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部屋を片づけようと誰かが言った。
それは昨日の自分だ。
昨日の自分はいつも今日の自分の行動について積極的だ。
なぜなら、彼がそれを行うわけではないからだ。
彼は常に無責任である。
彼は今日の自分がそれを出来ると無責任に考えているのだ。
だが、その考えは多くの場合間違っている。
つまり彼はとても楽観的なのだ。
彼はいつも今日の自分がとても出来ないようなことを言う。
なぜなら彼は出来ると心の底から信じているからだ。
布団の中で心地よい眠気に包まれて彼の今日の自分に対する過大評価は広がる。
思っていることを成し遂げた今日の自分を夢想しているのだ。
だがそれは結局のところ夢なのだ。
彼の予定は成し遂げられることはない。
真実の今日の自分は常に無力で無能だ。
部屋は今も乱雑である。