2008年06月26日

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コミティア申し込んだ。
申し込んだだけー。


XREAの遅さに磨きが掛かってきたぜ!


殺人だけならサルでも出来るらしいですよ。

この前の通り魔事件の犯人だけど、ああいった類の人間がタンポポを乗せる仕事で稼いだ給料をせっせとどっかのデブにお布施をしていたら幸せになったのかなあと、ちょっと思った。
いや、真面目な話ですが。
ああいうのがメンタルなセイフティーネットになったりすることもあるのかなあと思うと、なんだか残念な気分になる。


77歳の元少年が自分の家族を惨殺するという事件が発生したそうです。
日本の教育の貧しさが、このような心の貧しい人間を育てたために引き起こされた事態と思うと、とても暗い気分になります。
被害者のご冥福をお祈りいたします。


「White Album」が今更アニメ化て。
でもまあアイドル物と言うことで流行にあっているのかな、と言う気もする。


血液型性格診断。
話のネタにしているだけ、ではあるのだろうが。
そうであったとしても。

■「ケータイ小説的。」
世間ではケータイ小説が売れていると言うことで、せっかくネット上でただで見られるんだしと思って、oAutoPagerizeを突っ込んで鬱陶しいページ遷移なしで恋空でも快適に読むか! と思うも最初の四ページぐらいで、あまりのアウェイ感に挫折してしまったので、ではしょうがない、ここは外堀から固めようということで、一つここは論評を読もうと思って買ってみました。

ケータイ小説論というよりは、ケータイ小説を通じてそれらを読んでいる/書いている人たちを分析している本でした。具体的に言うと「ファスト風土」などという言葉に代表されるような地方の、ヤンキーと呼ばれるような若者の分析。
良く見てみたら本のタイトルもそんな感じですね。

最初にケータイ小説と浜崎あゆみの関連と、ケータイ小説関連の話ではよく持ち上げるリアル、の話ときて、本題である地方のヤンキー論に入り、ケータイ小説がリアルに映し出す彼らのコミュニケーション、という感じで展開されてます。
同じ日本語を使っていても自分とは全く接点のない世界を垣間見られたようで実にファンタジーな気分です。
自分の世界の狭さを痛感させられます。
今居る地方都市も地元生え抜きの人たちはこんな感じなの多いのかなあ。接点が全くないので分かりませんが。

しかし分からないんでね、本当に。
地方とかヤンキーあたりの話。というか携帯周りの話もそうですが。自分の情報源は周りの人間と本とネットぐらいですが、周りの人間はある程度近いのが多いし、本はまあ、基本的にそっち方面のは読まないし、ネットはステロタイプに見下す言説をするところばかり見るし。いや、それはそういうところしか見てないからですが。

コミュニケーションの話。
最後の章がそのあたりの話だけど。このあたりは正直別にヤンキーとかに限定される話ではないよなあ。ケータイもmixiもブログもtwitterもチャットも似たような話で。
毛繕い的コミュニケーションという物が存在するというのは理解しているし、mixiなどを覗きつつ、ああ、これがアレか、みたいな風に思うこともある。親戚と会っているといとこのケータイが結構ひっきりなしになるのでビックリする。メッセだって役に立つことは多いかも知れないが殆どは毛繕い的コミュニケーションに使われているんだろうと思う、が。
まあ、なんというか。
コミュニケーションが楽しいのは分かるけど、それで使うエネルギーを考えると、常時繋がっている、というかそれに近い状態というのは、どうにも持ち出しが多いように思われる。大事なのはメリハリですよね。
いや、それは自分の問題。

うーん。
よくわからないことがわかった。
特に分かる気がないこともわかった。

■「ぼくらの alternative」
青は藍より出でて藍より青し。
という言葉が適切かどうかは分からないけど、読んでぱっとそんな言葉が思い浮かんだ(一応ググって確認しましたが)。勿論設定にしろキャラクター(の大部分)にしろ元々の原作が会ってこそだし、原作があってこそこの小説のインパクトが大きいんだけど。
しかしこれが、メディアミックスだ。
これこそが、メディアミックスだと言いたくなる。
もとよりあまりメディアミックスは好きでもないし、見なかった方がよかったかなあと思うことも多々あるけど、こういうのを読むとそれだけでメディアミックス万々歳!! と言う気分です。こんなに嬉しいのはプラネテス以来かも知れない。原作者が絶賛するのも分かります。

もともと趣味の悪い設定で、いやらしい展開の多いという実に僕好みのマンガではあるのですが、それをより悪趣味に、より絶望的な展開に。
キャラクターと話の組み替えも絶妙。見苦しかった人間はより見苦しく、原作では真っ当に戦ったものが、戦う意義を見失い仲間に殺され、報いを受けた人間はより最悪の形で自分の行為の結果を引き受けることになる。
原作の設定を最大限生かしながら、かつ

原作を読んで気に入った人なら、読んで損はないと思います。あと、その際にはぼくらのの元ネタである秋山ジョージの「ザ・ムーン」を読んでおくとより楽しめます。コエムシとかアレやらコレやら、ある意味では原作以上に「ザ・ムーン」ネタが多いので。


ついでに「ぼくらの」について二つ思ってること。
一つはゲームの主催者はだれか、と言うことです。宇宙の剪定という事なのですが、何故剪定が必要なのか。何故こういった非常に人間的なルールで選別が行われるのか。何故人間が特別なのか。
このあたりフェルミのパラドックスとかと同根だと思うけど、こういった話ではどうしても考えてしまいます。小説ではむしろその疑問を上手く作中の展開に取り込んでいますが。
原作でもおそらくそのあたりを明かすことはないだろうし、明かされるとむしろ萎えるだろうなあと、思います。
もう一つはいつ世界は分岐するのか、と言うことでこれは割と真剣に謎。可能性の数だけ宇宙が存在するのだとしたら、あんな悠長なルールで牧歌的に宇宙の剪定なんかしている間に宇宙の数は爆発してしまうわけですし、そもそも戦闘の途中でどんどん分岐していくわけで、ジアースが勝った宇宙とジアースが負けた宇宙が存在してしまうと言うなんだかよく分からない話になる。
剪定候補に選ばれた時点で、分岐しなくなるという可能性はあるけど、それにしても引っかかる。
そういえば「1999年のゲーム・キッズ」で自分が失敗したと思った瞬間死ぬ装置を付けた人間は、成功しかしないというネタがあったなあ。失敗した宇宙の自分は死ぬから、成功した宇宙しか認識できないという。どういうオチだったかは忘れたけど。


■「家なき鳥、星をこえる」
「ぼくらの alternative」最高!! の勢いでじゃあ別のノベライズを読んでみるくぁーと持ってプラネテスのそれを読んでみたわけです。漫画版ハキムの過去! 果たしてなぜイケメンの彼はテロリストになったか!!

ピュアーだからですよ! 勿論! ピュアーな彼がこんな汚い世界に耐えられるわけないじゃないですか。セーラー戦士なみにピュアーな彼が醜い彼らを修正しようとして何が悪いんですか。ピュアーイズジャスティス!
ピュアーイズビューティフル!!

という話。いや、違うけどさ。
いやもう、なんかラストガックリきました。何じゃそれですよ。マンガのハキムの最後もガックリですが、じっくりしっかりその背景を描かれた分、ガックリが増し増しだ!
あ、前半は面白かったです。
まあ、その分と言うことで。

■「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」
なんかすごいっす。という噂を聞いて読んでみた。
まあ、なんというか。飛天御剣流の技は、凡て二段構え、ということで、二段構えのオチの後半になにかハッピーな気分になりました。
これがシリーズ化されているというのも凄い話です。

■「少女七竈と七人の悲しい大人」

わたし、川村七竈は大変遺憾ながら、美しく生まれてしまった。

という書き出しがなにか愉快な感じだったので読んでみた。
母親が”いんらんである”がために絶世の美少女にうまれた七竈の美しさを巡る物語。美しく、鉄道オタクの少女が楽園を出るお話。

なかなか味わい深い雰囲気でよかった。地方都市というのも良いですね。
そういえば、ケータイ小説には東京が出てこないというのをちょっと想い出した。この本には出てくるので、逆に。

桜庭一樹の中では砂糖菓子と同じぐらい好きかも。

■「ブルースカイ」

近世のドイツ、未来のシンガポール、現代の日本の三つの時代を舞台にした少女という概念のお話。つまり、”少女”が生まれる前と、”少女”が居なくなった後と、”少女”の居る世界の物語ということで、なかなか美しい構成です。
本全体としては、な、なんだコレは! というかんじだったのですが(そんな悪い意味でもなく)、それはともかく、最初のドイツ編の魔女狩りのお話に心打たれる自分がおりました。
んー何とも言い難い気分。
「百年の孤独」とかおもろいのかなあ、と言う気分。

■「武田くんの恋人」
桜庭一樹の小説のイラストをみさくらなんこつが書いているという事で気になっていた本が、開店したばかりの某書店に行ったら売っていたので、お買い上げた。
ないようは、えーっと、画面から嫁が出てきたらいいよねー。
と言うお話。
多分。
直球のライトノベルという感じです。年下のツンデレな女の子と知り合いではないお前らはゲームのキャラクターと恋愛するのが吉だと思われます、というメッセージを聞き取った気もしますが。

最近桜庭一樹の小説を幾つか読んだけど、こういう謎っぽいのを仕込んでおくのが好きなんだなあと、思った。

■「DRAGONBUSTER 01」
秋山瑞人の最新作、中華風ファンタジー。
面白かったけど、続きでんのかなー。

■「南極1号伝説」
言わずと知れたダッチワイフの代名詞、南極1号(俗称らしいですが)の話などを導入にして、オリエント工業などによって風船から見事なラブドールに発展していったかと、素材などラブドールの基本的な情報、そして今どういったメーカがどういった製品を出しているか、どういったユーザがいるかなど、ダッチワイフ関連の一通りの情報を得ることが出来ます。
結構面白かったです。前ネットで見たダッチワイフのデリヘルの帰結を知られたし。
新書で読めれば良かったぐらいの内容ではありますが、図版もそれなりに充実していたしまあ、いっかなあと思います。オリエント工業の「微笑」はなかなかの衝撃です。

秋葉原方面に行くことがあれば、オリエント工業のショールームにでも行ったみたい。

■「日本人のしつけは衰退したか」
今度の通り魔事件での日本の教育とかしつけが貧困になっているというような言説が、まるで常識のように語られることが多々ある。どっかの県知事など教師が暴力をふるうことを認めるべきだと言っていたりもする。そりゃあまあ、子供が出版社を襲撃したり未成年を売春したり後輩に暴力をふるったりするような大人に育たないか不安になるのも分かるけどね。よっぽど大した時代に生まれたので現代の日本が不安で仕方がないのでしょう。

そんな通説が果たして正しいのかと言うことを、主に明治以降の資料や統計を使いながら共同体、学校、家の三軸という視点から分析している本。
結論から言えば子供の教育を取り巻く環境は大きく激変したが、だからといってしつけが衰退したとは言えなず、むしろ意識は高まっている、と言うことだと思います。

過去の共同体のしつけなどは現在想像されるようなしつけではなく、閉塞的であったりもする。良い点があったとしても弊害も多い。学校は過去先端的な教育の現場として信用を得たが、最終的にはそれを失っていく。一方で家庭は子育ての主体になり、全責任を負うように求められる。また、子育てについての言説は相矛盾するものが代わる代わる立ち現れる。その中で、適切にしつけが出来ないとなやむ親もあれば、過剰に子供に関わってしまう、という問題が起きたりもする。

結局の所、社会の経済状況などの変化に対応した形で
一方でメディアの報道内容の変化がタイトルのイメージを流布させる原因となっているのではないかと思いました。その中には昔問題だと思われなかったことが、今問題だと思われるようになっている、というのもあるんですが。

経済的な格差がなくなっていく(と言うイメージが流布)する過程で、分かりやすい原因結果の関係がなくなり、教育に対する議論が非論理的なっていくというのは面白いなあと思いました。

あと、昔の自分の体験談と、現在のニュースを比較するという知性と想像力の貧困は、割と深刻な問題であると思います。さらに過去を美化するバイアスがあり、過去を生きていなかった人たちが空想的な美化を行い、生きていた人たちまでそれに影響されて自分たちの時代を実際以上の物だという妄想を覚えてしまうのかと思います。
僕も身近な人々と、ン十年前の殺人者どもを比べて、いかに現代がまともでしつけがされてて心の豊かな時代かを論じてみたいものです。
いや、良い時代だと思いますよ。実際。

■「くらやみの速さはどれくらい」
21世紀版「アルジャーノンに花束を」と評され、ネビュラ賞を受賞した作品。例えるなら「重力の使命」に対する「竜の卵」と言ったところか。
自閉症が生まれる前に治療できるようになった時代、新たに開発された自閉症の治療法に最後の世代の自閉症患者がどうするか、というお話。これが自閉症患者の一人称視点から書かれているのが面白い。
「僕には数字が風景に見える」にあるような数字などパターンへの特異な認識や、人間関係における感じ方の違いなど、同じ世界をいかに違うように見ているかというのを多少なりとも感じられるのは素敵だった。
あと、とにかくタイトルが良い。このタイトルだけでも本一冊の価値はある。


■「ある飛空士への追憶」
ネットで絶賛されているので読んでみた。
将来の皇妃と、傭兵パイロットの逃避行の物語。
なんというか、特にどうこう言うこともないのですが、良い小説でした。作者が「ラピュタ」+「ローマの休日」というのを狙っただけあり、なかなかさわやかな読後感です。
暇だしなにかライトノベル読むけど良いのない? と聞かれたときに僕の手持ちの中では一番薦めるに値すると思う。
一巻完結というのもいい。

■「レヴィアタンの恋人」
「ある飛空士への追憶」が面白かったので買ってみた。人工ウイルス禍によって社会が崩壊した世界で、生き残った人たちが頑張る話。ウイルスに耐えて超能力を手に入れた人間とかがバトルしたりするんですが、まあそれはともかく、調布とか高尾とか姫路とかのローカル感が素敵です。
世界設定とか微妙にグロ描写があるのをのぞけばかなり真っ当なボーイミーツガールのライトノベルでした。

■「日本の電機産業 再編へのシナリオ」
総合電器はもうアレなんで業種別に再編成しないよヤバいっすよ、マジで! って本。
へー。