2006年07月12日

トップ2

d060711.jpg

いや、あんまり期待しないで見たら割と面白かった。良い感じです。結構壮絶などんでん返しがあり、ッエーって感じでしたが、それもまたヨシ。最終話はどんなもんでしょうね。
あとバスターマシンのデザインがいづなよしつねなのも個人的にはポイント高い。

SFについてぼーと考える。
SFは絵だというのは有名な言葉だけど(一部では)、SF小説に特有の面白さを考えるなら、むしろ絵に出来ない物を提示できることなのではないかと思った。映画にしろアニメにしろビジュアルで表現された物のインパクトは強いけど、表現できる物の幅というのはもの凄く狭いと思う。それは人間の知覚と想像力の限界なのだろうけど。もし映像化できたとしても、映像化してしまうが故に全くインパクトのなくなってしまう物もあると思う。ジーリー・クロニクルに出てくる、直径一千万光年で光速で回転するボールダーのリングなんてまさしくそのたぐいだと思う。あるいはAΩにでてくる、プラズマ生物である「一族」はまったく映像化できない。と、思う。しかし、小説ではいとも簡単にそれができてしまう。
想像できないことを言葉という非常に抽象的な物で(無理矢理)表してしまうというのがSF小説の利点だろうという話です。
それはSFに限らないと言われりゃそうかもしれませんが。
なんでこんな事を考えたかというと、なんというか僕がSF映画が全般的に好きになれないのはその辺かなあと思う。映像化した時点で、どんなに高等な技術を使ったとしても、どうしても陳腐にならざるを得ないのですよね。語り得ぬ物には沈黙云々という話がどこかにあったような気がしますが、映像に出来ない物なら、映像化しないほうがいいんじゃね? と思います。
単にSFにおける小説至上主義的な偏狭な考え方なのですが、いいSF小説を読んだときの衝撃は映像作品では得がたいんじゃないかと、名作と呼ばれるSF映画を何本か見た後に思いました。
それだけです。