2006年10月25日

最近読んだ漫画

□のだめカンタービレ16巻
面白さの安定感は変わらず。逆に言えば予想以上に面白いわけでもない。でも不思議と飽きがこないのは、さすが。千秋やのだめに与えられる課題と、その解決のサイクルが適度で読んでいて非常に心地いい。悩まないわけでもなく、悩みすぎるわけでもなく。苦しみ、努力で乗り切り、そのたびに一つ上の舞台に立つ。周辺人物のソレも絡めながら、不必要にブレることのないそのさじ加減の上手さは職人芸。続刊も楽しみ。
ドラマもそこそこ評判もいいようだし、その効果かAMAZONや書店員のブログを見ると期間の売り上げもスゴイことになっているよう。そのうちアニメにもなるんだろうなあ。

□シグルイ7巻
もう、何が何だか……。
いろんなものを肉付けしすぎたあげく、よくわからん状態になっている気がする。せめて五巻ぐらいで終わっていたらなあ。

□ベルセルク31巻
表紙のガッツがちょっとバットマンに似ていて面白い。魔法とかの描写は圧巻。
話の主要なプレーヤーが多すぎてか、なかなか進まないのだけが不満。トロールと戦っていたあたりの時とか、旅の目的を忘れてました。

□ハチミツとクローバー7、9、10巻
8巻を読んでいないのは借りた方が持っていなかったから。
うーん。
や、面白いんだけど、コレを素直に楽しんでしまったら負けだ! 見たいな空気を(勝手に)感じ取ってしまうので、結局素直には楽しめなかった。面白いんだけどさ。
この漫画、ってキャラクターと関係があり、その時々に適当に状況を設定して話を作るという感じで、一つの通った話があるわけではなく、実質九巻まで殆ど状況が変化してない。ソレはソレで問題ないんだけど、結局キャラクターにある程度没入出来ないと楽しめない。
そして感情移入とかを全力で拒否するような仕掛けがあちらこちらに配置され、なんだかんだでさめてしまうので、結局真っ当には楽しめないんですよね。
単に僕の問題なんですけどね。とはいえ、こういった多くの人に賞賛されるし、実際面白いと思える作品を素直に楽しめなのは残念ではある。