2007年04月08日

近況日記と視聴覚

近況というか、ええと、先週の土曜日に花見に行きました。
曇っていました。ソメイヨシノが咲いていました。
あとは、うーん。
ご飯を食べたり、睡眠を取ったり。
寝たり。
起きたり。
本を読んだり
漫画を読んだり。
アニメを見たりしているのです。
ニコニコ動画を見たり、ニコニコしたり
排泄活動に従事したり。
しているのです。
平和な日々
ですね。

と言うわけで本の感想、漫画とかアニメとかまとめて。
最近はあんまり気合いを入れて感想を書く気もしないので適当に。
大分前のんもあるけど。

□E.E.スミス「レンズマン」
再読。
ン年ぶりに読み返したけど、やっぱり面白い。面白すぎる。荒唐無稽なガジェット群、銀河を軽々と飛び越えるスケール感、壮大なヴィジョンと、そしてエンターテイメント性、どれをとっても近年のニュースペースオペラと比べても全く見劣りしない。というかこの作品と比肩しうるSFってどの程度あるんだろう。
バーゲンホルム、負爆弾、トレンコ、ボスコーン、太陽ビームそしてもちろんレンズなど、ここのアイデアのオリジナリティが高すぎる。そしてスミス独自のアイデアってあんまり後の作品があまり再利用していないんですよね。何でか。強すぎて使いづらいのかも知れないけど、おかげで今読んでも新しさを感じるので全然問題ないのですが。

そういえば、タツモリ家の食卓を読み返して思ったけど、カーツ大尉のベルってレンズのオマージュ……だよね、多分。

□柳沼行「ふたつのスピカ」
宇宙飛行士を目指す女の子の話と云うことで、基本明るいのかと思って読んだんですが、そんなことはなくわりと悲劇的というかなんというか、けっこう読んでてへこみました。面白いんですが。
へこむ。

□谷川流「涼宮ハルヒの分裂」
アニメが放送後、初めての新刊。どこぞで評価が高かったので思わず買っちゃった。
面白かった。
シリーズ中一番面白かったかも。いや、この巻で完結していないので、六月発売の次の巻を読んでからじゃないと何とも云えないのだけど、今のところかなり良かった。
まあなんか微妙な敵対組織も出つつもかなり安定というかマンネリ的な状況なっていたけど、主人公周りに新しいキャラが出ることで話が一気に展開し始めてる。どうでも良いけどこの作品のキャラ作りは人気でそうなツボを押さえているなあ。それはともかく。
主人公とかが置かれている状況が明確になったので、話の見通しが良くなったていい感じ。
まあ、叙述トリックが無駄に仕込まれていたり途中から変なことになっていたりするけど、なかなか良かったです。前巻までで投げた方もだまされたと思って読んでみると、実際だまされているかも知れません。

□梅津 信幸「あなたはコンピュータを理解していますか?」
コンピュータ科学の基礎を、非常に砕けたたとえを用いて解説している本。対象としてその手のことを全く知らない人を選んでいるため、非常に分かりやすい。内容としては情報量とか通信とかオートマトンとかアーキテクチャとか。
この手のことに興味がある人はとっかかりとして読むと良さそうな本。ちゃんと勉強したい人間様に参考文献もきっちり書いてある。ぬかりなし。

□支倉 凍砂「狼と香辛料」
ヒロインがキャラクター投票第一位になっているということで読んでみた。
豊饒の神である狼の化身であるホロと中堅行商人のロレンスが偶然道連れとなり一緒に旅したりロマンスしたりする話。商売の話が中心になると言うことで、ライトノベルのファンタジーでは珍しい気がする。なかなか面白かったですが、なんというか、ちょっと物足りないです。好みですが、もうちょっと派手なのが良いなあと。
しかしホロが第一になるとは、人外ロリの需要というのもなかなか高いんだなあと思った。まあ人事のように書いているけど、デモンベイン好きの僕が云えることは何もないんです。
いいですよね、アル・アジフ。

□ケン・マクラウド「ニュートンズ・ウェイク」
最近はやりのニュースペースオペラで英国人作家が書いているSF作品。シンギュラリティ後の世界でAIが残したワームホールがうんたらかんたらとか、バックアップがなんたらかんたらとシンギュラリティを扱う系の作品が押さえているネタはしっかり押さえてた。
というわけでなかなか良かった。
しかしストロスといい、ニュースペースオペラって政治ネタを世界設定に組み込むのが多いんだろうか。レナルズとかはどうなんだろう。「啓示空間」にしろ「カズムシティ」にしろ厚すぎてとても読む気はしないけど。
あー、「タフの方舟」でも読むかあ。

□池谷 裕二「進化しすぎた脳」

タイトルはキャッチーだけどそれにかんする話は一部分。高校生を相手に行った脳神経とかの授業をまとめた本。語り口も平易で分かりやすい。分かりやすいけど内容はかなり興味深い。面白い。こういうのを読むと自由意志とかのことについて多少考えちゃったりするのはきっと僕だけではないはず。
ちなみにタイトルのことに関していうと、サルとかと人間を分けるのは脳よりもむしろ体の機能のほうだとかそんな話、だとおもう。
いつ頃僕らの頭をビット列に変換できるようになるんでしょうね。そんなに先でもないのかも知れないけど。

□「魔法少女リリカルなのは」
TVアニメシリーズ
女の子が魔法少女になって戦うとか何とか。
食わず嫌いですが変身ヒロイン物はあんまり好きでなかったのですが、「舞-乙HIME」がクリーンヒットだったことを踏まえそろそろ新たなジャンルも開拓するべきかと思って見てみた。
んーそこまでは楽しめなかった。魔法少女じゃなくて魔砲少女物だ! というのをどこかで見てワクワクしながら見たんですが、その辺については期待しすぎだった。
まあでも、魔法少女ものがどういう感じのものかはなんとなく分かった。
でもやっぱり変身シーンがまどろっこしいんだよなあ。舞-乙HIMEなみにぱっぱと変身して欲しい……。単なる好みの話ですが。

好みの話ついでに。
マテリアライズシーンが好きなんですよ。いや、なんというか格好いいんですよ。ホント。スピード感もあるし、なんというかかっちりとポーズを決めるところとか。うんたらかんたら。

□舞-乙HiME Zwei 第二話「ア・ラ・シの予感」
前巻「ユメノツヅキ」が凄かったので期待ワクワクでみたらそれほどでもなかった。アレって感じで。正直バスジャックは前巻の隕石撃墜作戦ばりにたんなる導入かと思ったらそんなこともなく引っ張る引っ張り。どでもいいけど、チエとサラの能力を使ったら一瞬で片がついたと思うんですがその辺偉い人どうなんでしょうか。だんだんマイスターローブの能力に怪しいのが増えてくるなあ。
まあでもひなげしの花のようにの楽器なしとか、サラ・ギャラガーのマテリアライズシーンとかあったので良かったです。ED曲Stormもいい曲だし、
次の巻で終わりかな。

本屋でちょっと立ち読みしたけど、舞-乙HIME IFがなんか凄かった。なんだあれ。

そういえば僕の舞-乙HIME、トップ2への傾倒を踏まえて「君は女の子が戦っていれば良いんだろう」という趣旨のことを云われ、まあそうですねという気分になったんですが、ガンガガーとかは好きではないので、戦っていればいいというだけではないということを改めて云いたい。やっぱりカッコいい成分がないと!!
どうでもいいですか、おなじですか。そうですか。

□舞-HIME 運命の系統樹 修羅
いや、舞衣しか攻略していない上に、全力でメッセージとばしてやったので感想書くのもちょっと何なんですが。何なので控えます。
ただアニメ版最終回の打ち切りとしか思えない終わり方もアレはアレでありなのかなあと思いました。

□古橋 秀之「シスマゲドン2」
突き抜けた。まあ最初からネコミミ妹とか超音速航空妹とか邪神妹とかイモートコントローラーかなり訳分からんのが出てきたあげくS-1とかやり出したのでどうなるんだと云う感じだけど。僕のちんけな予想とかそういうのを全力で打ち破る凄い展開だった。
こうなんというか凄い。うん。あんまり人にはお勧めできないけど、傑作は傑作だと思った。というか最終章だけで僕はご飯十杯はいけます。多分。

そういえばこれの一巻が出たとき、一年早ければ流行ど真ん中だったのにと思ったけど、タツモリ家の食卓とか読むとわかるように、もともとこの人は妹という概念というか立ち位置のキャラがかなり好きなような気がする。陽子は良い妹キャラだよなあ。

□池上 永一「レキオス」
ニュータイプで連載されていたという「シャングリ・ラ」が無茶苦茶面白かったので、それの原型となったというレキオスを読んでみたら無茶苦茶だった。マジで訳分からん。訳分からんなりに面白くて読めてしまうんですが、いやほんと、何が何だか分からない。
分からないけど読んでしまう。
凄いけど、これ読むなら「シャングリ・ラ」を読んだ方が良いなあ。

□レイ・カーツワイル「ポストヒューマン誕生」
これを大学一、二年の時に読んでいたら、進学振り分けで高確率で違う進路を選んだだろなあ。それが良いかどうかは知らないけど。まあ、発売されたの今年なのでそんなことはあり得ないのですが。
アメリカの有名な発明家で未来予測でも名をはせている著者が、現在の様々な分野での技術開発の動向を踏まえつつ、これから数十年で世界がどう変わっていくかを予測、というか啓蒙している本。具体的にはナノマシン工学、遺伝子工学、ロボット工学(というか人工知能)の三つの工学が世界を変化させるという話。それぞれ下手を打った場合の危険性が指摘されがちな分野なのですが、読んでいる途中でどうなんだろうと思ったことは全部後でフォローされていました。かなり考えられています。というか考えるための団体が既に設立されているようです。
シンギュラリティ小説に多少なりとも何かを感じる人間なら絶対読んで損はない。真っ正面から読むと人生観が変わりかねない。

□今期のアニメ
・天元突破グレンラガン
なかなかよさそう。というか面白い。

・クレイモア
……

・精霊の守り人
バルサが少佐っぽいんですがそれはともかく、よさげでした。
「女用心棒バルサ」サブタイトルが渋い。

・アイドルマスター XENOGLOSSIA
舞-HIMEのメンツで作っているというので見てみたら、ロボット物だった。
原作はアイドル養成ゲームだったと記憶しているんですが。

□えすのサカエ「未来日記」
今噂のヤンデレヒロインと云うことで読んでみたけど。
なるほど、これがヤンデレですか。怖いですね。

□佐藤大輔、佐藤ショウジ「学園黙示録 HIGH SCHOOL OF THE DEAD」
ゾンビ、ケツ、ゾンビ、チチ、ゾンビ。
あとは銃とか剣とか。ドリルとか。


あとなんかあったかなあ。
こんなもんか。