2008年10月13日

パラグライダーを体験してみた。
結構面白かった。
あ、しまった。来るんじゃなかった。ハマったらどうしよう。と、思うぐらいには。

パラグライダーは長方形の布っぽい翼につり下げられて、高いところから飛ぶスポーツ。で、いいのかな。一見パラシュートに見えなくもない。面倒くさいのが嫌いなのと、高いところが怖かったりするので、何度か誘われても断っていたのだけど、気が向いたので体験飛行をやってみました。閉塞感が強くなると、普段やらないことをやる気になるのかも知れない。

午前は簡単な説明を受けた後、なだらかな斜面でインストラクターの人の手を借りて指示を受けながら一人で何度か飛んで、午後は山の上からインストラクターの人とタンデムで遊覧飛行。紹介割引付きで11700円。思ったより高かった!

午前は最初は全然飛べなかったけど、途中から強い向かい風が吹くようになったのと慣れてきたおかげか、結構良く飛べた。気持ちよかった。
正直低いところ飛ぶぐらいならそんなに難しくもないのではないかと思っていたけど、甘かった。あたりまえか。テイクオフはグライダーに風を入れて広げて、走って勢いを付けて飛ぶ、という大きく二つに分かれている(ように見える)。体験なのでインストラクターがテイクオフをきっちりサポートしてくれるけど、それでも上手く飛び出すのは難しかった。サポートなしで飛ぶとなると、キッチリグライダーを広げること、タイミング良く思い切りよく飛び出すのは難しいように見える。そもそも相手は風だから思ったように吹いているわけでもないし、危険な場合も多いんだろうと思う。体験中でも最後に飛んだとき、テイクオフの瞬間に思い切り左に流されて怖かった。飛び出したら持ち直した。
低地だからいいけど、山の上だと命に関わるんだよなあ。
それと飛んだ後に、グライダー担いで斜面を登るのがしんどかった。筋肉痛になった。
でもやっている途中はそれが気にならないぐらい楽しかった。
気持ちが良い。

午後はタンデム。インストラクターの人に載っけてもらって山の上、だいたい三百メートルぐらいの高度から十分ぐらいかけて地面まで下りる。向かいに富士山を望む眺めの良い崖の上がテイクオフする場所だった。本当にみんな崖の上から飛んでいっている。落ちた場合骨折ですめば御の字だと思う。インストラクターの人と飛ぶと思えば怖くはないが、一人で行くスクール生の方々は凄いなと思う。
飛び出したときは興奮しているからか全然怖くなかった。鳥の視点に、おーすげーっ! って感じだった。ただ少し経って冷静になると、高度300Mという現実にひやっとした気分にはなった。途中別のグライダーと軽く接触するとかあったしね。ちなみにグライダー同士が絡まると速攻で失速して落下するらしい。いや、怖いわ。
その後すぐアクロバティックな飛行に移り、ジェットコースターみたいな感じになってそれはそれで怖くなくなった。動きを止めた直後の無重力感は多少怖かったけど。
着地もゆったりと。

飛躍はあるが、スキーに似ているなあと思った。
それ自体は、それほどでもないけど。

飛ぶのに必要な条件、物事の多さを考えると、僕の性格では続ける気にはなれないが、体験できたのは良かった。


ここ最近ずっと、ぐったりした気分だったのが、急に晴れた気がする。
たまには普段やらないことをするのも、気分にはいいんだなあ。


今期のアニメ。
とりあえず、かんなぎと禁書目録とキャシャーンSinsととらドラ!とヒャッコを見てみた。かんなぎはすごいな。細部のリアリティが凄いしっかりしているように見える。ヘッドフォンをしているとその場にいるような気になる環境音も、人の動作もそうだし、背景もしっかりしている。とくに肉付けされている主人公のちょっとした動作が妙に現実感があって笑える。神様が顕現するような荒唐無稽なお話をこういうリアリティがキッチリ下支えしている。
禁書目録は、原作を良く再現している。白井黒子以外の声は大体イメージ通り。なんだけど、ラノベ口調をそのまま声できくと、その、違和感がある。なんか恥ずかしい! アクションシーンは格好いいし、クオリティ高いし、いいんだけど。
キャシャーンSins。うーーん。格好良くない! あんまり面白そうでもない。残念。
とらドラ! 原作への思い入れが強いので、ちょっと辛い。大河=ツンデレみたいな作りも違うよなあ、と思うし。アニメで見たい作品ではないし、いいんだけど。ただアニメで何処までやるのかは、ちょっと気になる。
ヒャッコ……あれ、見ていないかも。


なんというこもなく、なにもなく。

こんにゃくゼリーを規制するというのは、どうかと思うというか、なんかイヤだ。実際に規制されるかどうか分からないにしても、既にマンナンライフは自主的に発売中止にしている。なんだよもう。
もちがOKでこんにゃくゼリーがNGなのは筋が悪いというか。人数でも比率でも現在進行形で死んでる人数がずっとおおい餅は放置して良いのかというのが主な反論になっているようで、だいたい同じような気分。両方NGだったらむしろスッキリ納得できるんですが。餅の製造は禁止。餅つきなんか密造ですよ、密造。ばれたら当然警官が踏み込んでいる。街には当局に秘密のもちバーが出来て、餅の密造で大きな利益を上げるマフィアが現れ、なんだかかんだか。
それならそれで面白いと思うけど、よろしくはないよなあ。

逆に食べさせた人間を処罰するとか。子供が死ぬ可能性のある食べ物を、あえて食べさせた大人をさばく法律を作る。毒だろうが窒息だろうが死は死です。M歳以下の子供にこんにゃくゼリーを食べさせる罪。これでこんにゃくゼリーとか餅で子供が死んだら親を罰すれば良いだけです。問題解決。
色々酷いけど、スッキリしている気はする。

結局の所問題なのは、餅で人が死んでも仕方がないと思えたとしても、こんにゃくゼリーで人が死んだ場合、仕方がないと思えないことなのかなあと想像する。餅で子供を殺してしまった親が餅の製造業者を責めても聞く人はいないだろうけれども、こんにゃくゼリーではいる。論争になる。

それはやっぱり歴史というか、もちが積み重ねてきた死者の数とこんにゃくゼリーが殺した人数の圧倒的な差から来るんだと思う。
こんにゃくゼリーももっと歴史があって、もっとたくさんの人の人が作り、もっとたくさんの人が食べ、もっとたくさんの人を殺してきたのなら、こんな騒ぎにならなかったのだろうなあ。遺族の方は嘆き悲しんだとしても、周りの人間は仕方ないよね、こんにゃくゼリーだしね、と考え大したニュースにもならなかったのだろうな。
それが、「もちで人が死ぬのは常識」ということだと思う。


結構多くの事物が、原因で人が死ぬ可能性と、もたらす利益を天秤にかけられて取捨選択される。絶対多数がもちが後者で、こんにゃくゼリーが前者であると考えるなら、それもまたみんなの選択であるのではないか。もちとこんにゃくゼリーを公平に扱おうと云うことに意味はないのかも、ともちょっと思う。
そういう方面で考えると、海外が規制しているのに規制しない日本はおかしい、というのはおかしいと思う。
とりあえず、発売中止になったのはポーションタイプの蒟蒻畑であり、クラッシュタイプの蒟蒻畑は今も売っているので、発売中止が悲しい人は買ってマンナンライフを応援すれば良いんじゃないかなあ。