雑記
気が付いている人少ないような気もするけど、サクレの僕のヤツ目次とタイトルが違ってます。目次の方があってます。原稿のほう間違えました。すみません。
■落書き
■レイ・カーツワイル、徳田 英幸「レイ・カーツワイル 加速するテクノロジー」
おおーレイ・カーツワイルの新刊だ! とか喜び勇んでいたけど、よく見たら百ページ無いという薄さで正直どうよと思ったけれども、まあ千円ぐらいだしきっと外れはあるまいと買ったら、中身はインタビューで且つ特に目新しい情報もなかった。ガッカリ。
内容は「ポストヒューマン誕生」の抄録みたいな感じだった。収穫加速の法則、GNR革命、特異点、と「ポスト・ヒューマン誕生」のポイントを一応押さえているので、あのクソ分厚い本を読む気力や時間がない人には丁度良い、のかもしれない。
ただ個人的には、著者の一見とんでもないと取られる、というよりむしろ、とんでもないとしか受け取られないだろう主張を指示するためには前著の資料の量は必要不可欠だと思うので、今回の薄さ読みやすさはむしろ宜しくないのではないかと思った。
いや、だってさらりと宇宙の覚醒とか書かれている本を真っ正面から受け止められる人がいたら、その人はちょっと危ないのではと普通思いますよ。それを覆せるのはやはり物量あってこそだと思います。あと主張だけ読んでもあんまり面白くないというのもある。まあ、この本読んだら「ポスト〜」を読めという話です。
インタビュアーの後書きはちょっと。
「進化しすぎた脳」に人間は進化のプロセスを進化させるという話が出てきて、おおコレはレイ・カーツワイルが言っていることじゃないかと思ったけど、ちょっと間違ってた。進化が加速するのはその本質であり、進化はそのプロセスをも進化させる、という感じだった。
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似顔絵屋。
久しぶりに描いた。五枚だけだけど。駒場祭では一枚も書かなかったので 一年ぶりか。まあなんというか。割とみんな喜んでもらえたようでよかった。結構緊張したけど、それなりに楽しかった。もうちょっと丁寧に仕上げた方が良いとは思うけど、黙って客を待たせているとしんどい、というか。
そういえば今年は売り上げ聞かなかったけど、どんなもんだったんだろう
■池谷 裕二、糸井 重里「海馬―脳は疲れない」
多分客観的に見て良い本なんだけど、あんまり好きになれない。
著者二人が脳、特に海馬を中心に色々語るという感じで、池谷裕二が脳の専門家としての、糸井重里がコピーライターとしての知見を語り合う内容。脳については「記憶力を強くする」を簡単にしたような事が語られている。
まあそれは良いんだけど、全般的な雰囲気が啓発的というか、脳の機能が衰えることはない→安心してもっとみんな頭をつかおう! という感じでなんだかよく分からん前向きさが正直ちょっとヤなかんじです。僕はそういうのが読みたいわけではないんだよ! というか。科学的な知見を安易に日常的な事象に演繹するのは一歩間違えばトンデモ本じゃねえのかと。
いや、読みやすいし、こういう啓発的前向きさを好ましく思えるのなら凄い良い本だと思います、ハイ。
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そういえばグ四話の作画崩壊議論に対して、自分の好みから外れただけで、作画崩壊とか一見客観的に見える言葉で語るなとか、ネットで養殖された俄作画オタども死ね。とかそういうのを見たりして、それももっともねとか思ったりしていたのですが。いや、ほら。アレで作画崩壊だったらかみちゅはどうなるの? みたいな。そういう自己保身への飽くなき渇望に駆られたりしてまして。
それはともかく。アレですよ。自分が何かに詳しいことをアピールするために、それのちょっとした欠点を取り上げて描くというのは割とありがちなメソッドなんだろうなあと思う。実際は見苦しいだけなんですが、やっちゃって後悔することも多々。
上記の例だと、この作画壊れている→俺ってアニメ作画見る目あるぜ! とか作画崩壊っているヤツはゆとり→俺は俄作画オタとは違うんだよ。とか。
そういう、自分お前らとは違うねん、違いの分かる男やねん。楽しんでるだよ。
という雰囲気を出したいためか、一時的な感情を満たしたいためかのプライド高い人間たちのクソ議論を見ていると心温まる事はなく、限りなく不愉快になるので読みませんが。
いや、なんというか、そう思っていてもわりとナチュラルにそういう文章書いちゃうのですが、そういった類の自分をよく見せたいと思いから不細工な心情を晒してしまう人間の悲しきSAGAに涙が止まりません。
泣いてるんじゃない! ホコリが目に!!!
という文章自体が
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遠藤浩輝「EDEN」はセカイ系ではないエヴァだ! ということを思ったんですが、一巻を読み返したらエヴァであることは本人が明言していた。明言というか。
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「地球へ……」ソルジャーブルー!! ソルジャーブルー!!
「ハチワンダイバー」一巻の最後が凄い格好いい。「受け師、変身」は……
「瀬戸の花嫁」読めた。
「幽遊白書」ジャンプシステムの弊害が……とか言われるけど19巻しかないんだよな。今のジャンプの長期連載と比べると短いよなあ。暗黒武道会編にしても七巻から十三巻って、短!!
■ガガガ文庫
先日本屋に行ったら平台一面を使ってガガガ文庫の創刊フェアを行っていたのでラインナップを眺めてみた。あ、すごい久しぶりにアンカータグを使った。ライトノベルレーベルの創刊を意識してみたこと無かったし。とりあえず書店でみてぱっと気になったのは三つぐらい。
大樹連司「ぼくらの 〜alternative〜」 鬼頭莫宏の「ぼくらの」のノベライズ。原作とは別の平行世界を舞台にした物語らしい。もしかしたらアニメのもそうなのかな。最後は原作のジアースと戦って終わりとかだったり。しかし、アニメ、ノベライズで角川系列も吃驚のメディアミックスですよ! もうちょっと一般受けしそうなのの方が良いんでないかとも思うけど。
原田宇陀児「新興宗教オモイデ教外伝」 え、何で今、しかも小学館のガガガ文庫でとか思った。多分誰もが思うんではないかと思うんですが皆さんの思うところを聞いてみたいと思うところです。作者は「White Album」の人らしい。絵がニトロっぽいなあと思っていたら本当にニトロの人だった。月光の(ryといい、角川のアレといいニトロはラノベとの距離が近いなあ。
田中ロミオ「人類は衰退しました」 いまネットで調べて星空めておと混同していることに気が付いた。なんだよもう!! 全然関係ないじゃん!!
他はハヤテのごとく!のノベライズとか、カップヌードルのCMのノベライズとかエロゲのノベライズとか、武侠物とか。電撃とかスニーカーの創刊時のラインナップを見ると流行物のノベライズとか、他で活躍している作家の作品とかを出している場合が多いようだし、結構手堅いラインナップなのかなあと思う。最初から新人の作品を出すのは最近の傾向なのかな。名前はアレだけど、どうせすぐ慣れるんだろう。
電撃の昔のラインナップをみて、なんというか、凄い懐かしい気分に。今とかなり傾向が違うよなあ。クリスタニアとか、フォーチュンクエストとか、X-MENとか、ゴクドー君とか。別に昔の方が良かったということも無いのですが、最近のは開拓するのがきついなあ。ミミズクとか狼と香辛料とか読んだけど。その辺は既にラノベの対象読者層から外れてるんだろうから当たり前かも知れない。でもなんか面白いの無いのかなあ。
しかし漫画を買うよりラノベを買う方が恥ずかしいのは何でだろう。いや、漫画も物によりますし、買う店にもよるんだけど。
そして何故か大体分かるけど。
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しまった。人にモノを薦めるの止めようにしてたのにやっちゃったよ。コレに限らずというかこんなのは割とどうでも良いけど、もうちょっと自己を律せるようになりたいなー。
■ロジャー・ゼラズニイ「我が名はコンラッド」
ゼラズニイは「地獄のハイウェイ」はちゃんと読んだけど、「光の王」は最後までまともに読めず、苦手意識が強い。この作品もやっぱり物凄い読みづらくて最初は辟易したけど、ある程度読み進めて文章になれてからは結構良かった。
設定としては地球侵略物のバリエーションかなあと最初は思ったけど、どっちかというと「幼年期の終わり」の最初の方に似ているのかな。あ、むしろ「発狂した宇宙」かな。
雰囲気は「光の王」に近く、神話的な色が強い。文章が装飾的でそして読みにくい。
犬登場シーンが良い感じ。
■ブルース・スターリング「ネットの中の島々」
ブルース・スターリングというと「スキズマトリックス」や「蝉の女王」の印象が強いんですが、コレはそれらとかなり雰囲気が異なる、地味というかかなり地に足のついた近未来SFだった。タイトルの通り、コンピュータネットワークが全世界に張り巡らされ、社会が激変しつつある時代に、国際企業の社員とかデータ海賊とか、銀行とか、なんとかかんとか世界を股にかけていろんな事が結構どうにもならない話。「ブレードランナー」といった類のサイバーパンクが苦手な人もいけそうな感じがした。つーか僕はいけました!!
ネットの話とか今まさしくその状況になりつつあるということで、ある意味同時代的な作品なのかも知れない。データ海賊とか実際ホットな話だよなあ。勿論状況は全然違うけど、この作品中で取り上げられているテーマは今だからこそ読むべきだと言ってみる。
絶版してるけど。