2009年12月31日

さよなら2009


もうまもなく2009年も終わり、2000年の十年代も終わりかと思うと、感慨もひとしおです。2000年は今より10歳若かったのです。サラリーマンでもなかった。さらに10年前は20歳若かった。これはとても驚くべきことです。
時間というものが、いったい何なのか、未だによくわかりません。

さて、この十年を振り返ると、一つの大きな出来事として、体重が増えて減ったということがあります。十キロぐらい増えた。そして十キロぐらい減った。
あとは、なんかいろいろあった気もします。よく思い出せません。そういえば、このサイト始めたのは2002年でした。もう、結構前ですね。


今年は、なんというか、いろんな人に迷惑やら心配をかけたようでいろいろ申し訳ない気分です。年始に目標に掲げたスルー力が全く達成できなかったことは残念ではありますが、我慢して何かいいことがあったとも思えず、結果的にはよかったと思います。本当によかったかは、平行世界の自分にコンタクトをとらないとわかりませんが。
来年の目標は……来年考えます。鬼に笑われるのもいやなので。


今年読んだ本とかの感想。今年はここに感想とかをつけていなかったので、家計簿みていますが、なかなか、しようもない本をいっぱい買っていてなかなか、落ち込みます。無駄遣いは控えると就職前に決めたつもりだったのに、収入が増えた分だけ無駄遣いが増えた。

□小説
・アッチェレランド エロ漫画ではなく、チャールズ・ストロスのSF。シンギュラリティものの金字塔ではないだろうか。技術的特異点を扱う作品は、その後の話が多いけど、これは現代からほど近い近未来、特異点の前から始まり、そのただ中を描くというすごいことをやっている。むちゃくちゃ濃い内容で、これでもかというほど浴びせられる加速する技術進歩の奔流を、半分も理解できず呆然と立ち尽くすという実際に起こりそうな体験ができる。傑作と言っていいのかわからないけど、とにかくすごい。
・獣の奏者 神の守人シリーズでもそうだけど、まるで存在しているかのような異世界を描くのが本当にうまいと思う。こういううまさって何なんだろうなあと不思議に思う。描写が細かければ空気感を感じられるわけではないというのは、いろいろなものが証明している。ファンタジーじゃないけど、京極夏彦よりもシンプルな文章の江戸川乱歩の方が、昭和の雰囲気を感じられる。
・電撃SSガール 実際の経営者が描く経済系ラノベというなかなかない小説。涼宮ハルヒが20歳になったような少女が金融を武器に世界征服を目指すというお話。とにかくお話のドライブ感がすごい。いろんなビジネスのアイデアを元に、零細企業が瞬く間に成り上がっていくさまがとても痛快だった。キャラクターもいかにもといえばそうだけれど、なかなか魅力的。話もおもしろいし、いろいろと考えさせられる。来年初頭にも続編やらなにやらいろいろ出るみたいなので楽しみ。
・赤朽葉家の伝説 桜庭一樹のマジックリアリズム好みが百二十パーセント発揮された作品だった。百年の孤独とか火星年代記とかがこう、頭を駆け巡った。一つの家系の三代の女性の視点から、その家と街の栄枯盛衰とそれを通した日本を描いていて、なかなかダイナミック。祖母から母、孫にいくに従って、魔術的な雰囲気がなくなり、物語のパワーもなくなっていくというのも、なかなかそういうものかなと思わされた。無駄にミステリー要素が入っているのも、桜庭一樹だ。「青少年のための読書クラブ」の次ぐらいにすきかもしれん。
・アイゼンフリューゲル ドラゴンが存在する。ファンタジー世界を舞台にした航空技術開発史。ジェットエンジン、アフターバーナー。潜水艦。空中補給などなどと次々に新しい技術が開発されていく現場に立ち会っているようでわくわくさせられる。お話も虚淵玄だけあってそつなくおもしろい。この人はなかなか、外れが一切ない。
・とらドラ!

見返して思ったけど、今年は本当に小説読まなかった。どうかと思うよ、ほんと。

□漫画
・ガゴゼ 完結した。絵もうまく読みやすく、キャラもよくおもしろい。というすばらしい完成度のシリーズだったけど、ほとんど全く話題になっているのをみないのが不思議でならない。超おすすめ。室町幕府の足利義満の時代を舞台に、討伐され賭、落ちぶれた大鬼ガゴゼを主人公にした物語。ゲッサンで連載しているリンドバーグもおもしろいので、この作家は出たら買いです。
・ぼくらの 完結してた。特装版のおまけコミックが、本当にしょうもなくてしょうもなくて……。なかなかきれいに終わっていたのですが、どうしても小説版のインパクトが大きくて、僕の中では、食われてしまった。もちろん漫画がなければ小説もないわけなのですが。次は自転車モノらしいのですが、どうなるのか。
・ヘルシング
・キングダム
・シュトヘル
・天使な小生意気
・お茶にごす
・ヴィンランド・サガ
・ダークナイト
・フロムヘル
・ウォッチメン
・神のみぞ知る世界

□フィクション以外
いろいろ。

ああ、もうまにわない。

2009年12月20日

年末だなあ

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巡音ルカ。なんかこいつ水タバコ好きそうだなーと思って。


コミティア申し込んだ。最近はずいぶんと落ちるみたいなので、出られるかわかんないけど。とりあえずモチモチと描き始めた。珍しくあんまりしんどくないなあ。というよりわりと楽しい。


裏の畑でなんか焼いていたんですが、煙が閉め切った窓の隙間から入ってきてビックリした。裏の畑はよく分からない原動機を動かしてあり得ないレベルの騒音をまき散らしたり、めっさ煙の出るモノを焼いていたりする。なんというか、少なくとも住宅街でやることではない。コレだから、最近の老人は……。


前サークルの後輩を見てやっぱりアレか、YouTubeとかニコ動とかの世代は何か雰囲気違うのかなあ。という最近の若いもんは的なことを思ったことはありますが、OB会的な何かで大分上のほーの世代の人を見て、改めて色々思い返すと各代での傾向の差は在れど特に何か変わったわけではないのだなあと、思ったことを思い出した。良くも悪くも。まあ、基本的に場を提供するだけだし。


職場用にRealforceを購入。前人から変加重モデルを借りていまいちなれずにすぐ返して以来使っていなかったけど、45g均等加重モデルがあると知ったのと、デフォのキーボードだと指が壊れそうになったので購入してみた。高かったけど、すばらしい。すごくいい。とてもいい。ビューティフル。特に安いメンブレンでありがちな、引っかかる感じとか、打ったけど入力されない感じとかがまったくなくなった。家のキーボードも変えようかと検討中。テンキーつきの45g均等荷重もであるがあれば、それにしよう。


300を見た。スパルタが奴隷制度であったことを考えると、スパルタ王レオニダスの数々の格好いい台詞が笑えて仕方がない。「自由の時代」ゲラゲラゲラ。あと全般的に台詞がアメリカナイズされているような気がする。気のせいかも知れないけど。
まあ、魑魅魍魎の大群をスパルタ兵がばっさばっさと切り捨てるスパルタ無双はとても格好いいので、オッケーです。あとクセルクセスが荒木飛呂彦が書いてる彫刻が動いているような感じで実に素晴らしい。格好いい。


狂い咲きサンダーロード。社会不適合者の中の不適合者が最後まで適合できない話だった。出てくる奴らが見事にクズだけで清々しい。


「龍盤七朝 ケルベロス」久々の古橋秀之の新刊。ノウェムのリベンジ的な何かを感じる。今度はちゃんと続きが出るくらい売れてほしい。面白いし……。
相変わらず尋常じゃない人物を書くのがうまいなあと思うが、それにしても今回の敵のやり過ぎ感はすごい。槍の一投で町を滅ぼとか。
しかし創刊したメディアワークス文庫の背表紙のイモくささはどうにかならないのかなあ。思わず本棚に並べるのをためらってしまう。メディアワークス文庫のいいたいことは、挿絵がなくて表紙がアニメ絵じゃなければラノベはラノベではないということだろうか。ものによりけりだろうけど。


「リンドバーグ」アントンシク「ガゴゼ」が終わってからなにやっているのかなあと思っていたら、ゲッサンで書いていた。とにかく絵がうまい。それでいて読みやすくて面白い。
一巻まるまるでプロローグという感じ。隔離され、空を飛ぶことを禁止された国に住んでいる少年が外からやってきた男に連れられて、国に出るまで、というのを見事なまでの王道展開で書ききっている。すごくいい。しかもこのものすごく先の気になるヒキときたら。
しかし何でこんなにうまいんだろうなあ、この人。


「フロム・ヘル」絵、内容ともにすごかった。内容はまだあんまり理解できていないけど。あとでちゃんと解説とつき合わせて読まないと。なんかこうすごい衝撃的だった。日本の漫画ばかり読むのもいけないなあ。アメコミももうちょっと手ごろな値段になってくれるといいんだけど。


やっぱりP.K.ディックは面白い。


つるっハゲだと思っていたカスペルスキーが後退しているとはいえ意外とフッサフサでどうしようかと思う今日この頃。


ニコニコのとりあえず生中をちらっと見てみたら、テレビのバラエティの劣化コピーみたいでなんじゃこら。よーわからんけど、世間から広くユーザを集める施策とか言うヤツなのか。芸能人の内輪話を聞いて楽しむ人たちをテレビから奪い取ろうとしているのか。それはともかく最近のニコニコは何が何だか分からない。