2007年05月13日

日記とか

ニコニコで真コミュとか見てたら日が傾いていた。あれ、どうなってるの!? 訳分からん。時間泥棒! 回線の向こうに時間泥棒がいる!! 
まあ、何だかんだ言ったって自分がなによりの時間泥棒なのですが!! あとPC。
NOパソコンデイとかそういう案もよくあるけど、結局本やマンガを読むだけで対して変わらない気もする。あーまあ、そっちの方が現実逃避能力は強いか。PCによる現実逃避は、比較的現実に帰りやすいからなあ。
より高度に現実逃避するために、NOパソコン日も良いのかも知れない。

しかしアレですね。テレビ持ってたら箱と一緒に買ってズブズブとはまってしまいそうだった。危ない危ない。

■郷原信郎「「法令遵守」が日本を滅ぼす」
著者は不二家の信頼回復対策会議議長をつとめ、捏造報道問題では前に出てTBSに抗議していた人ということで印象に残っていたんですが、新書で本を出していると言うことで読んでみました。
日本の法律を遵守することが社会の要求を満たすことになっていないため、形式的な法令遵守はむしろ社会にとっての害悪となる、という感じの話。多分。
ゼネコンの談合やライブドア、村上ファンド事件、パロマ事故など社会的な事件における「法令遵守」の問題点を挙げることでわかりやすく論点を述べている。あとは司法の問題、マスコミの問題、企業文化の問題を述べ、実際に企業がどうするべきかをまとめています。
TBSへの抗議も、単に不二家の不利益というだけではなく、こういう状況に置けるマスコミの報道姿勢の問題をどうにかしたい意図があるのかなあと思いました。

しかし「バカの壁」とか「人は見た目が九割」とか新潮新書って煽り気味のタイトルが多いような気がする……。いや、他もそんなモノかも知れないんですが、なんとなく気になる。

■小川 隆章「フーチャー・イズ・ワイルド コミック版」
TVで取り上げられたり、本も出たりとかでけっこう話題になったらしいフューチャー・イズ・ワイルドの漫画版。日本人が書いています。中は教育漫画とかにある恐竜とかの生態マンガを未来生物について書いたような感じ。しかしとにかく上手い。それっぽい話運びとあわせて、なんか見てきたような錯覚をおぼえます。
流行ったモノの漫画化ということでしようもないのを想像してしまうけど、なかなか凄かったです。

何千もの小さなクラゲが集まって群体の知性を形成するオーシャンファントムとか僕が読んで気に入りました。あとは陸上の巨大イカメガスクイドとか。
全体的に、今の生物をあり得ない環境に放り込むとどうなるかと言うのが多い、様な気がする。

■石黒 達昌「冬至草」
医学や生物を題材にした、ハナアルキとかがさらッと出てくるわりと文学的な作品です。
結構面白いのですがエッこれで終わり? とか思うことも多かったです。全般的にテーマ性は高めです。
僕は「希望ホヤ」と「アブサルティに関する評伝」が読みやすく、良いと思いました。特に「アブサルティに関する評伝」は科学史とかとあわせて考えると結構面白い。あとは「月が……」のイヤさかげんもけっこう良かった。
あの何ともならないかんじが。

■武田邦彦「環境問題では何故ウソがまかり通るのか」
環境問題として取り上げられる幾つかの題材とその扱われ方は、全然的外れであるとかいう本。ペットボトルのリサイクルでゴミと資源消費量が増えているとか、ダイオキシンは大して毒性はないとか、温暖化対策は無意味とか、まあそんな感じの。で、まあその辺の利権でおいしい思いしてるのってどうよとか、そういう話でした。多分。
とりあえず著者の怒りは伝わってきた。データを出しながらもけっこう感情的な文章というか。でも最後の章で日本人は劣化している系の議論になったのであーなんというか。
正直勘弁してください。

帯に「たかじんのそこまで言って委員会」で取り上げられたと書いてあったけど、関東圏じゃ放映していなかった気がする。それでも三省堂本店で入り口入ってすぐの所に平積みされていたから認知はされているのかなあ。

■梶尾真治「おもいでエマノン」「さすらいエマノン」「かりそめエマノン」
叙情的なSFを書くというので有名らしい梶尾真治の短編集とか長編とか。
表紙が鶴田健二というので、多少気にはなっていたけど絶版で手に入らなかったのを、貸してもらって読んでみました。
地球に生命が生まれて以来の記憶を一子相伝で受け継ぐエマノンが、なんかする話。最初の話を読んだとき、よくこのネタだけでシリーズが続くなあと思ったけど、後書きを読んだらもともと続けるつもりはなかったようです。
んー。まあ、そこそこ楽しめたのですが、全般的な雰囲気がちょっとあわなかったです。

■小宮山宏「東大のこと、教えます」
東大総長が東大その他に関係する55個の質問に答えている本。わりとざっくばらんに答えていて面白い。そんなことを言って良いのかというのや、一瞬で答えをそらしているのとか色々あるし。とりあえず感想としては学生の自分の所までは伝わってこないけど、上は色々やっているんだなあと思った。伝わって無くて良いのかとか思ったけど、そのための本でもあるんでしょう。