2006年01月24日

ラーメン

なんか世間では人気の高いラーメン。なんでかみんな大好きですね。ラーメン専門店が定食屋並みにあるし、ラーメン好きの多さに驚きます。周りを見ても何人もラーメン好きいますし。らーめんオタ。
あそこのラーメン屋が美味しいだの、あっちのラーメン屋の何々が美味しいだの。
ラーメン通ってか。

僕は食べる楽しみというものがあまりわからないのですが、ラーメンの人気については特に理解しがたい物があります。
いや、もちろんラーメンに限らずどんな料理でも好きな人間は多かれ少なかれいるでしょう。蓼食う虫も好き好き(って失礼な言葉ですみません)。しかし、ラーメンが置かれている立場というのは一種特殊な物があるような気がします。
僕には他の料理で、「俺ラーメン好きなんだよ」とかさまざまな場で公言されたり、それで話が盛り上がったり、好物だからって週に何回も食べられたりすることは無いように思われます。
しかも御当地ラーメンとかいって札幌ラーメンだのなんだの、あと味付けとかで理解しがたいまでに細分化しています。
何が言いたいかというと、なんでラーメンがそういう地位を得たのか、さっぱりわからんと言うことです。僕は外で食べたラーメンで美味しいと思ったことがないので、美味しいラーメンと聞けば西に行ったり東に行ったりする人が"いっぱいいる"と言うのが不思議に思えます。
というかラーメンじゃなくてもいいじゃんって。料理の種類は数え切れないぐらいあるわけだし、麺類っていうならソバとかうどんとか、スパゲッティーとか。ラーメンよりよっぽど美味しいじゃん! という個人的な味覚はさておいて、ラーメンが抜きん出ているところが知りたいような気がします。
で、理由を適当にでっち上げてみた。
思うにラーメンは数ある料理の中で、もっともコダワリを持つのが簡単というか、敷居が低いんじゃないかと思います。一つの料理なのに、細かい違いでいろいろな種類があり、かつその違いも味付けや、トッピングなどほぼ体系化というか整理されている上に、違いも明白かつなので、知識も楽にたまり批評がしやすい。
定食屋なんかだと、店全体の味の善し悪しは語れても、ここの料理について語れるほどバリエーションがあるわけでもない。ラーメンなら、語る対象が一つにしぼられているために、語る言葉も割と限定されます。いかにもそれらしい知った口を聞きやすい。つまり比較的楽に食通を気取れる。
それに何処にでもあるし、入るのに抵抗があるわけでもない。何より安い。誰でも気軽に食べられる。テレビや雑誌で取り上げられる類の物のなかでは、敷居の低さが際だっています。オシャレとかそういうこともなく、どんな層でも気後れすることはありません。気安さで言えば、マクドナルド並みです。
また、情報が入りやすい。
まとめると、料理についてちょっと語れるようになりたいけど、金も労力もかけたくない(あるいはかけられない)人が通を気取るのに最適なのが、ラーメンであり、それ故に今のような特殊な地位を得たのではないか、ということです。
どうでしょう、個人的にはすっきりしました。
とは言ってもラーメンも最初からバリエーションが豊富だったわけでもなく、ラーメン屋も何処にでも在ったわけでもなく、いろんな人の努力で今のようになったのですから、乱暴な意見ではあるのですが、最近(といってもここ数十年)ラーメン好きになった人はこんなものじゃないかと思います。

なんか適当なのに割と失礼な意見を書いたような気がする。悪意はありません。
ごめん嘘。かなりあります。悪意というか、自分が理解できないのに非常に人気がある物へのなんなんだよ! と言う気分の発露です。
なので別にラーメン屋やラーメン好きを否定する訳じゃありません。
悪意はあるけど。

で、本題というか個人的な話。
もともとラーメンを進んで喰うことはないのですが、最近人に連れられてラーメンを結構食べました。食べたのですが、なんというか……正直味の違いが全然わかりません。
あの店の塩ラーメンとこの店の塩ラーメンの違いがわからないとかそういう低いレベルではなく、あの店の豚骨ラーメンとこの店のみそラーメンの違いがよくわからんとか、そういうハイレベルな話です。
こっちの方が美味しいとかは、もちろんあるのですが、それにしても後に「……ような気がする」という但し書きがつくぐらい、僕の中ではドングリの背比べです。
麺の違いはある程度わかるし、それについては好き嫌いもある程度いえるのですが、汁はもう、全然わからない。ホント。
だから自分に持っていない能力を持っている人を敬うという観点からすると、僕はラーメン好きを尊敬します。ラーメンの味の違いをわかる能力を尊敬します。
悪意はありますが。

味がわからないからってこんな文章書くなとラーメン好きに言われそうですが、そういうことではありません。