2013年12月31日

2013年

ここ数年で一番の年末感のない大晦日!

今年の振り返り。
・ものをいっぱい捨てた。
・寮から引っ越した。
・玄関を開けると富士山が見える。
・星がきれい

□片付け本に影響されて、ものをいっぱい減らした。本も半分ぐらい処分した。ちょうどそのあと引越しすることになったのでよかった。減らしてなかったら段ボール+20箱ぐらいになって引越しの難易度が非常に上がっていただろう。
引っ越し先でもそこそこのサイズの本棚を作って、まあ余裕あるなあとか思ってたけど、だんだん埋まりつつある。でも面白くなかった本は即処分するようにし始めたし、Kindleやpdf出版なども使うようになったので、おそらく本の増え方は減っていると思う。
個人的には電子書籍元年となった。


引っ越して快適になった。
部屋は広いしホームセンターやスーパーはすぐ近くにあるし、いろいろ便利。しかし駅が遠くなったので、出かけるのがより億劫にもなった。
あと秋になってから分かったけど、周りに農家が多くて毎日のように野焼きするのが結構困る。窓を閉め切ってても煙の匂いが入ってくる。
空気清浄機の偉大さを知った。


テレビを買った。住んでいる家にテレビがあるのは実家を離れて以来なので12年ぶりのはず。しかしアンテナ線は繋いでないので、巨大なディスプレイとなっている。
PS3を借りてBDを見たりゲームをしたりしている。ゲームはすぐ目が疲れるのでつらいけど。結局ほとんど部屋のオブジェと化している。
なぜ買ったのだろうか、謎はつきない。


Foltia Anime Lockerは素晴らしい。最近実はTokyoMXが映ることが発覚したので、最強さがさらに強まった。しかし結局毎クール2,3個ぐらいしか見ていない。
ほとんどのアニメはHDDの肥やしになっている。
これが情報爆発と言うことなのだろう。


アイカツ! のアニメにはまった。いい年した男が女児向けアニメみるのとかどうなんだろうとか思ってたけど、なんというか。見てみると面白いものだなあと…。
アイドル同志が競い合うという基本設定だけだと、いかにもドロドロしそうな内容だけど、悪人がいないというか、悔しいなどはあっても、他人に対してネガティブな感情が存在しない世界なので、安心して見られるのがいい。プラス、基本的には成長譚なので見ていて気分がいい。
あとキャラがみんな立っているうえに好感が持てるのもいい。個人的な意見としてはやっぱりあおい姐さんがいいですね。

3Dのライブシーンは最初いかにも昔のゲーム的なチープなクオリティで微妙だな…とか思ってたけど、どんどんブラッシュアップされていって今では半分ぐらいライブシーンを見るのが目的になっている。二期目からはさらにクオリティが上がって何度も何度も見返すようになってしまった。

しかしデータカードダスをやる気にはなれないので、音楽とアニメの円盤を買って支援している。すっかり人気コンテンツになったようなので、長く楽しめそうでありがたい。この辺は長くて2クールの深夜アニメとは違うな。

アルペジオのアニメも静止画では特にもう違和感ないので、あとは動きをがんばってほしいなあと思う。


旅行は北海道、岐阜、伊豆に行った。
・北海道は飯がうまかった。あと寒かった。
・岐阜は一泊だとほとんど移動になるからちょっとつらい。
・伊豆は…宿が…ひどかった…。ただ大室山がすごいよかったので救われた。


なんかコミティアづいたので、漫画は八月と十一月に出した。割と自分で気に入った内容のものがかけたので、よかったなあと思う。ただ頭の体操的なネタの作り方をしてしまっているので、もうちょっとちゃんと書いた方がいいのかなと思ったりもする。


ダイエットと体力向上のためにジョギングを始めたんだけど、なかなか楽しいので、マラソンはしれるようになりたいと思うようになった。ちょいちょい練習してて走れるようになってきて調子に乗って足を痛めて二ヶ月近く走れなくなったけど、とりあえずこの前ハーフマラソン大会に出て完走することはできた。もっと長い距離はしれるようになりたい。

□今年読んでおもしろかった本
すごい! ってなった本が少なかった気がする。最近小説多めなので、来年はもうちょいノンフィクションの割合を上げたい。

・オリガ・モリソヴナの反語法
・白熱光
・ファンタジスタドール イヴ
・私のように黒い夜
・アリス殺し
・森林飽和
・EAT&RUN
・BORN TO RUN
・米澤穂信の小説
・レッドデータガール
・海賊とよばれた男
・量子怪盗

2013年12月18日

ガールズ&パンツァーというミステリーアニメ

今更ながらにガールズ&パンツァーを見た。
最初の数話を見た感じ、可愛い女の子が戦車に乗って戦ったら楽しいよね! だけの作品にしか見えなくて、イマイチ見るがしなかったんだけど、全部見てみたらなかなかどうして面白い。つまり、可愛い女の子が戦車に乗って戦うだけの作品も突き詰めればなかなか面白いということが分かった。

しかしそれはどうでも良い。
問題なのはガルパン世界だ。これこそがガルパンのもう一つの顔、ミステリーアニメとしての側面だ。

ガルパンを見た百人中百人が気になるように、自分も戦車道があまりに安全性がないのが非常に気になった。
戦車はカーボンコーティング(が一体何かは知らないけど、なにか充分に発達した魔法的な科学技術で戦車を守るコーティングなのだろう)されているという話だったが、普通に皆顔を出したり体を出したりしている。あといわゆる実弾ではないのかも知れないけど、戦車の砲弾は少なくとも民家の壁を抜いたり、岩を砕いたりできる程度の威力のあることが見て取れる。戦車から身を乗り出していたら弾が当たることもあるだろう。
どう考えても当たると死ぬ。

しかし作中では戦車道による死ぬ危険性と言うことについての言及が一切見られない。現実世界では柔道で生徒が事故ったりすると大きなニュースになるぐらいだというのに、ガルパン世界では全く話題になっていない。ここからこのガルパン世界は戦車道、学園艦というナンセンス設定以上に自分たちの常識が通用しない世界だと言うことが分かる。これをミステリーと言わずして何というのか。

ガルパンを楽しむ上ではこの謎をちゃんと考えないといけない。これは制作者から視聴者に課せられたハードルなのだろう。見ている人はそれぞれの結論を出しているのだろうから、自分も真面目に考えなければならないと思った。

まず考えたのは、この世界では少女の命がとても軽いのではないかということだ。戦車道は実施している学校は少ないようなので、試合の数も必ずしも多くはなさそうだが、普通に考えれば間違えなくそれなりに死んでいる。
弾が当たることもあるだろうし、戦車に轢かれることもあるだろうし、装填しようとした砲弾が胸に落ちることもあるだろうし、戦車の中で大けがをすることもあるだろうし、吊り橋から戦車が堕ちることだってあるだろう。
あまりに危険が多すぎる。作中1だけで多数のヒヤリハットが存在した。重大な事故に至る場合もあるだろう。
それでも問題にならないのは、少女は死んで上等の存在だからだろうと考えた。そしてその理由は、何らかの理由でガルパン世界は男女比が極端に女に偏っているのだろうと推測した。
たとえば配偶者を得るためだとか、あるいは食料などの限られたリソースを十分に得るために、命をかけても自分の優秀さを示さなければならないのかも知れない。

ただどうもこの仮説は色々おかしい点がある。
まずガルパンを見ている限り食糧難の気配はない。みんな十分に食事を取って栄養状態も良さそうだ。勿論貧困層が云々という話もあるかも知れないけど、戦車道をやっている少女達は中流以上に見えるのでとりあえず考えなくてもいい。
配偶者云々はまあ、なんというかチンギス・ハンに何人子供がいたんだろうという話もあるしなあ…。生む性が男という可能性もあるけど、そこまで考える必要は無いのかなあと言う気がした。
そもそも作中で安全性に配慮していると言ってるんだから、命が軽いこともないのだろう。

うーんと悩みつつ続きを見ているうちに気がついた。答えは非常に単純だった。
ガルパン世界の少女は物理的に丈夫だから死なない。

はっきり言って少女の頭蓋骨は、コンクリートよりも岩よりも硬い。砲弾の直撃を受ければ怪我ぐらいするんだろうけど、重傷には至らない。そう考えれば全ての話に矛盾なく整理が付く。
つまり、カーボンコーティングは乗員ではなく、戦車それ自体を守っているだけだ。

その設定に気がついたのは、主人公が川に流された戦車に乗っている仲間を助けるために濁流に飛び込んでるシーンを見た時だった。現実世界だと戦車が流れるような濁流に飛び込んだら、普通に命はないが、主人公は迷わず飛び込んだばかりか悠々と戦車まで泳ぎ切り水圧を物ともせずにハッチを開けた。
これは人間業ではない。クラーク・ケントとその仲間にだけ許される所行だ。
また、ほぼ助走を付けずに2〜3メートル跳躍するという離れ業も見せている。恐ろしい身体能力だ。ヒットガールになれるだろう。
しかし作中では主人公はどちらかというとそれほど身体能力に優れていないように見える。つまり、ガルパン世界では主人公の能力は平均的かそれ以下ということが分かる。ここから、ガルパン世界の少女は現実世界の少女と違う生き物であると言うことが分かる。

そうやって見てみると、例えば戦車がひっくり返ったりしても誰も怪我一つしていないなどの描写からも、ガルパン世界の少女の圧倒的な耐久力の高さが見て取れる。普通だったら頭の一つや二つは打っているだろうし、怪我はないですとか行っている前に病院に担ぎ込まれてCTスキャンとか撮られているだろう。そもそもそれ以前に、ヘルメットを被っている。

この少女の耐久度の高さ、砲弾が直撃しても戦車がひっくり返っても濁流に流されても銃で撃たれても高いところからおちても怪我をする程度で済む少女の圧倒的耐久力の高さ、これが戦車道というミステリーの答えだったのだ。
よって視聴者たる我々はああ、主人公に砲弾が当たって死にそう! とか戦車道の危険についてドキドキハラハラすることもなく、枕を高くして見続けることができるのである。


この結論は大筋において間違ってはいないと思う。勿論細かい謎はある。この耐久度の高さは、ガルパン世界の少女だけなのか、それとも人類全てがそうなのか、あるいは例えば目のような弱い器官も耐久性が高いのか、等である。
個人的には前者については保留、後者については目も丈夫だと思っている。市街地戦闘の配慮のないことからは人類全てかと思ったが、戦車道を少女しかやっていない理由が分からない。目についてはゴーグルをしていないからだが、実際はどうだか分からない。
しかしこの辺はどちらでも良いのかな、と思う。


他の謎と言えば、戦車道のルールだろう。学校の経済力の差で有利不利というかほぼ勝敗が決まってしまう、札束で相手を殴るようなルール。実際の戦争に近いと言えばそうなのかも知れないけど、フェアではない。

無線傍受された主人公達が携帯でやり取りして裏をかいているけど、あれがOKならなぜ観客用の地図を見てる人から情報を貰わなかったのか分からない。
しかしこういった理不尽とナンセンスを運と実力と相手のミスで乗り切って優勝する展開が熱いと言えば熱かったので良いのだろう。

あとどうでも良いけど学園艦は轟沈したり何なりと言う感じでドラマに関わってくるのかなーと思ってたら、お金がかかりすぎるので廃校にするという予想外の方向から話の根幹に関わってきたのが面白かった。

以上