2009年09月27日

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2009年09月23日

あばば

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「ヴィンランド・サガ」の新刊を買ったら、帯にGガンダム級のネタバレがあってビックリした。けど面白かったから気にしない。
今週末にはベルセルクも出るし、今月は買う漫画が結構多い気がする。


「ZOOKEEPER」がずいぶん面白かったので、小田原動物園に行ったのだけどニホンザルしか居なかった。象はつい最近死んだばかりで、このまま閉園するそうだ。タイミングが悪い。みられなくて残念だった。
お城は「へうげもの」に出てきたなあと言う以上になにも感想が出ない。学生の時から地理も歴史も政治経済もさっぱりだ。分かると色々楽しいんだろうと思うのだけれども。
敷地内にある小田原市立図書館がずいぶん古い建物でなんだか趣がある。神奈川で四番目に古い図書館らしい。ただ蔵書はあまり多くないように見えた。そのへんにある図書館レベル。


東のエデンに出てくるサービスと世界カメラはちょっと似ているような気がする。タグを付ける対象が物か場所かというのが違うけれど。拡張現実は面白いけれど、やっぱりデバイス待ちな気がする。


なんかウィルコムが死に体だ。XGPも順調に遅れているみたいだし、お金無いんだろうな。高校卒業以来ずっと使い続けているけど、いい加減携帯電話に移る時期なのだろうな。


「疑似児童ポルノ」というくくりでの取り締まりが面白いなあと思った。この勢いで、昔子どもだったことがある人間の裸を撮るのはゆるさん! とかなると更に面白い。


と思ったけど、単にニュースの書き方がミスリーディングにみえる。


サマーウォーズはボチボチ突っ込み入れている感想をネットで見かけて安心した。突っ込みの入れるポイントが人によってずいぶん異なっているけど。


後輩の東方の二次創作の学漫が三桁売れたという衝撃の事実を聞いて、衝撃を受けた。学漫ですよ、学漫。ある意味同人誌最底辺といっても過言ではない学漫。売れないの代名詞。それが東方の二次創作にしただけでン倍売れるというのだから、東方バブルの膨らみっぷりも知れる。
いや、モノ見てないんで、売れるだけの質なのかも知れないけど。とりあえず一般的な学漫のイメージで考えてます。

ということを考えると、もしかしたら僕も東方で二次創作をしたら、50部ぐらいはいけるのではないかと思った。アレでしょ、キャラクタ同士がキャッキャウフフしていればいいんでしょ。というと、愛がないと言われるのだが。


というようなことを考えて二週間ぐらい前に以下の何かを書いた。確かに楽しいけど、どう考えても間違っているし、売れはしないなあ。内容も微妙すぎる。そして愛はない。


作品に愛がある人間が、どうしてその二次創作を作るのかが未だに理解できない。


霊夢と魔理沙は工場街で生まれ育った幼なじみだった。二人とも家は裕福であったため、教育を受け健やかに育っていたが、二人が八歳の夏に化学工場で大事故が起き、二人とも両親を失った。二人とも他に身寄りはなく幼くして工場で働くことを余儀なくされた。しかし、幼少より知能の高さを見せている魔理沙を知っていた父親の知人の学者は彼女が肉体労働に身をやつすことを惜しんだ。彼の口利きで魔理沙は当代一流の魔女アリスの弟子となる。別れを惜しんだが、愚鈍な霊夢が魔理沙と一緒に弟子になることは出来なかった。玩具のネックレスと指輪を交換し、二人はお互いの形見とした。18歳の時、霊夢は工場の上司と結婚し、子供を産んだ。しかし夫はまもなく事故で片足を失い、働くことが出来なくなった。二人を養うため霊夢は根を詰めて働いたが、夫の賭博癖のために家庭は困窮した。そんなとき霊夢は魔理沙と再会する。魔理沙は若くして大成し、街で一番の魔女となっていた。霊夢の近況を知り哀れと思った魔理沙は、霊夢に金子を都合する。それは霊夢に強い屈辱を与えたが、借金の重い利子にあとのない霊夢はそれを受け取る。しかし魔理沙から貰ったお金は夫が賭け事で溶かしてしまった。恥を忍び霊夢は再び魔理沙を頼る。幼い頃自分だけが困窮から救われたことを後ろめたく思っていた魔理沙は霊夢を助けるが、そのようなことが繰り返されるうちに、魔理沙は少しずつ霊夢を疎ましく思うようになる。一方で霊夢は魔理沙に無心することになれてしまっていた。恥を感じることに耐えかね、いい目を見た魔理沙が自分を助けるのは当たり前だと思うようになっていた。魔理沙はそれを不快感と共に理解し、自分が霊夢をダメにしているからもう援助してはならないと思い、彼女の要求を拒否するようになる。魔理沙の援助で少し贅沢のできる生活をしていた霊夢は、すぐに前以下の困窮生活にもどる。霊夢は魔理沙を強く憎んだ。良い生活をさせた魔理沙を憎んだ。自分の置かれた状況はすべて魔理沙のせいだと思った。困窮した生活にも、頼るばかりの子にも愚痴を言うばかりの夫にも耐えられなかった。ある夜指輪をもって街を出た。霊夢が家族を惨殺した事を知った魔理沙は強く心を痛め霊夢を捜したが、その頃には霊夢は街を遠く離れていた。霊夢は幼い頃二人で夢見た伝承の幻想郷を探し求めていた。霊夢はいくつもの町や村を渡り歩いた。ある村で、霊夢は禿頭の女から幻想郷は東方にあると聞いた。瞬きすると女は消えた。霊夢はそれからひたすら東を目指した。街を出るときに知人よりだまし取って作った路銀は瞬く間に消えた。物乞いをし、盗みを働きながら大陸の東を目指して歩き続けた。二年後、霊夢は最東端にたどり着いた。そこは漁村だった。かつては栄えていたが、気候変動により潮流が変わり魚が捕れなくなったため、見る影もなく寂れていた。街の者は誰も幻想郷のことを知らなかった。霊夢は宵闇に紛れ壊れかけた船を盗み、更に東を目指した。船は潮の流れに乗り、東に向かって進んでいったが、やがて食糧と水が尽き、霊夢は飢えて死んだ。しかし幻想郷に強く執着したその霊魂は天に召されることなく地上をさまよい、やがて海上に突き出た岩山に着いた。霊夢が目をさますとそこは花咲き乱れる幻想郷であった。彼女は神木に受肉し、再び生を得ていた。霊夢は自分を幻想郷に行き着かせた存在に感謝をし社を建てると、巫女として永住した。霊夢は幻想郷にすむ住人らとも仲良くなり、満ち足りた生活を送っていた。魔理沙はきわめて優秀な魔女だったため年と共に出世していった。しかし国仕えの魔女としての忙しい生活の中でも、消えた霊夢の行く末を気にしていた。霊夢の家を捜索した魔理沙は、彼女が幻想郷という妄想にとらわれていると思った。だが、様々な文献を当たる中で、幻想郷がただの伝説ではなく、地球における最大のエナジースポットの力を利用し、誰かが作り出した理想郷であると確信するようになる。そこは通常の生者には辿り着けないが、魔理沙の智力と魔力を持ってすれば、その力を我が物と出来る。そう魔理沙は思った。折しもその頃、彼女の国は隣国の大国より圧力を受けていた。屈辱的な交渉を飲むか、戦争をして圧倒的な武力に打ち負かされるかの二択だった。魔理沙はエナジースポットの力が国を救いうると考え、職を辞すると幻想郷を求めて東へ向かった。魔理沙43歳の時である。魔理沙は数ヶ月でエナジースポット、幻想郷とこの世の境にたどり着いた。そこは空間がゆがむほどのエナジーで溢れていた。しかし既にそれらの力を使って夢を見ている人間が居るため魔理沙がエナジーを使うことは出来なかった。魔理沙は自らの夢に隠れたその人間を放逐し力を我が物とするために、己の魂魄をエナジーの流れに乗せ、幻想郷へと進入した。幻想郷は誰もが満足する理想郷、桃源郷である。それは全ての人間の魂を変質させ幻想郷に同化させるからである。魔理沙はそれを見抜くと魂に防壁を張った。防壁越しに見る幻想郷は一見美しいように見えながら、奇妙にいびつで、ゆがんで吐き気を催すように間違っているように見えた。魔理沙が幻想郷を夢見る人間を捜してさまよった。魔理沙が幾人かの幻想郷の住人を力で倒したあと、二人は再開した。幻想郷で憎しみを忘れた霊夢と、消えた彼女を気にし続けていた魔理沙は再開を喜ぶが、魔理沙は一目で霊夢が既に死んでいること、そして幻想郷が消えたとき霊夢も消えることを見抜いた。魔理沙は自分が霊夢を消してしまうことを悲しがったが、犠牲を払うのも国のためだと思った。魔理沙は霊夢に自分の探すものを知っていないか聞いた。霊夢は幻想郷を夢見る者が神主であることを知っていた。そして神主が目覚めたとき自分も消えることも知っていた。そしてそのことを魔理沙が知っていることも知った。魔理沙は、数十万人の命がかかっているのだ、分かってくれと霊夢に言った。霊夢は幻想郷の暮らしで忘れていた魔理沙への憎しみがよみがえるのを感じたが、黙っていた。魔理沙は強く、容易に霊夢を打ち消すことが出来たからだ。霊夢は魔理沙を案内し、神主の所へと連れて行った。魔理沙は神主を目覚めさせようとしたが、それは神主がかけた罠だった。それは夢を見ている神主ではなく、夢の中で目覚めている神主だった。神主は魔法使いとしては下の下だったが、エナジースポットから湧き出る地球の力を使い、魔理沙を圧倒し、討ち果たした。魔理沙の防壁は破られ、その魂魄は粉々に打ち砕かれた。同時に岩山に寝ていた魔理沙の肉体も息を引き取った。しかし消える直前に魔理沙は霊夢に対して魔法を使い、霊夢がこの先二度と幻想郷を理想郷として見られないようにした。霊夢は夢の中で夢から覚め、幻想郷やその住人の狂った姿を見ざるを得なくなった。霊夢は魔理沙を強く憎んだが、すでに魔理沙はいない。悲嘆に暮れた霊夢は神社の下にある深い洞窟のそこで夢見る神主を銅鑼を叩いて目覚めさせた。神主が目をさましはじめると、幻想郷は歪み沸き立ち、破裂するように消え去った。霊夢は自分の魂が宿った神木と共に消えていくのを感じ、もう憎むことも苦しむことも喜ぶことも楽しむこともないのだと思った。肉体を数百年も前に失い夢の中でのみ存在できた神主は目覚めとともに消え、制御する者のなくなったエナジーは溢れ地球中に散っていった。しかし、神主の夢の欠片、幻想郷の住人の意志たちは、希薄なエナジーの中で自らを夢見ることで再び己を作り出し、寄り集まることで幻想郷を再び作り上げた。もはや幻想郷を夢見る者はなく幻想郷は自らを夢見る。いまも東方に幻想郷はある。


Twitterを一瞬だけ使って速攻で使わなくなった。使わなくなった理由を考えた。

・やっていることや今いる場所や考えていることを、リアルタイムで書く気になれない。
・他人のTWITでインタラプトされるのが嫌。
・ポップアップしないようにすると、タイムラインが追えず、面白くない。

というのがとりあえず、嫌だったこと。@を付けられたつぶやきだけインタラプトするようにすればいいのかも知れない。あと面白さの片鱗は見えたは見えた。API公開しているし、柔軟に使えるだろうからもうちょっと使い方を勉強するといいのかも知れない。


ウェブサービスは色々出ているけれど、どうも続けられるサービスがない。


トレースの何が悪いのかよく分からない。あの程度のポーズをトレースしないと描けないという点は笑えると思うけど。


楽しいと思えるかは物凄く重要だな、と反省する今日この頃。これまで適当にいきすぎた。もうちょっと好き勝手やらないとな。

2009年09月01日

崖の上のポニョ

ポニョは魚の子であると人は言うが、実際はダゴンとハイドラの交合によって誕生した新たなる種族である。ナイ神父は見た目は人面魚とも言えるその種族を祝福してポニョと名付けた。しかし誕生した個体には名前はなかった。生まれて二週間後、名もなきそのポニョは崖の上の街に上陸した。深き者どもの長フジモトはそのポニョに刃向かい、それを殺そうとしたが、あえなく打ち倒された。ポニョはフジモトの半身を喰らうと、魚面人へと変態した。半身を失ったフジモトは街から逃げた。そしてそのポニョは深き者どもの上に立つ浅き者として信奉者を従えて二百年間崖の上の街に君臨した。しかし深き者をむさぼり喰らう生活に飽きたそのポニョは、伴侶となり得る者を探すために崖の上の町を出た。宗介は猿の子である。半機械人のフジモトの見せ物小屋で生まれたときにたまたま通りがかった三賢人がこれはSOUSUKEだ、と叫んだため、その名が付いた。しかしあまりに醜かったため見せ物にもにならぬと殺されそうになったところを、動物園勤めのリサが救い、ペットとして飼い始めた。リサは宗介を慈しんで育てた。宗介が三つになるころの春に全身の毛が抜けた。すると、その中から美しい子どもの身体が出てきた。リサは宗介を自分の子として育てることに決めた。宗介は非常に聡明だったたが、猿の子であることを知らぬ者は居なかったため、人々は彼に辛く当たった。14になるころ、職場で象を逃してしまった責任をとってリサが自死すると、もはや人の世に未練はないといって、リサが残した金の鍵を手に住み慣れた街を出た。宗介は虹の根元を探した。そこに鍵穴があるとリサが言ってたからだ。通りすがりの旅人に、虹の根元はどこかと聞くと、一ヶ月前は西で見たと答えた。しかし、虹の根元には無数の手が生えていて、人が追いかけると時速90kmで逃げるという。追いつくのはむりである。よしんば追いつけたとしても、虹は人をその手で殺してしまう。ほら見てみなさい、虹に殺された人だ。地面には無数のしゃれこうべがあった。そこは虹の通り道だった。宗介は虹を殺す方法を探すために旅に出た。山で出会った老師耕一の教えに従って修行をしながら宗介が荒野を歩いていると魚面人が倒れていた。あのポニョである。そのポニョは飢えていた。そのポニョは自覚していなかったがポニョは変態するとき生きている肉を必要とする。しかしそのポニョが変態しようとした場所は荒野であり生き物はいなかった。そのポニョは宗介に襲いかかった。一日に及ぶ激闘であったが、鍛え上げられた宗介はポニョを倒した。死に直面することで宗介の修行は完成する。しかし飢えているそのポニョを哀れと思った宗介は、自分の片腕を切り落としポニョに食べさせた。生きた肉を食うことでそのポニョは美しい少女に変態する。そのポニョは自らの肉を分け与えた宗介に恩義を感じ、宗介に従うことに決めた。それは宗介の血肉をわがものとし、変態したため、ポニョと宗介が交合可能となったからでもある。変態したポニョの肢体に欲情した宗介はそのポニョを受け入れ、二人は旅をする。虹の通り道を二年ほど進むと、遠くに虹が見えた。宗介は虹に気が付かれぬようポニョを先回りさせ、半径一〇〇メートル、深さ一キロの落とし穴を掘らせると、大声を上げて虹に迫った。虹は時速90kmで逃げ、落とし穴に落ちた。鍵穴に金の鍵を差し込もうとした宗介に、虹はもがきながら襲いかかってきた。虹の根元には人の手が百本、猿の手が百本そしてのこぎりのような無数の牙の突いた口がついている。人の手を38本、猿の手を43本、切り落としたとき、宗介は後ろから迫ってきたフジモトに差された。虹は弱った宗介を殺そうと大口を開けた。宗介の危機に駆けつけたポニョはかみ砕こうとする虹の口を両手両足で押しとどめる。人型になり力を失ったために身動きのとれないそのポニョにフジモトは積年の恨みを晴らそうといたぶるが、死にかけていると思った宗介に不意を突かれ地面に倒れる。宗介は血を流しながら立ち上がると、残った片腕をそのポニョに食べさせる。ポニョは巨大な口を持った生白い球体に変態すると、口を大きく開け、一飲みでフジモトと虹を喰らった。そしてポニョは空に舞い上がり、膨張し始めた。七色に光る泡の塊となり、更に膨張して膨張して直径十キロぐらいになると、突き抜けるような青色に変わり、唐突にはじけ飛んだ。そのポニョの無数の塊は全地球に広がり、一つ一つが新たなポニョになった。それは宗介とそのポニョの子どもである。生まれたポニョたちは人の世を打ち倒し、地球上に自分たちの世界を築き上げる。宗介はポニョが地球にひろがったところを見届けると、虹の根元にあった鍵穴を金の鍵で開け、影の降る世界へと旅立っていった。