2008年05月14日

いろいろ

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フリルの気持ちが分かりませんでした。
難しいものだなあ。こーゆーゴチャゴチャした服はどういう資料を集めればいいのかなあ。


本の感想など。大分前に読んだのがいっぱいなので大体忘れてます。

■「人類は衰退しました3」
妖精さんなシリーズ第三弾。妖精さんがあんまり出てこないとか、作中の世界設定が微妙に明かされていたりする。深刻な状況に陥っても妙にほのぼのしているのは主人公の人徳だなあ。好きです。

■「リスク 神々への反逆」
統計や確率などの歴史を書いた本。翻訳がこなれてないような印象を受けたが、何回読んでも意味が分からない文章は、本が悪いのか自分が悪いのかは分からない。ただ、前提知識がないと分からないところが多いように感じられた。
とりあえず、自分が分かっていないことだけはハッキリ分かった。

■「テレビ進化論」
テレビの現状と、次のテレビ、テレビの次について考察している本。

■「その数学が戦略を決める」
ここ最近読んだノンフィクションの中では一番衝撃的だったように思われる。テラバイト単位の情報を使ったデータマイニング「絶対計算」が、人間の専門家を圧倒するだけの性能を出す、など確率、統計が今のコンピュータ技術と結びついたとき、いかなる力を発するかという事などを書いている本。ワインの専門家よりも、野球のスカウトマンよりも、映画の評論家よりも、医者よりも、弁護士よりもコンピュータの計算した方程式の方が正確な予想、診断などを下せる。という、事例を色々書いている。まあ、そりゃそうかと納得できる結論だけど、色々事例を見ると衝撃的ではある。
無作為抽出を用いた政策の決定の下りを見ていると、教育再生会議を思い出してホロリとします。その妄想が戦略を決める。
前聞いたけど、教育大附属の中学とか試験をやっている時点で入る学生に圧倒的な片寄りが出るわけで、そんなところで教育の研究、実験をするのは学問としては辛いよね、という話。ちゃんとやるとしたら、完全にランダムに入学者を抽出するしかないんだけど、やってないんだよね。

専門家の仕事がソフトウェアに落とし込まれれば、コピーのコストはゼロなわけで、こう、色々麗しい未来が想像できます。もちろん人間の仕事が無くなるわけでもないのですが、これから加速度的にコンピュータに置き換わっていくんだろーなーと。
人事でもないんですが。どうしたもんでしょうね。

■「ヤバい経済学」
先生や力士は何故八百長をするのか。そもそもしているのか。あるいは薬物の売人は本当に儲かっているのか。なぜ犯罪率は予想に反して低下し続けるのかなど、いろんな話題について経済学的なやり方で分析している本。アメリカ人が書いている本なので馴染みがない話題は結構多いのですが、問題を立てて、それに対していろいろなアイデアでアプローチしていくところは中々面白かった。こういう本を読むと、経済学の手法というのは非常に有効なのだなあと感心させられるけど、その妥当性自体はあんまりわからない。
いろいろセンシティブな(アメリカ人的に)内容を扱っているので色々反論も多そうだけど、その辺あたる気力がでない。

■「スタバではグランテを買え!」
身近な話題から、経済学について書いている本。
分かりやすいに腑に落ちる。自分の興味の持てる内容が幾つかあったので良かった。

■「物語 アメリカの歴史」
タイトル通り。全般的に戦争の話がサラッと流されていたのが意外だった。

■「格差社会 何が問題なのか」
こういう問題って、セーフティネットがしっかりして入れば問題ないのでは、とか思ってしまう。そういや、ベーシックインカムの話題はネットで結構見るけど、どの程度現実性があるんだろう。共産主義の轍を踏む、ということもないかな。
しかし経済格差は多分に運の問題だと思うので、なんかこーこの手の話を読むと色々ガクガクブルブルです。いつ何時自分の話になるか分からんし。

■「GOSICK」
直木賞作家な桜庭一樹のラノベシリーズ。第一次世界大戦後の欧州の小国に留学してきた日本人の少年と、欧州最高の頭脳を持つ少女がボーイミーツガールしていろんな事件に巻き込まれる中で心理的に接近遭遇する話。
第二次世界大戦に絡むような伏線がいっぱい張られ、主人公二人の距離も接近してどんどん盛り上がっていきそうなんですが、なんだか新刊でない感じなのは残念。

話も思わず全巻買って読んじゃうぐらいには良いんですが、何より武田日向の挿絵が良い!! 挿絵が良いとか思ったのなんか相当久しぶりです。個人的にはラノベの挿絵としてはほぼ完璧なのではないかと思う。
最新の数巻に関しては漫画の連載がはじまったせいか、面倒なのを書かなくなっている感があり残念なのですが、最初の方とかは最高です。ラノベは表紙、口絵はともかく挿絵は残念なのが多いので、心が洗われるような気分でした。
最近は「異国迷路のクロワーゼ」という漫画を連載しているようです。

ラノベももうちょっと色々手を出そうかと思うけど、なかなか気を引くのがない。とある魔術の禁書目録あたりかなあ……と思いつつ手を出さない間にすごい量出てて更に手を出しにくくなっている。
とりあえずE.C.F.とは言わないがR.O.Dの最終巻は読みたい。

いまネットで調べてたらGOSICKが京アニで映像化されるという噂があるそうな。あのフリルとかドリルが完璧に動くようなアニメが見られたら狂喜します。

■「スローターハウス5」
タイトルの意味は屠殺場5号。
So it goes.

■「モザイク事件帳」
小林泰三のミステリ小説を集めた短編小説集。小林泰三はSFが好きなので残念な気分で読み始めたのですが、中頃の更新世の殺人あたりから順調に壊れ始めて良い感じでした。
個人的には「路上に放置されたパン屑の研究」の作者の意地悪さがビンビンと伝わってくるのが良かったです。
小林泰三ファンには過去のミステリ作品で出てきた人物が総出演な感じで、そういった方面でも楽しめます。あり得ないクロスワールドとかもあるし。

■「天体の回転について」
小林泰三の短編集。小林泰三のSFが読める幸せ。
どれも良いのですが、馬鹿馬鹿しい気分になれる三〇〇万はSF映画好きは是非読むべきではないかと思う。
時空争奪はまた良い感じで捻ってあって良い感じだった。ちょっと沙耶の唄を思い出した。

■「シュレディンガーのチョコパフェ」
山本弘のSF短編集。なんというか、山本弘のSFは小林泰三と好対照だなあと思う。何となくだけど。小林泰三のSFを読んでいると人を石っころの様に突き放して見ているような冷めた視線を感じるんですが、一方山本弘は人間大好きだよなあというそのあたりが。

あと闇からの衝動はぶっちゃけどうよと思いました。
山本弘は無敵だ。

■「まぐれ」
人間は確率を理解できないという話……でよかったっけ。そんなわけでランダムとか市場とか投資とかそういう話なのですが、細かい内容忘れました。
結構面白かったと思うんですが。

■「満員電車がなくなる日」
満員電車をなくする方法について色々考察している本。どれも興味深いのですが、やっぱり完全二階建ての電車のインパクトの強さは異常。

■「コンサルタントの危ない流儀」
まあ、そんな話。

■「宇宙人がいない50の理由」
フェルミのパラドックスの解について考察している本。何故僕たちは宇宙人と会ったことがないのか、と言うことが非常に根本的な問題であると言うことを認識していませんでした。
科学が地球や人間が特別な存在でないなら何故? という話。

■「貧困大国アメリカ」
アメリカも大変よねという話。今に始まった話ではないと思うけど。
ルポとしては非常に面白かった。

■「パラダイス鎖国」
ネットで話題になっていた。

■「おもてなしの経済学」
同上。

■「ハヤテのごとく!1、2」
GAGAGA文庫から出ているハヤテのごとくのノベライズ。漫画の雰囲気を忠実に伝える良いノベライズだった。二巻の挿絵が作者じゃなくなっている点は残念。

■「さらば財務省」
小泉改革のブレーンをやっていた官僚の暴露本。色々。
エリートどもとはいえ、何というか人間というのは色々面倒くさいものなのだなあといういい加減な感想を得た。

■「婚活時代」
がんばりまあす。

■「マクロスF」
ヤックデカルチャー!!
1話は微妙かなあと思ったんですが良い感じです。
シェリルいーなー。ランカはその、声優が……残念な。こういうのをきくと演技が自然に聞こえるってすごいことなんだなあと改めて思います。

ここまで完成されたアーコロジーな恒星間航行船が存在し、世代交代が繰り返されると、別の恒星系に入植するということは無いような気がする。資源採取以外には星に立ち寄る必要ないよなあ。

■「コードギアス 反逆のルルーシュ」
GW中になんとか放送話に追いつきました。おもしれー。
プラネテスもガンソードもコレも、谷口監督の作品は外れがないなあ。初めて見たのがプラネテスだったので割と堅実な作品を作るのかと思ったら、ぶっ飛んだガンソードも同じ人だと知って大分ビックリした覚えがある。そう思ってプラネテスを思い返すと、月のムササビとか大概だったなあということで、なんか納得してしまいました。ガンソードなんて全編あんな感じだもんな。あのへんの異様に立ちまくりのキャラは、誰に帰せられるんだろう。R.O.Dの敵の気持ち悪さはガンソードと通じるところがあるような気がするので脚本の倉田英之かなあと思ったりする。
コードギアスは完全にエンターテイメント指向ですね。好感が持てます。いっつも良いところで引っ張るのもまた良し。次の週までワクワク出来る。
色々突っ込みどころがありそうな感じですが、それもまたよし。つっこむ意味もないけどね。ということで適当に雑感。

契約シーンは格好良すぎる。音楽も絵も。
ランスロッドとかナイトオブラウンズとか強すぎ。最初デスノート的に頭で戦いますと見せかけて、もうあれです、なんでもありです。スザクが出てくれば全部ひっくり返るし。
九州最強の要害をほぼ二機で潰すってどうなんですか。
ルルーシュの本当の能力は、ギアスでも頭の良さでもなく、運の良さだと思う。いや、自力だと十中八九死んでるシーンが結構あるし。運が良いですねー。公式設定みたいだけど逆境に弱いよね。あと笑わせる能力とか。
「いいだろう。なぜならば 私はゼロ! 世界を壊し 世界を創造する男だ!」
はははははははははは。バカだ! バカがいる!
ルルーシュのギアスは永続させることができるのに、なんというか、使い方が上手くない気がする。
無数の銃弾で風通しが良くなったマオが素敵なブリタニア医学で生き返ったのに、一発の弾丸で死んだユーフェミアは生きる力がないと思うのです。
つーかユフィ殺す意味なくねー。
ユフィが死んでスザクが強くなったので、ルルーシュが対抗するためにはナナリーが死ぬしかいよなあ。ルルーシュのために死んでくれ! とか思っていたけど、来週がどうなるかだな。
今週のルルーシュはホロリとしました。悲しいなあ。
昔の親友が憎しみ、戦いあうという展開は燃えるなあ。
しかし伏線張りまくっているけど、ちゃんと回収されるのかなあ。V.V.は兄さん。なんだそれ。
C.C.はエロいよね。癒され放題。
子供の頃のスザクは良い感じで増長してるなあ。
プラネテスもガンソードもコードギアスも音楽が良い。


しっかし最近のアニメって作画が安定しているような気がする。昔の方が良いという意見を結構見るけど、顕著に作画が悪くなるアニメってあんまり無いような気がする。外国のアニメーターの技術力が上がっているからかな。
なんにせよ嬉しい話ですよねー。