2006年11月25日

フレッド・ホイル「アンドロメダのA」

「10月1日では遅すぎる」のフレッド・ホイルの割と軽めなノリのSF。

と思ったらそうでもなかった。いや、方向性としては軽めで、宇宙からの通信を元に組み立てた計算機械とプログラムが人間に対して脅威になる、という感じの話なんだけど、著者が著名な物理学者だからか研究のやり方や、政治との関わりなどが割と細部にまでこだわって描かれている。正直必要以上という感じで読みにくかった。というか登場人物がぽんぽん出てくるので覚えられん。表が欲しい。
話は……そこそこ。ちょっと地味なマイクル・クライトンという印象を受けたのは何でだろう。まあ、マイクル・クライトンも「アンドロメダ病原体」しか読んでいないので本当に印象だけど。