎてこれだけで笑えるような気がする。

2006年05月18日

人に何か教える。

という状況になることを全力で避けてきたし、教えられる時もあまりまじめになっていなかったので、教える教えられるというのは苦手な話題なのですが、いい加減そうも言っていられないのだろうな、と思ってから数年はたつわけで。
正直僕の説明能力の低さはどうしたものかという話なんですが。説明能力が低いなら低いで回りくどくわかりにくく書くぜ! みたいなスタンスもいけないんだろうけど。それは僕の問題なのでどうでもいい。

ともかく、今日はとても疲れたので、まじめなつもりで何か書く。
某氏の話とネット上の某ページを読んで、僕がこれまで苦手意識が強くで全力で避けていた体育会的なものも、教えるという点では意味があるんだなあと今更ながら感心したというか思ったというか、そういう話です。
ただそれを理想的に行うためには、教える方と教えられる方があらかじめそれについて納得している必要はあるだろうし、それが一番困難じゃないかとも思いました。
四の五の言わずに受け入れろというスタンスでの教育は特に自分が賢い(上手い)と誤解している僕のようなアホの反発を呼ぶだろうし、教える側はそれを鬱陶しく思う可能性は高く、強制力がない限りその時点でそのシステムは崩壊するんじゃないでしょうか。その点実際の体育会系サークルはあらかじめ下地があるというかそれを受け入れる人間だけが入って残っていくんだろうから問題ないんだろうけど。

よく考えるのは大事というけど、考えるのに必要な具材というか下地となる知識なりなんなりがなければ、馬鹿の考え休むに似てしまう可能性は高いと思います。方法論と材料というかどっちが大事かといえばそりゃどっちも大事なわけですが、下地は教えられたことあるいは本などに書かれていることなどをそのまま受け取り、血なり肉なりにした上でじゃあ考えるかという段階に行くんだから、下地を作る時点でうだうだ言うな馬鹿ということなのかなと思ったんですよ。下地なんて教えられなくても自分で勝手に作れる人間もいっぱいいるわけで別にそういう人はどうにでもなるんだろうけど。
僕が言いたいのは考えることについてではなく例のつもりだったのですが、例が悪すぎますね。はい。
それはともかく、じゃあそう言う手前はどうなのよ、といわれりゃ口を閉じてすみませんって感じな訳ですが。なんというか僕らのカルチャーに割と共通する問題なんじゃない? という一般化をして逃げてみる。僕らのやっていることについて教育の方法論が確立されておらず、目標点すら個々人によってかなり異なってるため、最終的には自助努力だよねというところに行き着くから、ということでもあるんだろうけど。
ただ、非常に近い分野では方法論は確立されているし、最低限というレベルは共通してあるんだろうから、そのへんをとっかかりにどうにかするというのが一般的な話になるのかな。
とりあえず僕は下手糞なんだからくだらないことを書く前に自分で自分を救いなさいという話になったので終わり。

2006年05月15日

ハルヒね。

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にてないけど。たぶんスタイルはもっといいんだと思う。
というか改めてみると気持ち悪い絵だな……。

なんか制服の気持ち悪いデザインはエロゲーっぽいなあと思っていたら挿絵担当の人がエロ原画の人だった。納得。
のいぢ絵(カラー)はいいというか、どうでもいいと思うんですが、白黒の挿絵だけは本当にいったいなんですか。
「これがプロのやることか!?」
「プロだからやれんだろ!!」
そうですか。
そうですね。

アニメは特にクオリティも下がることなくいい感じ。1クールだとしたら溜息までやるのかな。消失もやるなら区切り直する気がする。
EDをオリコン1位にしようというのでネット上のごく一部が盛り上がっているのを見ると、某を見ているような気がして微妙な気分になります。某が何かはともかくとして、いや、どうも人が楽しそうにしているのを見ると、なんというか。そういう微妙で繊細な僕の心の機微を察していただけるものだと思います。

涼宮ハルヒに並んで話題になってるっぽく、かつまた主人公の名前も同じの桜欄高校を見てみる。三話まで見て秋田。クオリティ高いし、面白く見られる良い作品だと思うんだけど、どうも漫画的に過ぎるというか演出が過剰な作品は見てて疲れるんだよなあ。いや、僕の好みの問題なんですが、変に崩すことなく地道にキッチリ動かすアニメの方がいくら見てて飽きないと思います。
で、久々にジブリ作品見たらすごいなーと思った。いや、かけている金の差を考えれば当たり前なところもあるんだろうけど、こう、細部の細部までこだわっているアニメは、なんというか神が宿っているなと。そう思いながら見返したもののけ姫はやっぱりつまらなかった。

サイモン・シンの「暗号解読」がべらぼうに面白かった。
暗号の進化と暗号解読者のチャレンジを歴史的な経緯と面白いエピソードを交えながら描き、読めば主要な暗号の仕組みと、暗号解読の仕方まで理解できてしまうというなかなかナイスな本でした。これを読んではじめて当たり前に使っている公開鍵暗号がどれだけ革新的であったかというのを知りました。
いや、本当に面白かった。買って損がないと思います。たぶん。

後はエンディミオンを読んだり。
風邪で潰れていたり。風邪が治らなかったり。
のどが痛い。