2004年09月30日

そんな罠

シンガポール行ってきた。シンガポール。略してシンガポー。
3泊4日。疲れた。明日から大学ですって、奥さん。
こんちくしょう。

2004年09月27日

ちょっとばかし

明日から四日ほど旅行に出かけます。
帰ってきた次の日から大学が始まると思うと、涙が止まりません。きっとこれも社会が悪いのだと思う。

2004年09月26日

 

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喫煙者の顔が馬になった。
更にその足は鹿になった。

2004年09月25日

インクのない世界

必要に迫られてプリントしなければならない事態に陥ったのだが、最近交換したはずのインクが何故かなくなっていた。

陰謀だ。買い置きのもなくなっていたので、駒込あたりの電器屋にインクを買いに自転車を走らせたのだが、個人経営の古い電器屋だったからかプリンタ用インクはおいていなかった。もう一軒にいったら置いてはあったけど、自分のプリンタに対応しているインクがなかった。陰謀だ。
 しかし困ったことに私が住んでいる付近の電器屋はその二軒しか知らない。非常に困る。とりあえず駅の回りの商店街を巡ってみるのだが一軒も見つからない。そのままだらだらと南下しながら探すのだが一軒もない。しかも坂を上り下りするハメに陥る。運動不足のみには疲れる。交番の前まで来てしまったので、街のプロフェッショナルであるお巡りさんに電器屋の所在を尋ねる。「いやあ、このあたり基本的に電器屋はないよ」そうですか。
 とりあえず、多少離れてるけど一番近いところを教えてもらって行くことにする。行く手に坂がある。下りだ。だが、一度下ったならば上らなければならないという非常に物理的な現実が立ちはだかっている。しかし虎穴に入らずんば虎子を得ず。坂を下らねば電器屋はあらず。下る。下る。
 下る。下る。あとでこの高さを上らねばならないと考えると気が滅入るが、とにかく下る。教えてもらった住所に着く。ムム、見つからない。探す。が、見つからない。この素晴らしい節穴を持ってしても見つからない。なんと言うことだ。国家権力の犬もグルだったとは。この陰謀が当局のものであると確信する。この善良な市民を狙うとは、いったい何故だ。
 一通り探したあと、諦めて戻ってきた坂を上ろうとするが、そのときふと田端700Mの看板が目に入る。知らない道を行くことになるが、来た道を戻っても得るものはない。行くぞ。走っていると寂れた商店街にさしかかる。シャッターの閉まった建物がやたらと目に入る、地方都市のような商店街だ。おお、あれはプリンタインクじゃないか。発見したが、エプソンのものしか置いていない。この写真館はぬか喜びをさせたことで私の復讐ノートに記載された。千年以内につぶれるはずだ。
 ガッカリ感を胸に走る。電器屋を見つける。自動ドアが開かない。しまっているのかと帰ろうとすると、店の奥からオヤジが走ってくる。開いた。何故開かなかったのかと不思議がっていた。それはそれとしてプリンタインクはなかった。そんな陰謀の香りは強くしていたので、もうどうでもいい。田端までいって線路沿いを駒込まで行こうと、適当に坂を上ると、眼下に商店街ぽいものが見える。もしかしたらそこに電器屋があるのかもしれないけど、もう降りる気が起こらないので駒込に戻ることにする。走る。走る。適当に走っていると、駒込までついた。いがいと地図がなくてもどうにかなると、すこし自信が出る。しかしかなり疲れている。運動不足が体を蝕んでいる。そんな生物の最適化機能に怒りを覚える。これも陰謀か。
 思いつくところを一通りいったが見つからなかったので、うちの近くで一番大きな駅である、王子駅に行くことにする。現在地からうちを挟んで反対側だ。知らない道を行くことでうまく上り下りをさけることで天狗になる。この素晴らしい頭はまるでカーナビがついているようだ。しかしそれは気のせいだ。
 素晴らしい下り坂を下ることで王子駅に着く。でかい。さすが王子だ。最初からここに来ておけば良かった。すこし後悔する。だが、ここなら間違いなくプリンタインクの置いてある電器屋の一軒や二軒や三軒や四軒あるに違いない。そう確信する。店が連なる通りがいくつかあるので順番に見る。無い。無い。無い。おかしい、こんなはずはない。そうだ、きっと疲れているから注意力が散漫になっているんだ。もう一度見る。無い。無い。無い。
 諦めて戻ろうとすると交番を発見する。尋ねる。「ああ、電器屋ならあの通りをずーーっと行ったところにしけた小さい店が一軒あるよ。いやあ、ここ駅は大きいけど電器屋は全然無いんだよね。二年ぐらい前にはあったけどつぶれちゃったしね。池袋とかに行かないと」そうですか。
 仕方がないので池袋に行こうかと思うが肉体的にも精神的にもなんか疲れてしまい、諦める。でもそのまま帰るのも悔しいので王子の本屋で漫画を一冊買っていく。坂を二つ登り、家にたどり着く。疲れた。とりあえず買った漫画を読む。つまらない。疲れてベットに倒れる。寝る。
 起きる。結局インクを買えなかったのでプリントできない。明日池袋に行こう。

2004年09月24日

 

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パンツに引火した。

 

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煙草を吸っていたらパンツマンになってしまった男。
気をつけろ! パンツ男が踊り出すぞ!

2004年09月23日

 

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煙草を吸っていたらガリガリ君を落とした男。
ついでに煙草も落とす。イヒッ!

 

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煙草を吸っていたら殴られた男。
まあ、しかたがないですね。

2004年09月22日

 

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街でよくみかけるニコチン中毒者。
多すぎ。

2004年09月21日

 

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煙草を吸っていたせいで滑って転んでしまった男。

2004年09月20日

 

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煙草を吸っていたら飛行機から落ちてしまった人の絵。
アニメっぽいパースつけようとしたんですが、うまくいきません。

2004年09月18日

『厳窟王』アフレコ取材レポート
>以前から、これをモデルにしたアメリカのSF小説をアニメ化しようと考えていたが、原作を読んだらこっちもおもしろかった。
これってやっぱり「虎よ! 虎よ!」かなあ。モンテ・クリスト伯も面白いけど、せっかくなら虎よ! 虎よ!の方を映像化して欲しかったなと思う今日この頃。

まあそれはどうでも良いのですがこれをどうにかしてください。
参考:メイヴちゃん

2004年09月17日

ハゲ

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なんかいまいち……

うしろ!

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適当に直描きしたらよくわからないものになったので適当は良くないと思いましたが、後ろの赤い目は好きです。

タニシだ!

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腹一杯です

結局コンビニで金おろして麻婆豆腐を食いました。

コンビニのATMは引き落としで手数料が210円と暴利をむさぼることによって利益を上げているので悔しいのだが便利であることは否定できない。でも維持費とか結構かかるのかなあと思いつつ作りすぎた麻婆豆腐がお腹いっぱいのお腹につらい量あるのです。もうおまんまの食い上げですよ。げふう。しかし最近豆腐を食いまくっていてとても僕は健康体であるきがしてならない。健康志向の米人もビックリゲロ吐きます。溢れ出す吐瀉物の川は全て半径一メートル深さ二.五メートルの穴の中に流れ込みます。これは汚物物理学の結論です。吐瀉物は世界中から集まり止まることなく穴に流れ込み、吐瀉物の密度は際限なく上がっていきます。いつしか吐瀉物は臨界点を超え、穴の中にはブラックホールが形成されていることにアメリカ人は気がつきます。そしてそのころには世界中の吐瀉物と涙と鼻水と耳汁と汗と小便と大便とスペルマと何というのかわからん液体は渦を巻きながら特異点へと吸い込まれていくことを今オーストラリア人のジャックが発見したとの知らせが入りました。シーキューシーキューこちら日本東京ただいま嘔吐の実況中継中。ああ、臨界点を超えた私の胃袋の中から蠕動する食堂を通っていま、どろどろに溶けかけた固形物と主におしゃけとして取り込まれた液体物が一緒になって口に溢れ出してきました! とても酸っぱい味がします。これが! これが胃酸の味です。私は又一つ賢くなりました。これぞ教育の成果! 今私の心は醜い国家権力への賛美の気持ちでいっぱいです。しかし私の口の中は今にもあふれ出てくる吐瀉物の渦の中に巻き込まれた哀れな小舟! ああ、もうだめです。ゴジラが近づいて参りました。私たちは名古屋タワーの上でゲロをまきちらさんとする勇気あるリポーターです! 褒め称えて下さい! 報道の義務を果たす素晴らしい人間です! ああ、もうだめです。私の吐瀉物はいまゴジラに向かって降り注ぐ雨嵐の如く! ああ、しかしなんたること! 吐瀉物は落ちません。下に落ちません! 重力に逆らい螺旋を描きながら空へ、南へ、遙か豪州へと飛んでいきます! ニュルニュルした消化されていないラーメンの麺が混じった茶色い半固形物がオーストラリアに向かって一直線です! ああ、ああ! ふーんふーんふふふふふん
ラヴィ!!!
その頃、オーストラリアのエアーズロック頂点にあいた穴の中に形成されたブラックホールのそばでは鍛え上げた肉体によって潮汐力に耐えている一人の初老の宇宙汚物学の研究者が感動の涙を穴に吸い取られながら云った。
「おおお、なんたることか、特異点を越えたら元の宇宙に帰ってこれんではないかああああ」
全ての排泄物が地球上からなくなったために堆肥がなくなり、米が作れなくなり人類は滅んだ。だが汚物研究者はブラックホールに近づきすぎていたため、時が流れるのが遅かったので気がつかなかった。彼はそのとき、世界最高の研究者であり、世界最期の人間だった。
 そして半径一メートル深さ二.五メートルの汚物穴のなかに形成された特異点は汚物密度無限大であり、言うなればそれは宇宙の始まりであるビックバンと寸分違わぬ状況であることは初老の研究者が指摘した。しかしそれを聞くものは居なかった。そのとき事象の地平面ないに新たなビックバンが起こり、この世界の排泄物宇宙が生まれた。その排泄物宇宙は200億年の時を経て人類を生み出した。
宇宙は一巡した。

2004年09月16日

奴が来た

家に食べるものないのに、新聞屋が来襲して有り金全部奪われました。今日パンしか食ってないのに。どうしろというんだー!!

2004年09月14日

黒い悪魔がやってきた

私東京に来て3度目と4度目の遭遇であります。
黒い悪魔。
そう、ゴキブリです。

だめなんですよ、ゴキブリ。スゴイ苦手。地元に全くいないもんだから、完全に耐性ゼロ。ナッシング。ただでさえ虫が苦手になっているのに。
昨日バイトからかえって部屋に戻ってふと流しをみたら、居たんですよ。アレが。油っぽいてかてかした嫌悪感を刺激するために作られたとしかおもえない史上最悪の造形が鎮座ましましていたんですよ。
うわああああああああ

で、直接捕まえるのはなんかいやなので袋で捕まえようとするのですが逃げる逃げる。流しからあがれないのに逃げる逃げるカサカサカサカサ逃げる逃げる逃げる。
うわああああああああ

気持ち悪すぎる。

結局箱を覆い被せることで確保し、家から少し離れたところに放り投げました。
で解決したと思ったのですが、さっき夕飯を食おうと思いながしの食器を洗おうと台所に立った瞬間、流しの上の台から冷蔵庫の影に向けて黒い影がカサカサうわああああああああ

やばい。前二回の時は退治したあとずっと出てこなくなっていたのに、これは危険な兆候です。ゴキブリ集団の香り、いや、腐臭がします。しかも今回は影になっているので箱とかで捕まえられない。しょうがないからコンビニに行ってゴキジェットをつつがなくゲット。さすが本州、問題なく売ってるぜ。

そしてゴキブリに耐性ない人間らしく殺虫剤をやばいぐらい大量に吹き付けまくってしまいました。そして煙を吸ったせいか今現在気分悪いんです。ふざけんなよゴキブリ。死ねゴキブリ。生物大好きなChani君におかれましてはゴキブリだけを殺すウイルスを作って頂きたい。

ああもうゴキブリの事を考えただけで全身脱力してしまう。
うわああああああああ

2004年09月13日

巽のワクワクアルバイト日誌・一日目

 今日はイシカワさんに誘われた泊まり込みのゴルフ場のアルバイトの日です。


 正確に言うと仕事は明日からなのですが、五時半という早朝からなので前日である今日から宿にはいるのです。3時半に大学のホールで待ち合わせです。僕が少し早めに行くと、今日試験があったイシカワさんはもう来ていました。話を聞くと試験は早かったので図書館で睡眠をとっていたそうです。図書館で睡眠連続記録をまた更新してしまったととてもうれしそうに語っていたので、なんだか僕までうれしくなってしまいました。
 ちなみにそのときイシカワさんはタイムトラベルの哲学という本を読んでいました。あとでチョット読ませていただいたのですが、なんだか不愉快な物言いの本だったので不愉快になりました。でもそれをイシカワさんに言うとすごくいやあな顔をするので、しかたがないので意外と筋肉のあるコバヤシ君に愚痴愚痴云ったら、いやあ僕一応東大生なんだけど哲学ってばかばかしいよねといっていたので、ウムそれもまたよしイエス。
 ちなみに僕が来ていた時点ではコバヤシ君はなんと来ていなかったのです。僕思うのですが、待ち合わせに僕より遅く来るのって正直どうかと思います。ほぼ絶対遅刻していますよ、そいつ。でもコバヤシ君は遅刻したわけではなかったようなので、僕より遅くきたのに遅刻しないなんてさすがコバヤシ君だなあと思いました。
 一緒にアルバイトに行く3人がそろったので僕たちは上野駅に徒歩で向かいました。バスだとすぐなのにどうして徒歩かというと、インテリなのに肉体労働系のアルバイトに身をやつさなければならないほど、僕たちにはお金がなかったからです。でもバスに乗らなくてもすぐなので、歩いていって良かったなと思います。
 昔出稼ぎに来た東北の田舎者が東京に降りるときに使ったと聞く上野駅に来た僕たちは交通費を節約するためにとっておいた学割をつかって、烏山というドレットノード級の田舎駅までのチケットを緑の窓口で購入しました。なぜならば、正規の特急料金で交通費が出るので、学割プラス鈍行で差額をもうけようという節約旅行に慣れたイシカワさんの素晴らしいアイデアに僕とコバヤシ君も賛同したからです。
 僕たちは宇都宮線といういかにも地方に向かってのびていそうな名前の路線の鈍行に乗り込んで、ガタンゴトンと北に向かって走り出しました。時間は四時ウン十分。夏も過ぎたこの季節、太陽はもう沈もうとする兆候を見せかける寸前でした。
 東京から地方に向かう田舎者ですし詰めになった電車で、幸い僕たちは対面になった席を確保することが出来ました。しかし僕たちは3人なので、残った一つの席におじさんが座ってきます。僕たちはあまり気まずい話も出来ないので、最高学府に所属するインテリらしい、痴的な会話をすることによってインテリ臭を醸し出すことに挑戦しました。僕はとてもインテリ臭のする難しい単語をてにをはを用いて会話しながら、窓の外を眺めていました。
 僕は東京札幌間をよく行き来しますが、電車などという確かに地に足はついていますが科学技術の発達に必ずしも追いついているとは言い難い旧態然とした乗り物ではなく、物理の成果の結晶である飛行機にのって行き来するので、電車の窓から見える時々刻々と変わっていく風景はたしかに興味深いものがありました。電車で旅行するのが好きな人の気持ちが少しわかります。
 今日僕がずっとそとをみていると、東京のいかにも洗練された都会の風景は、少しずついかにも郊外な風景にとって変わられていきました。気がついたらそこは埼玉です。さいたま市が県庁所在地の埼玉県です。そしてなおも見続けていると、だんだんと家がなくなり、そこは畑や、森に取って代わられて行きます。畑や森の中にぽつぽつと家があるところと、いかにも寂れてそうな地方都市がサンドイッチされて次々と過ぎていきます。そしてだんだんと地方都市に当たる回数も減っていき、畑や森や山の間に家がぽつぽつとあるのばかりになっていきます。
 そのとき僕は思いました。ああ、都会で落ちぶれて田舎に引き下がっていく、かつて栄華を誇った者の時の気分はどんなものだったのだろうと。だんだんと景色が田舎になっていくのをみて、どう思ったのだろうと。そして僕は都落ちの気分を少しだけ味わうことが出来ました。少し、得した気分になりました。
 そして栃木に入ると、そこは完全無比の疵のない田舎となりました。ああ、いかにも日本の田舎だなあという田舎でした。三百六十度どこからみても田舎でした。ステラジアンなかんじでどこからみても田舎でした。でも僕がそれを神奈川県在住のお二人に云うと、横浜があるというだけで東京に次いで偉いと思っている、調子こいた神奈川県民らしく、お二人はいかにも人を見下したような嘲笑を浮かべて、「「え、なに、君北海道に住んでたんでしょう? 外地の人間が何云ってるの?」」とまるで打ち合わせでもしたかのようにハモってきました。
 北海道を愛してやまない僕としては非常にカチン! ときたのですが、心の広い人間の出来た僕はあたりさわりのない返答を返して、その場を平穏な空気に戻しました。しかし北海道に関する知識が多少でもある人ならわかると思いますが、本州の田舎と北海道の田舎は全く違います。ああちなみに今のところの私の地元である札幌のついては、はっきり言って都会です。日本で五本の指にはいるか入らないか、ぐらいの都会です。
 まあ、それはいいでしょう。本題は北海道の田舎です。北海道の田舎といえばどのようなのを想像しますか。青い空の下何処までも広大な緑の草地、草をはむ牛、草原を駆ける馬の親子、なんかいかにも酪農な建物、牛舎の中では乳搾り、ああ北海道の牛乳のみたい。あるいは冬。見渡す限り一面の銀世界。夜街灯に雪が照らされて美しいんですよ! 毎年ホワイトクリスマスですよ。なんかこういう描写って難しいですね。ルールールールールー。北の国からのようななんというか。
 そう、そこにはロマンがあります。
確かに北海道は外地といえるでしょう。でも、だからこそ、そこには本土の人間があこがれてやまないロマンがあるのです。一度ぐらいは栃木に行ってみたい。等と思う人がどれだけいるでしょうか。もしいたとしたら、彼は餃子が好きなのでしょう。他に理由は思いつきません。
 だけども北海道に一度は行ってみたいという人は、いや、北海道の地を踏んだことのない人は誰しもそう思うでしょう。そんなことねえよ、という人はチョット自分の胸に手を当てて下さい。そしてさまざまなメディアによって得られた北海道のイメージを牛のように反芻して下さい。さあ、もう一度聞きます、北海道に一度は行ってみたいですね?
 ハイと答えた方、正直ですね。いいえと答えた方。嘘つきは泥棒の始まりです。
 総括すると、北海道の田舎には人を引きつけるイメージがあり、栃木の田舎には別にないということです。でもだからこそ、ああいかにも田舎だなあ、と北海道出身の僕は新鮮に思ったわけですよ。そういうことをふまえたあげく、茅ヶ崎とかで粋がっている神奈川県の人たちに再考を願いたいわけです。正直僕は茅ヶ崎とか行きたくありません。
 サテ、列車は僕のそういう思考をものともせずに突き進みます。そういえば書き忘れたのですが、大宮を過ぎたあたりから、乗客はだんだんと減っていきました。で、僕たちの対面席は僕たちだけになったのです。そこで僕たちはインテリの仮面をはいで、オタクの素顔をあらわにして、この前この3人ともう一人の方と一緒につくった同人誌などをとりだして、読んでいました。
 そうすると、イシカワさんがなんだかファイルを取り出して、画像を見せながら、八月のロマンスについて熱く語り出したので、僕は感心してしまい、フムフムと思わず声を出してしまいました。コバヤシは寝たふりをしていました。イシカワさんの体験した八月のロマンスはじつはサイエンスフィクションな感じだったそうです。サイエンスフィクションが三度のご飯より好きだけど空腹よりかは嫌いな僕としては、心の羅針盤がぐるぐる回ったのですが、なんだか恥ずかしいので黙っていました。コバヤシは寝たふりをやめました。
 僕たちがイシカワさんの八月のロマンスについて語り合っていると、電車はいつしか宇都宮に到着しました。いつも思うのですが、宇都宮は鬱の宮と書きたいですよね。さてそこで僕たちはいかにも地方に向かう宇都宮線から乗り換えて、これぞ地方の路線だという感じの烏山線に乗り換えました。そしたら来た電車をみたらビックリ! なんと二両編成。しかも激しくエンジン音している。ああ、しかし二両なんて、二両なんて初めてかも。そう思ったのですが昔の地元の能勢電は二両だったのかもしれません。でもディーゼルではなかったと思います。
 そのような田舎の列車に乗って僕たちは一時間かけて遙々烏山に向かいました。列車の中で乗客を観察していると、田舎ものの他に僕たちと同じにおいのする人たち、おそらくバイトの連中だなという人たちが結構いました。その中でもなんか声が大きい金城武に似ているんじゃないか、と問われればそうでもないだろう、と答えざるを得ない人と、髪が重力に著しく挑戦している人が二人関西弁を喋っていて非常に耳障りでした。
 さて、僕たちが烏山駅に到着して、駅の外に出てみると、そこはいかにも何もない駅でした。終点駅なのに、さすがは田舎だなと、又感動を新たにしながらホテル行きのバスを待っていると、なんかそれっぽい人たちが待合室にいっぱいいました。僕もそこで待っていると、その人たちの何人かが煙草を吸い始めたので、煙草の煙ですぐ気分が悪くなる僕は、ああいやだなあとあまり深く考えず、その場を離れ遠くで待っていました。もし僕がこのようにのんびりとした温厚な性格ではなく、冷静に先を見通せたのなら、このバイト中に何が待っているかわかったのかもしれません。
 そしてバスに乗り、僕たちはホテルに行きました。
 ホテルはなかなか綺麗で高そうなのでした。僕たちはロビーに集められ、部屋分けをされました。僕はみんな同じ部屋にしてもらえるのだろうなと思っていたのですが、なぜかコバヤシ君だけ別の部屋に振り分けられました。キット雇い主はコバヤシ君を一緒の部屋にしてもコバヤシ君だけハブられるに違いないと考えて、それならいっそ最初から別の部屋にしてあげようと思ったに違いありません。気を利かせてくれるのはうれしいのですが、よけいなお世話です。
 そして僕とイシカワさんの部屋には、電車の時にああうざそうだなあと思った関西系のチャラい、絶対に僕たちとは相容れることのない、つまり類は友を呼ぶ理論を用いれば、友達になることは有り得ないあの二人組と同室になってしまいました。ああ、ああ、なんということだろう、と僕は悲嘆にくれてしまいました。あいつらは夜遅くまで起きて僕らが寝るのを邪魔したり、鬱陶しい会話を大声で、しかも関西弁で続けるのだろうと思うと暗澹たる気分になってしまいました。
 そして不安は的中しました。
 僕らが飯を食い、お風呂に入って部屋に戻ってくると、なんか臭いがするんですよ。悪臭です。僕のもっとも嫌う臭いです。
 煙草の臭いです。
 信じられますか? 彼らは全く知らない人間と同室になったのに、僕たちに断りもせずに部屋の中で煙草を吸っているのですよ。前々から思っていたのですが、喫煙者には人間性に疵がある人が多いような気がします。しかもその上関西人。関西人で喫煙者となればモラルという言葉を期待する方が間違っていたのかもしれません。
 仕方がないから僕は座高の高い腰を低くしてすみませんけど、僕は煙草がダメなので部屋で吸わないで下さい、と頼んだのです。丁寧至極で。ああ、わかりました、と彼らは云い、僕もああわかってくれたのだなと喜んだのです。ああ、関西人の喫煙者に対して僕は何を期待していたのでしょう。
 僕はぬか喜びのまま布団に入り、耳栓をし、睡眠体制に突入しました。
 そして慣れぬ枕でやっと寝付いた頃、ふと目が覚めてしまいました。僕はトイレに行きたくなったのかなと思い、トイレに用を足しに云ったのですが、なんと、ヤツは、関西人の喫煙者は、部屋で煙草を吸ってくれるなと頼んでいたのにもかかわらず、煙草を飲んでいやがったのです。
 最初に殺意が生まれたのはこのときだったのかもしれません。しかし僕も半分寝ぼけていたので、何も言わず、用を足すとまた布団に潜り眠りの体制に入りました。しかし眠れません。煙で頭が痛くて寝付けません。そのころにはカス野郎も煙草を消していたのですが残留煙により僕の健康は激しく害されます。煙草をもう吸っていないのに文句云うのもなになので黙って布団の中でムカムカムカムカしているとさらに興奮して眠れません。
 そうすると奴らがいかにも知能の低い連中らしく、真夜中に連れ立って何処かへ行ってしまいました。そこで僕は彼らのいやがっていた冷房をつけて最大換気全開大作戦に着手しました。冷房は大全開。ものすごい勢いで部屋を冷却します。ちょっと有り得ないぐらい冷却します。寒すぎ。でも僕には煙草の臭いの法が終わっているのでがまん、がまん、ああ、このままだと寝られそう。
 とか思っていると、あの二人組が帰ってきました。
 うわぁ、さむぃわあ。などと狂ったイントネーションで叫ぶとなんか冷房を切り出しました。おいおい、手前が煙草を吸いやがるから、仕方がなくつけたんだよ、と思いながらも、争いごとを好まない平和主義の僕はまたまた腰を低くして、アレルギーで煙草の煙がダメなので換気のためにつけているので電源を入れておいて下さいと頼んだんですよ。したら、そらぁたいへんやなぁとか頭の悪そうな事を言って納得してくれたと思ったのですが、思ったのですが、僕はあのような連中に善という言葉が存在していないことを忘れていました。奴らは僕が気持ちよく寝ようとしているところをたたき起こし、ふざけたことを言い出しました。詳しいことを思い返すと今でもムカムカするので書きませんが、ようはここは煙草を吸って良いところなんだから俺が煙草を吸うのは普通だ。煙草がダメならそっちが気を遣うべきだ。とかそういうことを言い出しました。僕は夜遅いしただでさえ頭が働かない上にもう呆気にとられたせいではあ、とかなんとかまともな反論が出来なかったのですが、あとで布団に入ったあともう腹が立って腹が立って、なんで僕がそんなことを云われなきゃならんのだよという至極まっとうな怒りの元、喫煙者を殺したくて殺したくてもう仕方がありませんでした。北海道大学にすんでいるカラスの如く、怒りが心頭しすぎて、否むしろ昔から思っていたのですが。もう世界中全ての喫煙者がにくくてにくくて喫煙者死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね否むしろ殺す殺す殺す殺す死ね死ね死ね死ね死ね死ね。そうだ、喫煙者を殺すなら腹一杯煙草を食わせて殺すのが良い。その前に金属の棒で全身の骨が粉々になるまで殴りたいなあ。そうだ、どうせなら煙草をオイルに混ぜて飲ませた方がいいなあ。最期に火をつけてあげるといってマッチを口に投げ込んだらよく燃えるかなあ。
 結局朝まで一睡も出来ませんでした。

2004年09月02日

やりません

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七月八月の入場者数が上野動物園を越えて日本一の旭山動物園に行ってきました。楽しかったです。上は記念写真です。

ここ数年で一番ガックリきたこと

ありえないというか、あってはならないというか。
先ず自分が信じられない。うん、何故このように重大なことを見逃していたのかということです。私の人生の中で五指に入る大失態ですよ。ほんとにもう。
最近目のアレルギーが悪化していたので眼科行って目薬処方してもらったんですよ。ものぐさなので点眼回数が少なくてすむアレギザールを三本。そしたら前とパッケージが変わっていました。なんか蓋がスナフキンの帽子のようになっていました。
いや、そんなことはどうでもいいんですよ。
帰りしなに本屋に行ったらセスタスの新刊があったので、既刊を含めて全部そろえてしまいました。古本屋も活用したのですが、結構金がかかりました。セスタス面白いですよ。格闘シーンは最高だし、話もいい。成長していく主人公二人に対してどんどんダメになっていく皇帝ネロがいい感じを出してます。いやあ、おもしろいなあ。
まあ、そんなことはどうでもいいんですよ、前置きですよ。
でさらに帰りがけに図書館に寄ったんですよ。
家からはかなり近いけど、いつもはあまり行かない図書館だったのですが、SF関連の雑誌でそれなりに評価の高かったヨットクラブがおいてあるということなのでせっかくだから読んでみようと思ったのです。まあ、そんな事情もどうでもいいんです。問題はヨットクラブを探している過程で見つけたものです。
いつも行っている図書館の西洋文学コーナーと同じあたりを探していたら、大き目の棚になんかやけに見覚えのある青い背表紙の文庫が詰まっているの見つけたんですよ。SF好きの私としてはちょっとびっくりです。そんなにたくさんの早川SF文庫が並んでいるのはなかなか壮観でした。いやあ、すごいなあとふと横を見ると、そこにも同じぐらい大きい棚にやはり青い背表紙の文庫がずらーと。全部ですよ、全部。ちょっと唖然としてさらに横を見ると、さらにもうひとつ棚があってずらーと。
余裕で千冊以上あります。おかれているタイトルを見るとまあ、あるわあるわ。最近出版された本から、目録に載っていない本まで大量にあるんですよ。SF文庫が青い背表紙になる前の白いやつも結構あります。三つ目の棚には半分ぐらいベリーローダンシリーズが埋まっていて、残りは早川FTがずらーと並んでます。多分ベリーローダンは全部そろってたのではないかと思います。いや、正直ベリーローダンはまあ別にどうでもいいんですよ。
もうほんとにガックリです。いや、普通なら喜ぶところなんですが、なんで六年以上ここにすんで気がつかなかったのかという、つまりはそういう自分に対する激しい憤りを感じてしまうわけです。しかももう半年ぐらいで実家も引っ越すというこのときにようやく気がつくというのは、非常に絶望的な気分です。正直これなら気がつかないほうがましだったのではとさえ思えます。
あのAAはこういうときにこそ使うべきなのだな、とそう思います。

 ○| ̄|_
棚を前にして思いっきり脱力してしまいました。読みたかったけど絶版してしまっている本とかがいっぱいあるんですよ。普通に。平然とした顔で。もう! 憎らしいったらありゃしませんよ。なんだよこいつら。もう。何年も俺の前から隠れやがって。
本当に信じられない。
しょうがないのでせめて東京に戻るまで読めるだけ読もうと、90年代中盤に出版されたのに見事に目録落ちしているスティーブン・バクスターのジーリークロニクルの本を三冊と当初の目的だったヨットクラブを借りて読みました。

天の筏
重力定数が10億倍の宇宙に迷い込んでしまった宇宙船乗組員の子孫たち。彼らは直径80キロの核を中心とした呼吸可能な組成の、直系8000キロ程度の星雲に住んでいた。この宇宙では恒星の大きさは直径数キロで、星雲の端で生まれ、一年ほどで燃え尽き核に落ち込んでいく。ある人々は宇宙船をつなぎとめた800メートルほどの筏――ラフトに、そして残りの人々は核の周回軌道に乗った、燃え尽きた恒星の周りにベルトと呼ばれる居住区を作り、鉱物を採掘して暮らしている。ベルトで仕事に従事する主人公はあることをきっかけに星雲が死につつあることを知る。彼はつらい仕事から逃れ、何がおきているのかを理解するために、ベルトを抜け出し、ラフトに行く――

というわけで力いっぱい剛速球のハードSFでした。最初は重力の使命のような世界を想像してしまい、そんな環境で生きられるのかと思ったのですが、別に重力の強いところにいる必要はないのですね。
物理定数が違うという難しい設定の宇宙を、説得力のある文章で非常に読みやすい小説でした。その描写はただただ圧巻の一言です。しかしSF的な仕掛けが上に書いた世界設定を除けばあまりなく、最初にイメージさえできれば後はすんなりと読めるのも読みやすい要因かもしれません。いいんだかわるいんだか。
話自体は状況を除けば意外にまっとうな少年の成長物語でした。いくら全く宇宙でも人間のやることは変わらないんだなあと思わせながらも、なかなか読後感の良い話だったと思います。
違う宇宙なので、ジーリークロニクルの本筋には全くかかわることはありませんでしたが、登場人物の台詞の端々からボールダーの輪などなど出てくるので、ニヤニヤしてしまいます。この作者は他にもプランク定数をゼロにする話(プランク・ゼロ)を書いているので、物理定数を変えるのがすきなのかもしれません。

時間的無限大
人類は発展しているであろう未来の情報を知るために、木製軌道上に1500年先に繋がるワームホールを設置した。だがしかし、ワームホールの繋がった先の地球はクワックスという名の宇宙人によって支配されていた。対クワックスの外交官であるバーツは、クワックスの地球総督に呼び出され、反乱者がワームホールを抜け、過去に逃げて行ったことを知らされる。彼らによって歴史が改変されることを恐れるクワックス――。そのころ(?)過去にもどった反乱者たちは不可解な行動を始めていた……。

というわけで時間的無限大、本当に売る気のあるのか疑問に思わせずにはいられない素敵なタイトルです。バクスターの小説のタイトルはかなりそのまんまな物のばかりなので、直訳すると非常にゴツゴツした感じになりますね。一方で変なタイトルをつけられるよりはましという気もします。時々恐ろしいタイトルになったりしますからね。

これはジーリークロニクルの、いわゆるクワックスによる人類支配の時代を扱った長編です。天の筏が異常な状況を舞台にした話中心の小説だとしたら、時間的無限大はSF的な仕掛けが雨あられと降ってくる贅沢なハードSFです。
物語の発端となるワームホールによるタイムマシン。これはワームホールの二つの口のうちの片方を光速に近い速度でどこかへ動かし、そしてまたもとの地点に持って帰ってくる。そうすると相対論のウラシマ効果によって、それぞれの口が別の時代につながるというアイデアです。ほかにも私にはよくわからないエキゾチック物質とか、大統一理論ドライブとか、ソラリスを思わせる液体生命、量子力学の観測者問題による想像を絶する世界観(否定されるけど)、などなど。あげれば限りがありません。とはいっても肝心のタイムパラドックスについてはいつの間にかうやむやのまま、しっかり整合が取れてしまっているのがちょっと残念でした。
前作と違って、人間関係とか主人公の活躍とか、そういうものはあまり気にせず壮大なガジェットを心行くまで楽しめばいいなあ、というそういう小説でした。
ジーリークロニクルの諸小説の面白さのひとつは、それぞれが補完しあって、ひとつの壮大な、ビックバンから始まって、宇宙の熱的死まで続く壮大な歴史を作り上げているということだと思います。この面白さは、コールトウェイナー・スミスの人類補完機構シリーズや、ちゃんと読んでいないので違うかもしれませんが、ファイブスターストーリーなどにも通じるものだと思います。
ある小説だけではわからなかったことが、他の小説を読むとわかるようになる。単品としての面白さに加え、そういう贅沢な楽しみ方ができるようになっています。この時間的無限大もプランク・ゼロ等他でで提示される歴史と矛盾なく混じり、お互い補い合うものになっています。
この小説や、天の筏などを読んで思ったのですが、作者はこのシリーズを始める前から、ジーリークロニクルの主要な設定を完璧に作っているのだと思います。原書の短編の発行順序が良くわからないのでなんともいえませんが、この作品のラストは近刊の真空ダイアグラムを読まないと全く理解できないはずからです。出版当時読んだ人は困っただろうなあ。

フラックス
スターと呼ばれる中性子星の内部には、体調十ミクロンの人類があるものは狩をしながら原始的な生活を、そして多くのものは数センチもある巨大な都市をつくり、それを中心とする社会的な生活を送っていた。だがしかし、彼らの住む中性子星をグリッチと呼ばれる災害が襲うようになり、人類は滅びようとしていた――。

中性子星を舞台にした小説といえば、私は竜の卵を思い出しますが、この小説は竜の卵のように中性子星の表面ではなく、中性子星の中、深さ数百から数千メートルの核、電子、超流体中性子からなる層が舞台となっています。また中性子星で進化した生物とのファーストコンタクトでもなく、あくまで中性子星の中に住む微小な「人類」が主人公であり、外からの目は全く存在しません。
というなかなかすごい設定なのですが……正直ぜんぜんどんな物かイメージできませんでした。いや、中性子の空気を強力な磁束線をたよりに泳ぐ、錫の原子核からなる人類なんてものを鮮明にイメージできる人がいたら驚きです。なにもかも縮退してるんですよ、きっと。なんとなくそれらしいものを想像して読むのですが、こういう環境独特の現象ばかりなので難しい。しかし中性子の中に人類や様々な生物が存在するという設定をつくり、書ききってします力量はすごいものがあります。

しかしこれらの小説が見事に絶版になっている現在の状況は、なかなか寒いものがあります。果たしてハヤカワSFは大丈夫なんでしょうか。正直心配でなりません。新刊ずいぶん高くなってきてるしなあ。
まあそんなことは気にせずこんどは虚空のリングを読もうと思います。すべての銀河を引き寄せる巨大な引力のもととなるグレートアトラクター。直径一千万光年を超え、光速に近い速度で回転する巨大な構造体――ボールダーのリングを舞台にした壮大な話のはず。絶版してますが。
ジーリークロニクルは物理な人もきっと楽しめると思うので、ぜひイシカワさんあたりにお勧めしたいのですが、もしかしたらものすごくはまって購入するために古書店めぐりなどをしてしまうかもしれませんので、あまりお勧めできません。
そういえばヨットクラブはあまり面白くなかったです。はい。