時事ネタ
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京都の親殺し事件の影響でスクールデイズやひぐらしが放送されなかったことで、一部界隈で結構色々云われているようです。うるさがたからの抗議があったら嫌だから一応ぐらいだとは思うし、そんなものかなあという気もします。あんまり急だしどうかとも思うんですが、だからといって過剰に反応するのもそれはそれでちょっとなあと思います。ただ、放送中止の理由がちょっと面白いよなあと思った。
テレビ局はいつも視聴者や関係者を不快にさせない番組作りをしていたのかと。建前って大事ですね。
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しかし、ゾーニングって見る側にとってもそうかもしれないけど、むしろ作る側にとって身を守る手段として物凄く大事だよなあと改めて思う。ひぐらしやスクールデイズを誰でも見られる地上波で流すと抗議が来かねないと思うのは分かるし、それは流している側もそう思うからこういう事になったんだろうと思う。ただ、それは放送前に分かることじゃない。分かった上で放送することを決めたんじゃないかと。こんな事件が起きたぐらいで流せなくなるなら、最初から地上波で流すなよなー。と言うのが率直な感想です。
それはそれとして、結局のところお金の問題になる気もする。何処で儲けるかとか、誰が金を出すかとか。いや、アニメの収益構造とか全然知らないので、何とも云えないんですが。ただ、現状日本でゾーニングをしっかりして映像作品を流すというのは難しいという感じはする。グレイ(宇宙人)な部分でやっていくというのも状況が良ければ良いとは思うけど、どこかが本気になれば一気に消されてもおかしくないと思う。なんというか、少なくともなにがしか言い分が立てられる程度には手を打つと良いような気がする。だから適当なことを書くなと言う話ですが。
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欲しいモノはいらない、というスタンスで生活必需品と本とPCまわり以外はなるべく買わないようにしているんですが、それはそれとしてグレンラガンとか電脳コイルとか好きなアニメに対してお金を払いたいというのは思うことはある。ただその手段がDVDかあるいはあってもPPVしかないというのは何というか、正直どちらにもお金を出したくない。DVDは高いとか邪魔だというのが一つあるけど、それ以上にDVDってPCでしか見られない人間のことターゲットにしてないんですよね。多分。メディアとしてテレビに最適化しすぎている。
かみちゅ! のDVDを買ったときに思ったんですが。アニメDVDをPCで綺麗に見ようと思うと、結局エンコードし直さなければならないっぽいんですよ。僕が悪いのかも知れないけど、PowerDVDでもWinDVDでもクソみたいな画質でしか見られず、結局調べてリッピングしてエンコードしてとかして、面倒だったわけですよ。壱話二千円も払ってあんな面倒なことするのかと、(ピー)したらよっぽど高画質で見やすいのが簡単に手にはいるのに、お金を払ってまで面倒なことをするのかと思うととても買う気がしない。
勿論僕がパッケージに価値を認めないからと言うのもあります。今更ディスクを抜き差しして見る時代でもないだろうと。
だから個人的にはDVDとPPVのあいだに、何か新しい課金方法があっても良いだろうと思います。と言うので妄想したことを一つ。
地上波などで放送する替わりに、ニコニコやらYouTubeで期間限定……あ、いや出来ればしないでアップして基本は無料で見られるようにする。で、お金を稼ぐところとして高画質(DVD画質ぐらい?)な動画を1話500円ないし1000円ぐらいでDRMフリーでダウンロード販売していつでも見られてうれしい、あるいはパッケージメディアとして次世代DVDでコレまで道理の値段で超高画質なのを販売、モノが欲しい人もうれしい。PPVとかはナシで、低画質なのはいつでも見られる。
というのはどうでしょう。
おたく向けアニメであれば地上波の一部地域で流すよりかは、ニコニコなどネットでのほうがよっぽど見たい人に届くだろうというのもあるし、地上波で流せば絶対ニコニコでアップされるんだから、権利者がやっちゃえよというのもある。また、地上波デジタルチューナーがアナログ出力を禁止していない以上、あるいはコピーワンスのフラグを無視する記録装置があれば放送したモノは高画質且つDRMフリーで「どこか」に流れるし、欲しいと思った人間はまあ十中八九手に入るという状況はある。そしてそれはこれからも多分変わらない。多少面倒かもしれないけど。
WinMXが音楽のイリーガルなダウンロードを普及させた後に、iTMSが同じように手軽で安価でリーガルな音楽データを売る事で大成功を収めたように、多少お金を払っても楽ちんで法的にも問題もなくアニメが手にはいるようにすれば、そっちを選ぶ人間というのはそれなりにいるんじゃないかと思う。もちろんコレまで通り違法ダウンロードはあり続けるだろうけど、十分に使い勝手がよく納得の出来る代替手段を用意すれば、そういうのをキッチリつぶしていっても、変なのがなんか言うことも無いんじゃないかと思う。
なんというかお金を払う手段と、アニメというかコンテンツを見るための経路をもうちょっと多様化してくれよ、と思う。勝手な言いぐさですけどね。
勿論僕の妄想みたいなのが上手くいくかは分からないし、そもそもPCを使うことを前提にしすぎているのかも知れないけど、なんというか、もうちょっといろいろなやり方を実験しても良いんじゃないかなあと正直思う。実験のためのインフラ整えるの大変かも知れないけど、それこそ最初はiTMSとか使っても良いんじゃないかと思うし。
アニメは特に制作会社がよく認知されているんだし、テレビから離れた形で成立させる可能性は一番高くはないのだろうか、とか、思うんですが。もちろん今のアニメ業界がどうやって儲けているのか知らないので、勝手なことを言うなと言う気もするんですが。
楽ちんであって欲しいというのと、DVDもPPVも勘弁してほしいなあ、という僕の勝手なニーズなんですけどね。
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ついでに。
放送自粛周りでアニメが芸術か否かとか、芸術とは何かとか言われているのをみて何とも言えない気分になる。どうでもいいけど定義に関する論争って不毛な地へ旅立ちがちだなあと思う。結局の所どんなのも誰かを楽しませるために、あるんじゃないの、とか思ったりするので出来不出来はあるにせよ、あんまり貴賤をどうこういうのはなあ。
あと芸術って衰退した表現様式や一般にウケない表現様式とかを成り立たせるためのお題目という印象を勝手に持っています。権威づけることで放っておいたら消えてしまうかもしれないものを存続させるための手段。多様性の担保するための手段じゃないかなあと。
何が芸術か芸術でないかを区別する誰でも納得できる基準を決めるのは難しいと思うけど、少なくとも一般に受け入れられ商売になるモノはとりあえず芸術であると主張する必要はないよなあと思う。そういう意味ではアニメも漫画も芸術では無いよなあと思う。だからといって下に見られるのは気にくわないというのも分からないでもないけど、そういうこと言っても良いことはあまり無いと思うのですが、うーん、まあどうでもいいや。
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さらについでに。
親殺しなんてニュースとしての価値は皆無だと思うんですが、インパクトはあるようで
こういうニュースが好きな方へのエンターテイメントなんだろうなあと思えばまあ、多数が求める娯楽を提供するのがメディアなんだろうし、視聴率も大事なんだろうし、こういうニュースを取り上げるのも分からんでも無いのですが、人死にをそういう悪趣味の対象に提供するためにあること無いこと云うことも十二分に不謹慎だと思うんですが、どうでもいいや。
総裁選があったから大して取り上げられてもいないようですし、結局埋め草なんですね。
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それはともかく、福本伸行がしっかりと下書をしているという衝撃。