2006年04月14日

日記

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インデックスの原稿出したぜー。四ページ。そこそこ時間かけたので、そこそこは見られる、と思いたい。ゲームをやっていたせいで、一部中途半端になったけど。
以下、最近のコンテンツ消費。きっと未来の自分が読む。

エルリック
メルニボネの王子、真珠の砦を読み終わる。もう五年以上読み返していなかったのに、しっかり覚えているもんだ。旧版にあった天野喜孝の挿絵はすべてなくなっているけど、挿絵があった場所を読んでいると、勝手に思い出される。覚えているもんだなあ。とはいえやはり挿絵がないのは残念。
なんか昔読んだときと、エルリックの印象が全然違う。思っていたより、ずっと考え方とかが若いというか、こんな前向きな人間だったけ。もっと老成してしまっているような気がしたけど、それはシリーズの最後の方の印象が強いのかもしれない。
旧版では七巻だった真珠の砦は昔読んだときは浮いた感じがして仕方なかったのもその辺に理由があるからかもしれない。今回時代順にきちんと並べられて読むと、実にしっくり読めます。これは本当に意外だった。薔薇の復讐もこの感じだと、この世の彼方の海の後で普通になじむのかもしれない。

エルリックとは離れますが、最近の早川、に限らないかもしれませんが、挿絵ってほとんどなくなっているような気がします。早川だとグインサーガぐらい? 
読者の想像力を狭めるとか、子供っぽいとかそういう理由なのかなと思うんですが、上手い挿絵が作品のイメージを良く広げることを考えると、挿絵をどれもなくしてしまうのはもったいない気がします。もちろん新装版時の果てのフェブラリーみたいに、やっちまった感じのもあるから、そうなってしまうのもわからないでもないのですが。
その辺は編集部が上手い挿絵画家をさがすなり育てるなりしいけばどうにかなるんじゃないかなと、ラッカムの画集を見ながら思います。だからもっと挿絵ふえないかなあ。
早川も「コラプシウム」とか「4000億の星の群れ」みたいに時代が微妙にずれている感のある絵でSFファンをドン引きさせている暇があったら良い挿絵画家を捜してほしいなあと思います。

鼠と竜のゲーム。を久々に読み返す。人類補完機構シリーズ。改めて呼んでも凄いの一言。語り口、特に出だしの独特さは癖になります。

地を穿つ魔。
ようやっと出たタイタス・クロウシリーズ長編第一弾。クトゥルー眷属邪神群(CCD)とタイタス・クロウらオカルティストがガチンコバトルをする小説。多くのクトゥルーものと異なり、人間もウィルマース財団とかいう対CCD機関を作り、オカルト知識とか科学知識を駆使してまあなんだか勝ったり負けたりしているような感じの話です。それをよしとするかどうかは人によりけりだろうけど、個人的にはオッケー。
とはいえ、この作品は割としっかりラブクラフトとかの作風を踏襲している感じがします。主人公たちはオカルト知識で防御できるといっても基本的に受け身だし、反撃は話のバックグラウンドでウィルマース財団がやっているだけなので、主人公たちの行動を追っている限りでは、クトゥルー神話しています。特に最後とか。
続編はでてほしい。でないならでないで完成はしているんですが。

涼宮ハルヒの憂鬱
アニメ版。第一話まるまる使って作中作のクソ自主制作映画をやったのは、どうなんだろう。僕は通してみられなかった。自主制作映画をやったことがある人は楽しめたみたいだけど。
これに関してネット上で、原作よんでいない人間は、これを見たら続きを見なくなるかもしれないとかそういう心配というか、だからだめだみたいな口調で非難している人がいるけど、そんなのは制作者側が心配すればいいだけの話であり、僕ら消費者がどうこう言うことではないはず。
第二話は良く原作をアニメ化しているなあ。でもみくるの声はかんべんな。
EDのアニメーションの切れの良さはちょっと感動。見まくり。

Fate/stay night
今更ながらやってみる。二年前の話題作。クリア済みセーブデータを使ってかったるいシーンを激しくスキップしつつとりあえず一通りクリアしました。
まあ、なんというか。不満は色々あるけど、人気出るのも分かる。おもしろい。というかライトノベルで中学を過ごした僕はこの手のハッタリをきかせたものに弱いんだなあと。まあ、古橋秀之好きなので。後はもっと読みやすい文章ならいいんだけど。日常シーンとか目が滑る……。あと設定解説シーン長い……。
Unlimited Blade Works編がよかった。どうでもいいけどどのルートでもイリアは救われないね。

Fate/hollow ataraxia
どこがファンディスクなんだ。というのはさておき、おもしろかった。本編部分は。
でもやっぱりいろいろ怠かった。
一応自力で98.4パーセントまで達成したけど、後は埋まらない。どのイベントをこなしていないかはわかったけど、発生条件がわからなかった。
あ、演出が結構凄かった。一瞬動画と疑うほど。やり過ぎの感もあったけど、戦闘シーンに関しては迫力があってよかった。
二つ合わせて二十時間ぐらい使ってしまった……。まあ、一般にそれぞれ六十時間ぐらい掛かる作品っていわれているから、短い方だとは思うけど。

Fateに関して、ファンタジー的部分がどうにもしっくりこないなあ、何でだろうと思っていたのですが、わかりました。どうも僕はファンタジーに理解できないものを受け入れることで、というか受け入れなければ楽しめないタイプのものを求めているような気がします。つまり語りすぎるものはファンタジーとしては好きになれない。幻想を感じられないファンタジーに意味があるのか。もちろん別の部分で好きになることはあるし、Fateもそうなのですが。
どうもこの辺はRPGの悪影響(僕にとってはということですが)の気がしてなりません。RPGは必然的に魔法をシステマチックに扱うし、それが問題だとは思いませんが、単に遊ぶときにそうせざるを得ないからそうしているだけのシステムが小説などほかのメディアに逆輸入されてしまうのは本末転倒な気がしますが。
とはいえD&Dとかの影響を考えれば仕方ないのかなあ。最近の人が最初にふれるファンタジーなんてドラゴンクエストとかゲームなんだろうし魔法のイメージが、メラ。ボーン。みたいになっちゃうのは必然といえば必然なのか。
僕の中のファンタジーの原点は金の鍵とか、オズの魔法使いとか、とんでもない金曜日とかのメルヘンファンタジーなのでその辺の感覚の違いなのでしょう。しかし本当にファンタジーが楽しめるのって結局この辺のような気がするんだけどなあ。
って、話がずれてる。
まあ、好みは人それぞれですよね。

ひぐらしのなく頃に。
ここ数年話題の同人ノベル。のアニメ版と漫画版をちょっと。萌えアニメに対する悪意あるパロディみたいな最初の部分にのけぞりつつがんばって二話まで見たらヒロインのぶち切れモードがそれなりに愉快だったので救われた。やっぱ萌えキャラは壊さないと存在意義ねーな。漫画版もよくできてる。ぶち切れシーンが。

Hellsing OVA版第一話
きつ。もともとめっちゃコッテリの原作をコッテリな演出でアニメ化。
きつ。せめてあっさりさせてほしい。平野台詞は音にするとほんとくどいな。
わーい。神父がギガルトだー。
あと平野耕太のきめぽーずはアニメにすると愉快なほど不自然だ。
いや、原作の再現としてはすげーよくできていると思います。
でも別にアニメが見たい漫画じゃないんだと実感した。