2010年06月28日

文字コミュニケーションに対する言訳

最近、前よりは慣れてきたように思うが、掲示板、メール、チャットと行った純粋文字コミュニケーションが非常に難しく感じる。苦手だ。
普通に音声コミュニケーションをとるときは、脊髄で会話しているというか、考えてはいるけどある程度反射で話しているわけだが、キーボードを叩きながら文字で人とコミュニケーションをとろうとすると、文字を入力してEnterキーを押す前に、よく考え込んでしまう。野田ともうします。の重松さんのように心の中では饒舌、というパターンになってしまう。マンガとかで見る、寡黙な人間が頭の中では言葉がぐるぐる渦巻いているという描写にうなずいてしまう。
普通に会話しているときは、相手の反応や表情をリアルタイムに受け取りながら喋る事が出来るのに対して、文字のみでは相手の反応は文字と返答のタイミングぐらいでしか知る事が出来ない。目隠ししながら歩いているようなものだと思う。こちらの言いたいことも文字でしか伝えることが出来ない。
同じ内容を喋っていたとしても、口調などしゃべり方で正反対の意味になることもある。一方文字では文脈と文字で意味が決まるが、描いている側が想定している文脈と、受け取る側の文脈が一致しているとは限らない。プラス相手の反応が直に見えないとなれば、自分の書いた内容がどう受け取られるのかと言うことを考えてしまう。喋るときと違って、書きたいことを入力したあと、Enterを押す前に目で入力内容が確認できてしまうのも良くない。
入力した内容がどう読めるかと言うことを色々想定しだすと、間違えなく自分の言いたいことを伝えようとしたくなるが、それは必ずしも容易ではない。冗談を書こうとすればなおさら。そこは草を生やすとか、顔文字を打つなどすれば良いのだろうと思う。
あとタイプ速度が遅く、打ち間違えが多いのもある。これはつまらないが重要な問題ではある。タイプ練習しろという話かも知れない。
総じて言えば、面と向かってのそれとはまた異なったコミュニケーションの技術というか心構えがいるのだと思う。思い切りというか、単に慣れというか、別に伝わらなくてそう困ることはないわけで、考える前にEnter! 考える前にEnter! で良かろうとは思う。が、思って出来るわけではない。
一朝一夕になどと考えることなく、慣れている人を見つつボチボチ慣れていこうと思う。