2006年01月20日

いろいろ

エドモンド・ハミルトンの眠れる人の島を読みました。幻想怪奇編だそうな。フェッセンデンの宇宙からハミルトンを読み始めた僕には特に違和感はないのですが、スペオペの印象が強い人には、ハミルトンの意外な一面! みたいな感じなんだろうなあ。
久々に読んだファンタジーだけどおもしろかったし、何より非常に読みやすい。ファンタジー読む気力が起きない僕でも十二分にイメージを浮かべることができた。あと全体に漂う「古き良き」な雰囲気がたまらない。
SFの話になりますが、ハミルトンとかスミスとかからニューウェーブ前からいる作家のが一番好きなような気がする。もちろん最先端のイーガンとかバクスターとかソウヤーとかも好きではあるのですが、読んで胸が躍るのはどっちかというと昔の人なんだよなあ。
単に常識の範囲内でイメージできるから、と言うことかもしれないけど。
ともあれ僕の読書量では当分読む物がなくなることは無いだろうから、あんまり考えずに適当に目についた物を読んできゃいいか。
あと最後に収録されている生命の湖を読んで、山田章博がラストコンチネントでやりたかったのはこれかと納得しました。パルプというか。今読み返せば、前よりもっと楽しめるのかも。

そういえばブライアン・ラムレイのタイタスクロウの長編がいつの間にか出版されていました。地を穿つ魔。クトゥルフ物。
クトゥルフ系の小説も早々に飽きてしまっていたのですが、タイタス・クロウの事件簿はおもしろかったので、購入。ホラーじゃなくてマッチョなのがよかったのかな。
ホラーでクトゥルフを扱うなら小林泰三みたいに、チラッと見せるぐらいの方が個人的には好きです。体系化された設定を持ち出されても激しく萎えてしまいますし。
あとはアーカム計画みたいなのとか。しかしアーカム計画って酷い邦題ですね。直訳で怪異なる永劫とかでいいじゃん。

友人の家でかしましを視聴。なんかしらないけど宇宙人に女にされた少年がよし、女として生きていこうとか決意しつつ、ブラジャー買ったりする話だった。
正直見るのがきつい。なんかノリについていけない。最近ネギまも目がツルツル滑ってちゃんとは読めないし、どうもこの手の物への受容力が減っている気がする。
性転換ものの話だと彼が彼女になったわけ、という小説が無茶苦茶おもしろかったので、どうしてもそれが基準になってしまう。ちなみにその小説は別にSFでもファンタジーでもなく、単に歯の治療に病院に行った男が手違いで性転換手術を受けてしまうという設定なんですが、これが物凄くおもしろい。主人公が色々失敗しながら、女としての知識とか習慣とかを身につけていくところとか、なんというかグィンの幻影の都市で記憶喪失だったフォークが世界の知識をつけていくところにも似た類の興味深さとかがあります。男の僕としては。
まあ、それと比べると……、と言う話で、比べてどうするという気もしますが。でもハインラインの悪徳なんかこわくないも読めなかったし、彼が彼女になったわけがよくできすぎているだけ、なのかもしれない。というか僕の中の評価が高すぎるのか。
しかし、あのノリは何なのだろう。特に先生とか、友人の男とか、ヒロインとか。と、思ったけど、他の人から見たら、僕がはまっているかみちゅ! もかしましも別にたいした違いはないんだよなあ。女子三人だし。同じように楽しんでいる人もいるしなあ。なんだかなあ。
そういえば最後のシーン「おねにーさま」
あかほりだ。悲しいぐらいあかほりだ。そんな再利用しないほうがいい単語再利用しなくても。ああ昔の記憶が思い出……
思い出したくもないな。

卒論からの現実逃避に今更ながらにFateを始めてみたんですが、メニューに行くまでのオープニングの長さに絶望する。しかも調べてみたら、平均プレー時間60時間。あり得ない。やめました。

借りた僕の小規模な失敗をよむ。おもしろい。でもこの作者結婚しているんだよなあ。
じっと手を見る。
見るのを止める。