2006年08月11日

記<->日


本当の自分を探す旅に出たい。
などという言葉をよく聞く。
という言葉をよく聞く。

若い頃、よく使う言葉の一つだろう。
と、老人がよく思う言葉の一つだろう。

つーかんじで緩やかな笑いを誘うゲドの広告を適当に改変出来ないかと思ったんだけど、先が思いつかない。


僕はあんまり野球とか、そこから派生したものに興味があるわけでもないので、詳しくは知らないんですが、最近はキャッチボールで危険球とかなげるのが主流なんでしょうか。いやほら、僕みたいな門外漢のイメージだと、キャッチボールって受け取りやすい球を投げるのが普通だと思っていたんですよ。どれくらい続けられるかみたいなのが大事だろうし。手が滑ってとかならともかく嫌がらせみたいな球をなげ続けたらキャッチボールしれくれる人なんていなくなるだろうし。
でも最近だとむしろ頭とか急所とかに剛速球投げたり、受け取れないぐらい外れた方向に投げるのが、むしろトレンドなんでしょうかねえ。時々見ていると、そういう球を投げる人が多いような気がします。そういう危険球をいかに見事に受け取るか、とか外れた球を鮮やかにキャッチして、受け取れない球を投げ返すという感じの勝負的なキャッチボールがいいのかなあ。これなら受けとれんだろ! みたいな。まあ、お互い勝負とわかってやっている分には良いんだろうけど、従来式のキャッチボールをやるつもりだったのに勝負式のをやられると面食らうんだろうなあと、たまたまやっていたキャッチボール(?)を見ていて思いました。


この間高校時代の友人と三年ぶりぐらいにあったら、
「あれ、そんなに座高高かったっけ? こんなに見上げなかったような気がするけど」
と言われた。
高校の時から高かったよ。


テレビCM崩壊というマーケッティング関係の本を読む。内容はテレビCMなんて効果のないマーケッティングまだやってんの? プゲラ。オレがもっとましなの教えてやるから参考にしな、馬鹿どもが。という感じ。
いやまあ、マーケッティングにはあまり興味は無いのですが、昔からテレビCMには不思議感を抱いていたので、ちょっと気になって読んでみた。

この本はアメリカの市場を対象にしたアメリカ人が書いたアメリカ人向けの本なので、日本にそのまま当てはまることはないと思います。亀田のやゲドとか見ていると、非難されようが、マスマーケッティングには十分以上の効果はあるようですし。
トヨタがこの前決定したアメリカのテレビネットワークに対して効果のないCM費用は払わないというのが日本でも適用されるようになったら違うかもしれないけど、現状ではかなりの影響力はあるわけで。

まあしかしそうはいっても、日本でもテレビの特権的な地位はそのうち無くなるだろうし、今でも揺らぎ始めているんじゃないかと思う。僕の周りでテレビ無い人とか見ない人とか増えてるし。それがいつ頃までにかはわからないけど、ネット世代が大きくなる頃には、テレビ見ない人はむしろ主流になるのではないんじゃないかなあ。

現在テレビに求められているものは、話題提供能力じゃないかとエスパーする。逆にそれ抜きだったら割と多くの人はテレビ見なくてもいいよねって感じだし。話題提供能力って要は、人と話すときとりあえずテレビの話をしとけば盛り上がるかという感じのことですが。テレビのチャンネル数が少ないこととメディアの中でそーとー特権的な地位を得ているからだと思いますし、なかなかその地位もゆらがないかもしれないけど、SNSを見ていると結構それについてもやばいんじゃないかと思います。それなりに近しい人間がSNSなりBlogでつながっていると、そのなかで取り上げたコンテンツはメジャーじゃなくても必要十分な話題提供能力を持っているような気がします。
もしWebメディアが十分な話題提供能力を持ったらテレビの存在価値は危機的な状況を迎えそうな気がします。

ただ、youtubeを見ればテレビのコンテンツには需要があるのはわかります。しかしそれこそyoutubeでわかるように、テレビである必要はないんですよね。求められているのはオンデマンドテレビ放送というか。若い世代がオンデマンドテレビという非常に便利なものが存在することを知ってしまった以上、いくら地上波デジタルで画質きれいですよ云ったって、現行のテレビよりよほど不便なものをまともに受け入れるとは思えない。

ナップスターは違法と云うことで結局だめ出しされたけど、そこでみんなが知ってしまった便利さ、そこから生まれた需要はITMSでAppleが上手く掬って、音楽配信ではAppleは大成功しています。テレビもyoutubeでみんなが知ってしまった便利さを上手く掬えるサービスを提供できない限り、結局は消費者にそっぽを向かれるような気がする。現在ではテレビないしそれに類するマスメディアは著作権者のほうにばかり目を向けているような印象を受けるんですが、このままだと誰も見なくなり、結果として広告もなくなり、コンテンツ制作者もウェブに流れ、衰退しちゃうんじゃないかあと思います。

現状でもSNSにしろBlogにしろソーシャルネットワークに上手くのったコンテンツは凄いこと消費されるわけで。
なんというか、youtubeがあれだけ注目され利用されていることを、テレビ局がポジティブな方面で理解すれば、また結構面白いことになるだろうにと思います。実際需要のあるコンテンツ制作能力があるのに、旧態依然とした配信形態にこだわる必要はあるのかなあ。まあGyaoは見事にこけていますが。

なーんてテレビ局の人は僕が考えるようなことは考えているんだろうし、考えても現行法上では著作権とか肖像権とかクリアしなければならない問題がかなりあるって云うし、なかなかそうはいかないんでしょうね。
どうやって金取るかとか上手いビジネスモデルを考えるのも大変なんだろうし。
下らない内容ですが、テレビCM崩壊を読んだ感想です。


気楽に殺ろうよ 藤子・F・不二雄の短編集。ドラえもんではあまり露骨には出ていない、SFのホラー的な部分というか、現実に対する批判的な部分が中心となった短編集ですね。どれも一ひねりきいていて面白かった。